トヨタ、リコールでも“世界一”…1000万台突破
2011年1月27日(木) 10時14分
燃料漏れがあったとしてリコール対象となったヴォクシー(写真は2005年型)
トヨタ自動車がミニバンの『ノア』や『ヴォクシー』など16車種120万2800台のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届け出た。エンジンの燃料パイプから燃料漏れの恐れがあるためで、リコール制度の始まった1969年以降、1件のリコール届け出としては過去2番目の規模という。
きょうの各紙も「トヨタ120万台リコール」(読売)などと、社会面などで大きく報じているが、1面準トップで取り上げた東京の見出しは「19車種、 127万台」としている。燃料漏れの恐れがある以外にも、別件で『クラウン』『レクサス』『マークX』の3車種でも、燃料圧力センサー取り付けに不良があったとして7万4590台のリコールを届け出たためで、全体でのリコール台数は計127万7390台に上るからだ。
さらに、産経の見出しは「トヨタ170万台リコール」としており、こちらの記事では、海外でも欧州、北米を中心に約42万台がリコール対象としており、国内外での同時リコール台数は170万台を超えるからだ。
これまでリコール届け出の最多は、05年10月に電気系統の不具合によるトヨタ『カローラ』などの127万2214台。東京は「トヨタは、09年から10 年にかけて看板車『プリウス』なども含めてリコールなどが相次ぎ、対象台数は世界で延べ1000万台超に上った」と指摘している。
トヨタは年間の新車販売台数で3年連続世界一を達成したばかり。あのリコール騒動から間もなく1年となるが、今回のリコール対象車種では、火災などの事故は発生していないというが、「信頼回復に痛手」(毎日)となることは避けられない。
《福田俊之》レスポンス
トヨタが「ノア」などリコール、国内外で約170万台
2011年 01月 26日 14:45 JST
[東京 26日 ロイター] トヨタ自動車は26日、ミニバン「ノア」や高級車「クラウン」など約128万台について国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。海外でも、該当車両約42万台をリコールする。合わせて約170万台となる。
「ノア」や「RAV4」「アベンシス」など16車種120万2800台では、燃料パイプの加工のばらつきによる強度不足などで、燃料もれの恐れがあるという。対象車両は2000年5月から2008年10月に製造された。のべ119件で不具合の報告があったが、いずれも事故はない。海外ではアベンシスなど2車種、約14万台が対象となり、各国の規制やルールに則って同様の措置を取る。
また「クラウン」や「マークX」「レクサスIS250」の3車種についてもリコールする。対象となるのは2007年8月から09年8月に製造された7万4590台。燃料圧力センサーの締め付けが不十分で、使用に伴って緩み燃料が漏れる恐れがある。23件の不具合報告があるが、いずれも事故はない。
海外ではレクサスIS250やGS350など4車種28万台が対象となり、北米やタイ、欧州などで各国の規制やルールに則って同様の措置を取る。
ロイター
トヨタ ノアなど16車種120万台、燃料が漏れる
2011年1月26日(水) 18時14分
トヨタ自動車は26日、『ノア』『ヴォクシー』など計16車種の燃料パイプと高圧燃料ポンプに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2000年5月10日~08年10月24日に製作された120万2800台。
不具合は2か所。1か所めはエンジンの燃料パイプ。加工のばらつきにより強度評価が不足していたため、パイプに微小な亀裂が発生、その亀裂が進行して燃料が漏れるおそれがある。もう1点は、エンジンの高圧燃料ポンプ。チェックバルブ(逆止弁)締結部ガスケットのばらつきによるシール性評価が不足していたため、チェックバルブ締結力が低下し、締結ネジ部を伝って燃料が漏れるおそれがある。
燃料パイプについては全車両、燃料パイプを対策品と交換する。燃料ポンプについても全車両、チェックバルブとガスケットを対策品に交換する。
不具合発生件数は燃料パイプが33件で、市場からの情報で確認された。燃料ポンプの不具合86件は、市場からの情報と国土交通省の指摘でわかった。いずれも事故は起きていない。
レスポンス編集部
トヨタが170万台リコール 燃料漏れの恐れ
トヨタ自動車は26日、燃料漏れの恐れがあるとして、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」など19車種計127万7390台(2000年5月~09年8月生産)のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届け出た。海外でも計約41万1千台のリコールを実施し、国内外で計約170万台を対象とする。事故の報告はないという。
リコール費用は国内外で数百億円に上るとみられる。トヨタはリコールに備えた引当金で対応する方針だが、財務への悪影響も懸念される。
ノア、ヴォクシーのほか、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4L」、ミニバン「アイシス」など16車種では、エンジン部分の燃料パイプに小さな亀裂ができたり、バルブのつなぎ目が緩んだりする恐れがある。国交省によると、16車種の計約120万台は、1件の届け出としてリコール制度が始まった1969年以降、2番目に多い。
高級セダン「クラウン」など3車種計7万4590台では、エンジン関連部分の締め付けが不十分だった。
トヨタは、2009年から10年にかけて看板車「プリウス」なども含めてリコールなどが相次ぎ、対象台数は世界で延べ1千万台超に上った。
2011/01/26 20:25 【共同通信】
トヨタ:120万台リコール、信頼回復に痛手 米の反省踏まえ品質改善途上
トヨタ自動車は26日、ミニバン「ノア」などで燃料漏れの恐れがあるとして、国内で約120万台の大規模なリコール(回収・無償修理)を届け出た。国外を合わせると回収は170万台近くにのぼる。トヨタは米国で大問題となった大規模リコールをきっかけに品質対策の強化に着手。信頼回復に努めていたが、再びリコールでつまずく形となった。
トヨタは09年後半から米国を中心に相次いだ大規模リコールの反省を踏まえ、10年3月に豊田章男社長をトップとする「グローバル品質特別委員会」を発足。顧客目線で品質を見直すことや、品質にかかわる情報を世界で共有するなどの改善を進めてきた。
具体例の一つとして、新型車の試作車の評価期間を従来より4週間延長。発売前に顧客目線で車両を見直し、昨年12月に発売した新型「ヴィッツ」では、新たに採用したワイパーに指が挟まる可能性を発見。同年11月に発売した「ラクティス」でも走り出す際のわずかな違和感を発見し、いずれも発売直前に修正を加えた。
今回のリコールは、こうした品質対策が始動する前の00年5月から09年8月までに製造された車種が対象だ。トヨタが生産台数を急ピッチで増やした時期で、世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は00年の約585万台から08年には約898万台と1・5倍超に増えていた。部品の共通化も進んでおり、「再び一つのミスが大量のリコールに発展する事態を招いた」(トヨタ幹部)と言える。
リコールは引当金を積んでいるため業績に直接的な影響はないものの、トヨタにとっては品質特別委員会発足を機に実施した改善の効果が徐々に表れ始めていただけに、改善途上で冷水を浴びせかけられた格好。豊田社長が米公聴会に出席した昨年2月24日からまもなく1年となるなか、さらに厳しい品質管理が求められそうだ。【米川直己】
毎日新聞 2011年1月27日 東京朝刊
我が家にも「赤紙?」、じゃないリコールのお知らせが来ましたよ。
父曰く、「今すぐでなくてもいい。」・・・お任せである。
1ヶ月前にヴォクシー"純正"ジャッキを頼んだばかりであるが・・・。
Posted at 2011/01/28 20:42:40 | |
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