
文太さんの「一番星」復活 「トラック野郎」で使用、滋賀で整備
★Y!ニュースより
11月28日に亡くなった菅原文太さんが人気映画「トラック野郎」シリーズで乗った「デコトラ」(デコレーショントラック)を復活させようと、滋賀県草津市の自動車整備業者らが、実際に映画で使われた車両の修理を進めている。映画にあこがれてハンドルを握った運転手らが集まる群馬県での年越しイベントで披露し、「天国の文太さんに見てほしい」と伝説のデコトラに再び光をともす。
菅原さん演じる星桃次郎の愛車「一番星号」として登場する大型トラックで、シリーズ2作目から最後の10作目まで使われた。映画終了後は所有者が転々としたが、全日本アートトラック連盟理事長の田島順市さん(66)=埼玉県本庄市=が今春、大阪府貝塚市の業者から購入。デコトラの愛好会「華翔会」の会長で、トラック整備業の生駒雅巳さん(41)=草津市野村2丁目=に修理を依頼した。
トラックは長年放置されていたため傷み、電飾が完全に故障していた。赤や黄、青の電球が約千個並び、電圧は現在主流の24ボルトではなく100ボルト。生駒さんにとって経験したことがない修繕だったが、「あの一番星号に携われるなんて光栄」と9月から始め、ソケットをすべて入れ替えるなどして再生させた。
生駒さんも映画に魅せられ、18歳の誕生日を過ぎてすぐ免許を取り、冬休みにはアルバイトで運転を始めた。以前営んでいた運送業でも愛車を派手に装飾。「すべての部品がオーダーメード。芸術なんです」と話す。映画に「おとこ気の世界」を感じ、自身も桃次郎のように、知り合いのトラックが故障した時に急きょ東近江市から金沢市までの運送を手伝ったことがあるという。
「一番星桃次郎」などおなじみの文字が描かれた車体のペイントは別の業者が修理し、完全復活は来年までかかる予定だが、12月31日夜に毎年群馬県の利根川岸で開かれるイベントで電飾を披露する。菅原さんの追悼式も催される。生駒さんは「文太さんは、映画の中で生き続けている」と語る。
<トラック野郎シリーズ>東映が1975~79年に全10作を制作。長距離トラック運転手の星桃次郎(菅原文太)らが巻き起こす珍道中を描く。電飾やペイントで車体を彩るデコトラを世間に広めた。監督の鈴木則文さんも今年5月15日に死去した。
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車ネタ | 日記
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2014/12/19 19:32:03