最後に中古の業者によって解体部品の扱い方がずいぶん違うので紹介しておきます。
基本的に安く大量にたたき売りしてる所は傷だらけだったり、内部の状態が良くない場合の傾向が強い印象です。
複数のアカウントで同じ出品者という場合もあるので、気になる方は出品地域と説明等の内容の類似で、ある程度予想ができるかもしれません。写真の使い回しをされる所は出品者が状態を気にしない、動作すれば一緒だろと考えるような雰囲気があり、明らかに破損品を送ってくるような出品者に当たった事もあります。

デリバリーパイプにつけたままパイプの先をキャップ密閉されて管理する業者もいます。(それでも内部の状態はまちまちですが)
外すと前項で挙げた固着がしやすくなりますし、経験上安い所は扱いが雑で傷だらけのインジェクター率も高いです。丁寧に扱っている所は価格に限界があります。

マジックでインジェクターに直接書かれる業者もいます。ただでさえ樹脂にしみのような後が残りやすいので、マーカーで管理番号等を書かれている場合はパーツクリナー等でも少し残ります。濃い樹脂の色では目立ちにくい場合もありますが、樹脂の色が淡い場合は覚悟してください。ちゃんとしてる所はデリバリーパイプごと袋に入れて管理番号をその上から貼り付けています。

マスキングテープをインジェクターに直接貼る業者も、私の中での信頼は低いです。ガソリンが残っている場合はテープの糊を溶かしてしまいゲル状になったものが穴に…、逆に乾いてる場合は前項のように固着がひどい場合があります。

スズキの最近のインジェクターのゴム類はNBRなので、ガソリンまみれのまま袋に密封、保管され膨潤が起り、グロメットの直径が1.5倍くらいに膨らんでいたこともありました。

安くてもその程度の価値しか生み出せないかなら高く売れないという事実を売る方も買う方も認識された方がよいと思います。安くすれば売る事自体の努力はいらないんですから。吟味されて納得のいく選択をされる事をお勧めします。