さて、昨日は318isで丸和を初走行していました。
かなりの寝不足のまま家を6時過ぎに出発。
東北道では、どうやら全員ご家族が危篤であるらしい大量のBMW集団に遭遇。
まー皆さん、遠慮なく追い越し車線を140km/hぐらいで、堂々と走っていらっしゃいましたね~。
アクセルペダルを踏めるだけの鍛え上げられた足首と、走っている他のクルマを恥ずかしげもなくアオリ倒す高剛性のツラの皮と、自分の腕では何かおこったときには回避できないなんて謙虚な危険予知能力のかけらも入り込む余地のない極限まで軽量化された脳みそをあわせ持っていることを存分にアピールされていましたよ♪
BMWサイコー!!
お願いだから家で寝ててくれ!
(もちろん一部のBMW乗り限定のお話ですが。)
さて、そんなこんなで走行車線をトコトコ走っていると、突然の豪雨が!!
普段の私であれば一気にブルーになるところですが今日の私は違います。
おもむろにセンターコンソールに手を伸ばすと「ヒーター、オン!!!」。
甘美なブロワーモーターの響きとともに、心地よい温風が吹き出してきました!
フロントガラスの曇りを断固として阻止するエアコンの温風の頼もしさに、心の中では『交響曲第9番 歓喜の歌』byベートーヴェンが流れていました!
S2000のときは『魔王』byシューベルトが雨天のテーマ音楽だったのですが~。
ただ、その温かさと安心感で危うく本物の「魔王」にさらわれそうになったのは内緒です。
いやー、ヒーターが効くなんていう状況に慣れていないもので…
てなわけで、快適ドライブで丸和に到着。
と、なんと丸和は雨じゃない!
すばらしいです!!
そして私の車はエビフライ状態決定~。
雨でずぶぬれの車で丸和の土埃の中を走るわけですから。
溶き卵→パン粉→溶き卵→パン粉、の繰り返しです。
シェイクダウンのこんな日に限って、周りは速そうな車ばかり!!
ヤバイジャーン!!
とにもかくにも緊張しながらコースイン。
最初の印象は「遅ぇ~!!!」だったですね、正直。
S2000は250psでトルク22.2kgm、318isは140psの17.8kgm。
でもって車重はS2000がノーマルで1250kgにたいして318isは1310kg。
どうみてもどうにもならん。
おまけに重量配分も50:50らしく、リヤにトラクションがかかるのでストレートでもグリップしまくり。
アクセルベタ踏みにすると4速でもホイールスピンしたS2000とは比べ物にならない!
おまけに、S2000はロックトゥロックが2.4回転。
ダートでもハンドル持ち替えなくても走れるんですよね。
気を抜いてると盛大におつりをもらいますが、慣れてしまえばこんなにコンフォタボーな車はないわけです。
そんなクイックなS2000に慣れているので、318isはダルくってしょうがない。
たとえば、コーナーでちょっとリヤが出すぎたときに、S2000ならば、「アチョ!」って一瞬カウンターを当ててあげれば収まるのです。
でも、318だと、「アチョ!」ぐらいでは「はぁーん、何かおっしゃいました~?」ぐらいの反応しか起こりません。
ぶっちゃけ、1ヒート目の1本目で横転させるかと!!
S2000の「アチョ!」の感覚を318で「あぁーっちょちょちょちょちょ~~~~~~~~う!!」ぐらいに翻訳するのに丸々2ヒートぐらい費やしました~。
あとは、アクセルで向きが変わらない。
低トルク低パワーエンジンのおかげで、コーナー途中でインに更に切れ込もうとしても、そうは問屋がおろしてくれません。
S2000はアクセル踏むだけでだったのになー。
318isだと、アクセル踏むとアンダーが出るんですもんね~。
ここで一句。
「曲がらぬなら 殺してしまえ 318(字余り)」
おまけに、ギヤが離れているのか、ストレートでも2速から3速に入れるとパワーが繋がらない…
一番奥のコーナー抜けてストレート、踏んでも踏んでもスピードが乗らない~。
ここで一服できるんじゃないかと思うぐらいに遅い、ダルい!!!
周りの風景を眺める余裕があっても嬉しくないっすよ~。
逆に、良いところは「曇らないところ」「音楽が聴けるところ」「ナビがついていて道に迷わないところ」…
全部グラベル走行に関係ねえ!!!
…いや、「曇らない」のはやはり大助かりなのですが。
足がグラベル用とかそういう問題の前に、同じFRでも全然違う車…
最初は気が遠くなるかと思いました。
まあ、そう暗くなっていても仕方がないので『魔王』でも聞いて元気を出すとします。
いや、本当は『ビリー・ジーン』だったんですが。
で、ふと考えたのは、これは「車が悪いんじゃなくて俺が悪いんじゃ??」ということ。
あの、名機メッサーシュミットBf109を生み出したバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケの頭脳の(多分)結集である318isが、私ごときユルユルグラベラーにいちゃもんをつけられるいわれはないはず!!
エーリッヒ・ハルトマン元大佐にも顔向けできません。
ということで、「曲がらぬなら 曲げてみせよう 318(字余り)」
ここにおいて、鉛色に曇った丸和の空から、神ならぬワルター・ロール師の声が。
「汝、ブレーキを使ひ給へ!」
ここにおいてまた頭の中には『第九』が!!!!
ナカトミビルの金庫を開けることに成功したハンス・グルーバーもかくやという嬉しさでした。
ということで、3ヒート目以降の練習メニューは以下の通り。
①コーナーに進入するブレーキングで向きを変えておく。
②コーナーは超ライン取り重視で地味に抜ける。
③前のコーナーの荷重変化を次のコーナーの進入に活かす。
④ステアリング操作は最小に。
路面に合っていないタイヤに苦戦しながらも、前半2ヒートに比べれば格段に面白い!
パワーがないエンジンでも、コーナリングをスムーズにすればそこそこ速いことも判明。
S2000では滑らせる方が楽しかったので逆におろそかにしていた部分(ライン取りや荷重移動)の大切さを改めて考えさせられました~。
「曲がらぬなら 曲がるまで待とう 318(超字余り)」
実際、丁寧に走ってみると、タイムもあまりかわらなそう。
ストレートエンドでも、S2000がメーター読み135km/hぐらいに対して、318でも115~120km/hぐらいは行くようになります。
確かに進入での15km/hの差は大きいですが、もう少しクルマに走らせ方を合わせることができれば、まだこの差は縮まるはず!
逆に、ストレートからコーナーへの飛込みなどの場面で足の良さは実感しました。
ただ、緩いコーナーなどでは徐々にパワーが食われていってしまってアンダーが顔を出すので、コレを解消するには「左足ブレーキ」???
そういう使い方をするものか不明なのですが、コーナーの途中で「もうちょっとフロントに荷重が欲しいな~」って思うときがあったので…
そういえばロール師もクワトロS2で鬼のように左足ブレーキを使ってたもんな~。
いや、コレはチャレンジしがいがありますね~!
でも、車重だけはいただけません。
重い車嫌い!!
あと100kg軽ければ、だいぶ違うだろうな~。
ということで、次に向けてやること。
①ABSをカットする。(やはりグラベルにABSは最悪!)
②スタッドレスを購入する。(やはりコレですよ、コレ♪)
③天井内張りやナビなど、過剰な快適装備は外す。(エアコンは外さない!)
④バッテリーを前に持ってくる?
このへんはボチボチですね~。
ということで、昨日の最終的な318isの評価は…
「運転がうまくなる!!!!」
ステアリングワークからブレーキコントロールまで、とにかく基本に忠実にやらないと速く走ってくれません。
逆に、速く走ってくれたときの達成感はS2000より大きいかも!
318is、良い車でした!
逆に318isに乗ってみてS2000を再評価する結果にもなりました。
S2000は「別格」。
ありとあらゆる要素が市販車離れをしていますね~。
エンジン性能もボディ剛性も、全てに脱帽です。
ちゃんと直してあげよう、というモチベーションにも繋がりました!
ということで、318を野沢に持ち込んで1泊2日ぐらいで合宿したい~!!
グラベル走れば走るほど、禁断症状が出る間隔が短くなっていきます。
まさにグラベル中毒、略して「ジャリ中」ですね~。
マイッタマイッタ。
その後、エボ7とプジョー106と3台でパスタを食べ、わざわざお越しいただきました寛吉《》眼鏡さんと次回のRFAN企画に向けた打ち合わせをし、寝かせてある土地を偵察に行き、不動産屋と打ち合わせをし、気がついたら黒磯PAで気を失っていました。
結局、お邪魔したかったA/m/sさんにはお邪魔できず。
ヒルクライムの反省会にお邪魔できずに残念です~。
やりたいこと山積みだな~。
やらなければならないことではないので、幸せといえば幸せです!
では!