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イイね!
2018年07月13日

7年前のボランティアの経験から

7月豪雨の災害から1週間。 この週末は3連休。
現地にはいろいろな人が訪れるだろう。
身内を心配した親戚たち、ボランティアセンターに登録して頑張る人たち。
プロである自衛隊員、警察、消防、官庁関係、自治体関係・・・そして「ただの野次馬」
いつも災害現場で見かける光景になります。

僕は今回の災害支援に何ができるか・・・・
まずはふるさと納税のシステムを使った募金をしようと思います。
これは被災自治体、および被災自治体の窓口になってくれている他の自治体に直接手渡しができる方法です。
こういう用途の募金ですからいわゆる「お礼の品」というのはナシです。

今回の光景は、7年前の5月GW 東北に居た時のことを思い出します。
東北の震災から1か月半、状況をずっと見ていた僕はすこしいら立っていました。
物資の集中とダブつきがある反面、ぜんぜん届いていないエリアもある。
各避難所のニーズを吸い上げてそれを広域で解決していくシステムが出来ていない。

そんな中、先行して石巻で支援活動を展開していたグループが2槽式の洗濯機を欲しがっていて、
和歌山のメンバーが2台用意したけど、石巻まで運ぶ手段がない、と聞きました。
「じゃ、僕が運びます」と手を上げました。 勤務先の社長は車を使う許可をくれました。
それがスタートでした。
単独行、自己完結型でボンゴ1台で寝泊まりしながら移動する。  食い物飲み物はどこからももらわない。
全て自分の車の中で完結する。  そういうスタイルでした。
GWを前にして、論調は「行くな、行くな。邪魔になる。渋滞する」の連呼でした。
そういう批判覚悟で行くわけですから、ある程度こちらも考えて準備しました。
行きは洗濯機2台を積んだ以外に空いたスペースにぎっしり仲間たちが出してくれた物資が。
当時避難所でこれが足りない、という情報があったものはかなり揃ったと思います。
女性スタッフが積荷のリストも作ってくれました。

そして出発。 今でも覚えてますが岩出根来寺を0時に出て、石巻着は翌夕方でした。
石巻のボランティアリーダーに会って洗濯機を渡し、そこが自分が寝るスペースになりました。
リーダーにリストを見せると「ここは結構物資はもうあって安定した運営になってるから、この車だったら結構奥まで入っていけるから
もっと深刻に不足してるところへ行くといいと思う」と。
そして南三陸のとあるリーダーを紹介してもらいました。
朝は渋滞すると聞いていたので、夜の間にある程度北上しておこうと、文字通り北上川をつたって上がりますがことごとく橋が落ちてて川を渡れず・・・
海の近く河口そばまで来るとそこは大川小学校のすぐそばでした。
結局、海岸線はそれ以上は走れず、迂回して内陸側から夜中に南三陸志津川に入りました。
この時の光景は一生忘れない。
翌朝入ったのは歌津からさらに先、泊崎という岬の付け根、馬場中山集落の集会所でした。



3月に完全孤立していたこの村もやっと1か月半にしてインフラの回復の兆しだけが見えるという状態。
物資関係もいろんなボランティアが持ってくるので結構あって、無いものだけを要望されました。
あるものは「ほかに回してあげて」と。  取り込もうとはしないのです。
おばあちゃんたちには和歌山の八朔が好評でした。
車には子供向けのものとか離乳食なんかも積んでたのですが「ここには小さい子はいないから、歌津の小学校に電話してあげる」と
そこへ行くと、すでに話を聞いてくれてて、待ってましたとばかり若いお母さんたちが来て、離乳食とかは全て出ました。

車が空になったのでそのあとは、すでに行く約束になってたいわき市の物資集積地へ行って、そこから避難所や老人ホームなどへ
水や食料を運ぶ仕事を3日間ほどしました。
集積所には山のように積んである物資。 でも、それを必要な場所まで個配送する小型トラックが現地には少なかったのです。
ボンゴ、大活躍でした。
ここでは、車で寝泊まりしているという事を知った三春町のネット上の友人が部屋を貸してくれ、
三春の滝桜の近くからいわきまでボンゴで通勤してました。
いわきでは自衛隊設営の風呂にも入りましたね。  千葉の隊でした。

そういう行程でしたが、どこでも物見の人はいて、写真撮ったりはするのですけど、働かないんですよ。
中には記念写真を被災地をバックに撮ったりもしてました。 
だからか、僕はカメラを構えることがほとんどできず、写真の枚数がかなり少ないです。  記録として残すべきこれというのだけ。

そんなパターンのボランティアでしたので、普通のボラセン登録、指示された場所へ行き、作業 というのではなかったのです。

そういう経験上、いくつかのポイントを上げておきます。

まず、現地の情報をきちんととる事。 ボランティアセンターの有無、募集の有無。
道路状況の正確な把握。  渋滞についても事前に情報を取っておく事。
どんな現場へも「飛び込み」は絶対しない。
必ず現場のリーダーへ話を通すこと。 またそのリーダーから次へ行くべき場所を教えてもらい、そのリーダーに繋いでもらう事。
押しつけがましいことはしない。 何が求められているかをまず聞く。  こちらが何を提供でき、何ができるかを端的に説明すること。
基本的に現地の飲み物食べ物は消費しない。 ただし、「一緒に食っていけ」と言われたらありがたく頂く。
ゴミは絶対しない事。  全て持って帰る。
イデオロギー、政治政党、宗教など対立が見える時もあるがやんわりいなしておく。今、大切な事は?
鉄板底板の長靴、厚手のゴム手袋、マスクなどは当たり前に装備。
怪我したりすると現地に迷惑。

災害支援はその直後、1週間後、1か月後、2か月後・・・・とその時期時期で求められることが刻々と変わってきます。
まだまだ混乱が続く中を車でうろうろするのは非常に迷惑になると思います。
少し落ち着くまでは募金などをしつつ、様子をよく見て情報を取るのも大切です。

何か現地に行ってしてあげたい、その気持ちはわかりますが、募集のある所へ行ってボラセン登録するというのが鉄則。
あと、自分の地元の社福事務所へ行くと「ボランティア保険」という掛け捨ての保険があるので、それも忘れずに。
ブログ一覧 | 災害対策 | クルマ
Posted at 2018/07/13 00:16:27

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