
「神戸市電物語」は、昭和46年に、神戸新聞で全28回続いた神戸市電についての連載記事をまとめて、出版された本です。
神戸市電は明治43年に開業し、路線を増やしながら、昭和46年まで神戸の町を走っていました。
この本は今回復刻版として甦ったもので、当時、東洋一を誇った技術やサービスの話をはじめ、数々の市電に係わった人達のエピソードが載っています。
私にすれば珍しい本を買ったのですが、この本のことは神戸新聞の記事で知りました。
「えっ!?」っと思ったのは「昭和46年廃止」という所です。
「・・・・もう自分が生まれてる時だ!」そして、その頃私は神戸に住んでいました。
しかし、まだ物心もつかない幼い頃の話で、神戸市電のことは知りませんでしたが(もしかしたら忘れた?)、父母も祖父も、ずっと以前から神戸に住んでいました。
「もしかしたら、幼い頃に父や母や祖父に抱かれて、神戸市電に乗ったことがあるのだろうか?」と、当時に思いを巡らせて、想像を膨らませるうちに、この本が気になって買ってしまいました。
ほとんどの話が私が生まれる前の話で、載っている写真も古いものでしたから、読んでいるうちに歴史の本でも読んでるような感覚になったのですが、よく考えればそんなに古い話ではなく、祖父は開通当時はちょうど青春時代だったような、そんな頃の話です。
リビングで一人静かに読んでいると、今現在の自分と幼かった思い出の頃,想像してみた父母や祖父母の若かった時代、・・・いろんな思いが交錯し、なんとも不思議な感覚になりました。
この本は、きっと私よりも父母の方が懐かしがるでしょうし、思い出なんかもあるかもしれません。
今度、「神戸市電って乗ったことある?」って聞いてみて、この本を見せようかなと思います。
Posted at 2009/11/14 13:46:12 | |
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