雪山の初登山から早くも一週間が過ぎ、先日の体験を忘れないようにここに記しておきたいと思います。
10/29
20:00頃
仕事の最中に天気予報を常にチェックし翌日の行動を考えていた私は、目的地を北海道の最高峰
「旭岳」と決定。初の雪山登山にチャレンジすることを決意(ナメまくっている)
22:05
帰宅後すぐに準備(用意すらしていない)
23:20
冬の世界に向かうくせに夏タイヤのまま、出発(爆
10/30
02:30
旭岳ロープウェイ前の駐車場に到着。トイレの冬期閉鎖のためいきなり大ピンチに陥る。
(常備している携帯トイレが初めて役に立つ)
07:05
仮眠から目覚め朝食。
07:40
快晴の天気♪
駐車場からスマホにて撮影。テンションが80%にアップする。
08:15
私一人のためにロープウェイを動かすのがもったいないらしく、始発時間を15分遅らされる。もう一人乗り込んだため独占ができなかった…
テンションが65%まで落ちる…
08:25
姿見駅に到着。
再びテンションがあがってくる(85%)♪
08:35
姿見の池に到着。少々汗ばむくらいで風が心地よかった。
テンションはMAXである♪
08:40
そして、登山開始。昨年秋に登った時は1時間半程度のコースである。
目標タイムを2時間に設定し、心の中で先の同乗者より先に登ると決意する
(注、登山は勝ち負けではない)
09:00~09:15
逆つららやキラキラと光る雪面が美しい…クロスフィルターを持ってくれば良かった…と思うが、実際はカメラを構える余裕はなく、硬くしまった雪面にキックが効かなくなり始め滑り落ちる可能性を考え始める。
(撮影はスマホにて)
09:20
6~7合目付近であきらめ、チェーンスパイクを装着。サクサクと気持ちよく歩く。この時数メートル後ろを登っていた。ロープウェイの同乗者
(25歳)がリタイヤ。頂上独占がほぼ決定する♪
(と同時に何かあってもなんのヘルプもないという事実にはまだ気づいていない)
10:20
8~9合目付近、斜面がさらに硬くスパイクが刺さらなくなる。下りの不安が増してくるが、誰もいないので雄たけびをあげながら登り続ける(爆
10:40
なんとか登頂♪
№36 「造形美」
自然は色々な形を造りだす
硬質感、軟質感、直線、曲線、層…
人の手では決して作ることができない
やはり自然は偉大な芸術家である

見慣れた雪もこうしてみると面白いものですねぇ…
EOS 5D Mark II
EF70-200mm F/2.8L IS II USM
Tv 1/1250
Av 5.6
ISO100
WB 4900k
C-PLフィルター使用
反省点
せっかく持っていったのにマクロレンズ使わなかった…
重かったのに…
そして、事件は下山時に起こったのであった…
あまりの強風に寒くなり、ガスがかかってきそうな雰囲気を察した私は荷物をまとめ、来たルートを迷うことなく下って行った…
そして、9合目付近で…
…10メートルほど滑り落ちたのであった…(滝汗
風に煽られながらの下り、クラストした斜面。
左足を思い切り踏み込んだはいいがあっさりと弾かれ膝をつく。
バランスを崩した瞬間支点の右足がずるり。
右手のストックだけが垂直に刺さったまま一瞬残り、体重がかかった右肩に激痛。
そんな状態で反射的についた左手にグリップがあろうはずもなく体はそれはもうきれいに頭からしかもうつ伏せの姿勢で滑り始め(最悪である)、あっという間に体感120キロの世界へ(爆
そんな最中、脳内は意外に冷静に
(これが滑落かぁ…初速から最高速ってゴキブリダッシュみたいだねぇ♪)現実逃避
(ってかこの速度で岩に当たったら…頭なら死亡、手足なら骨折…痛そうだな…)達観
(俺の人生、終るときは結構あっけねぇ…)あきらめ
(そういや、ピッケル買ったのに何で持って来なかっただろ?)疑問
(やっぱ、アイゼン買ってから来れば良かった…)後悔
(装備不十分で事故ったら、山をナメてるって叩かれるんだろうなぁ)不安
(できるだけの装備で事故った方が格好つくよね)願望
(やっぱりベストを尽くすべきだよなぁ)あれ?
(なぜベストを尽くさないのか!)これだ!
(Why don't you do your best !!)by上田次郎
…上記の件は当時本当に頭で考えてた内容ですが、今考えると全く冷静ではないですねぇ(核爆
何はともあれ、停止することに成功した私は自分の無事を祝い近くにあった岩に身を寄せ
(これに当たっていたら終っていた…)、つった両足と右肩の痛みがひくまで斜面でお昼ご飯を食べていたのであった…
(ラーメン、美味しかった♪)
その後は雪が緩み、全く問題ないどころがずぼずぼ埋まりながら下山しましたとさ
終幕
翌日は全身筋肉痛で、身動きがとれなかったのは言うまでもない話である。
Posted at 2012/11/06 05:02:03 | |
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