
前回に引き続き,先週 LEXUS IS350のコンピューターチューニング 第2弾を施行していただきました.
まずはシャシーダイナモでの計測データですが・・・
312.9PS → 315.6PS
38.7kgm → 38.5kgm
馬力は2.7馬力UPのみ,トルクにいたっては下がっている!!??
そう,数値的には劇的UPとはいかなかったようです.
しかし実際に乗ってみると別の車のような加速!かなりトルクフルになっています!
今回のチューニングでは低~中回転域のトルクを増す方向になっているようです.
このチューニングの方向性にはワケがあります
1.前値312.9PSという値自体が,NAのIS350としてはすでにパワーが出ている状態
SARDのテスト車などを見ると,純正のIS350をシャシダイで測定すると280馬力台がいいところらしいです.My ISくんの312.9馬力というのはすでにかなりパワーが出ている状態とのこと.これは,これまでのスルガスピード エアーコントロールチャンバー・フルデュアルセンターパイプ・PFSデュアルループサウンドマフラー+LEXON ビッグスロットル+レクサス 純正クリーナーBOX穴あけ加工+BLITZ 純正置き換えクリーナーという給排気系の弄りがバランスよく、良い方向へ向かっていた結果ということだそうです.
2.さらなるピークパワーを狙うには排気効率を上げる必要がある
スルガスピードさんのフルデュアルマフラーですが,これは実用トルク・馬力を保ちつつ,不快な低音・コモリ音を排除し,気持ちのよい高音を奏でる特徴的なマフラーです.その性能を発揮するため,意図的に管径を絞り,ループ形状にて管長を伸ばしています.この形状はピークパワーを求めるチューニングには不利となるようです.パワー重視では管を太く短くして排気効率を上げるそうですが,これだと低音・コモリ音・低回転トルクの低下を招きます.私が以前装着していたTOM’Sさんのバレルはこの方向ですね.
結局は,弄りの方向性の違いということで,今回はピークパワーを求めない方向のコンピューターチューニングとなりました.
今回のコンピューターチューニング、パワーこそ求めたものにはなりませんでしたが、かなり効果的なものと考えられます.
純正ECU制御のままに,各種社外パーツをインストールしていくと,エンジンの燃焼状態は純正設定値から徐々にずれていきます.実はMy ISでも低から中回転域ではノックリタードが多発しており,トヨタECUの高度な補正機能でエラーの出ないレベルまで補正されて制御されていたとのことです.その補正のおかげで,エンジンが壊れることはなく,十分なパワーが発揮されていたわけですが,低~中回転域では燃調制御がかかり、満足なトルクは得られていなかったようです.実際ピークトルクが6000rpmにて発生しており、まるでターボ車のような特性になっていたそうです.
今回は,ECU内の各種マップを書き換え,全領域でECUで補正がかかることなく,最適な燃焼が行われるように調整されました.結果,多発していたノックリタードはほぼ出なくなり,低~中回転域のトルクUPにつながったわけです.
この効果は,意外にもスルガサウンドにも好影響を与えており,3000-5000rpm領域で以前よりも力強く響き渡るサウンドが奏でられます!
乗ってみるとすごく気持ち良く、そして日常使いで扱いやすいマシンになりました!
今回のチューニングにより,アクセルスロットルマップの最適化や各種リミッターカット(スピード無限大,レブ7400rpm)がなされております
ここで、問題点をひとつ.
中期型以降のISにこのチューニングを施行した場合、Dレンジでのパドルシフト制御が入らなくなります(汗)
初期型に戻ったみたい・・・
こちらに関してはすでにメーカーに報告済みで、対策中とのことです
効果が素晴らしだけに残念です
メーカーでの迅速な対応を希望します
このコンピューターチューニングですが,作業をされたフェニックスパワーさんでは相当苦労されたようです.ソフトウェアの使い方をはじめ、全般的に非常に難しいとのこと.
IS350のコンピューターチューニングはまだ始まったばかりで、十分なデータやノウハウもそろっていない状況です.今後ソフトウェアの改善等でさらなる進化が期待できるとのことでした.
この弄り,ぜひ経験豊富かつ信頼できるショップで現車セッティングでされることを強くお勧めします!
マップを現車に合わせにて細かくセッティングして書き換えることに意義があると思います
決まるとすばらしいですよ~
最後に作業をしていただいたフェニックスパワー福井店さまに感謝いたします!
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Posted at
2011/10/23 17:20:59