親父は強くかっこよく

回転数2000 速度80キロ 順調な航行だ、アクアを走りながら 綺麗な夕日を見て 珈琲を飲む 贅沢なひと時だ

親父にも見せてやりたかったなぁ、この夕日


タイムリミットは あと3時間
どーやら ランチも楽しめそーだ

ウインカーは海ほたるＰＡを目指す

軽い食事の後
海底トンネルを抜ける頃には
都心の白銀の光が迎えてくれる

仕事中・・・・
ふと考える


無駄に生きてきて
判った事は
神様はいつも品薄という事
俺の親父は最高の
父だった事


・・・・


ガキの頃から、欲しい物は何も買ってもらえず、
泣いてねだれば
親父からは、ゲンコツばかりもらった

友達は
高価な玩具で遊ぶ中
俺の玩具といえば
親父が作る割り箸の
輪ゴム鉄砲だった

俺の家は貧乏なんだて
・・・・恥ずかしいて思っていた


・・・・7年前

親父が亡くなる前日

俺は仕事行く前に
親父が入院している
病室に顔出した

やせ細った
親父は、まるで別人だった、

早く治して帰っきなよ
とかいいながら
しばし親父と会話した

病室を出ようとした時
親父が、

これ、知ってるか？
モルヒネていうんだぞ

指刺す方向に、点滴があり小さくモルヒネと記載してあった


俺は、笑いながら
言った、親父は痛がりだから、使ったんだよ



・・・・ほんとは、違った親父は肝硬変
もぅ手に負えない重病になっていた



親父は言った
妻を愛しているか？
と聞いてきた

ちょと意外な質問だった
けど、うん当たり前だろ
て答えた


次の瞬間
親父が、俺の顔を見て
涙を流しながら
俺も、お袋を愛してるんだ！と言った


何て応えればいいか
判らなかった

ただ
俺も涙が止まらなく流れ出した

絶対に親父の前で
泣かないて決めてたのに


注射や点滴、採取の連続で、親父の細い腕は紫色になっていた、


親父が痛がりなんて嘘だった・・・・
痛いなんてセリフは
親父は一度も言わなかった、自営業の塗装屋親父は
雨以外は、お袋が作る
弁当と水筒を持ち
風邪ひこうが
、具合悪かろうが
怪我しようが働いてた


身体中が
歩けないくらいにボロボロなのに
モルヒネ打たれ意識も
朦朧としてるはずなのに

自分の命がわずかなのを・・・・気付いていながら

自分の命の事より先に
お袋の事をおもうなんて
・・・・



親父の手をにぎり
何度もうなずいた

、この時
俺・・・・この親父の息子でよかったて
心底思えた

次の朝
病室に行くと・・・・
一足違いだった・・・・
親父は、温もりだけ残し
家を二軒建て
自分の入る墓を建て
旅立った


葬式の時にお袋に
親父が、お袋を愛してるて言った事を伝えた
そして俺も
お袋愛してるよて言った、お袋は泣き崩れた

あの時、病室から親父を連れだしてやりたかった


ちょと
色々思い出しちゃいました
まぁ
今となっては、親父には
何もしてあげられなかったのが、後悔です


俺も
あんな、カッコイイ親父になってみたいなぁ


あっ、
久しぶりの日記なのに
しんみりしちゃいました
、すいません


話は変わりますが

魚の絵を書いてください、





頭は左 尾は右じゃあないですか？



別に何の意味はありませんが
何か 不思議ですよね





では では