
お久しぶりです。
思い出したかの様なブログです…。
何事もなく無事に過ごしております。
バイク試乗記です。
・KTM DUKE125
KTMが市場に投入したエントリーモデルです。
125ccの原付としてはかなり馬力を搾り出しており(15馬力)スロットルを捻ると
原付とは思えないパワーで元気に走っていきます。
他の原付がアップアップするような坂でも何のその。
低回転では単気筒特有のトコトコ感を味わい、高回転ではレーシーなサウンドに聞き惚れる…。
そんな2つの楽しみ方が出来るバイクです。
足回りもWP(ホワイトパワー)製を使用しており、乗り心地、外見共に安っぽさはありません。
コーナーでの安定感は中型バイクにも匹敵していると思います。
同じ原付2種であるXR100の純正足とは比べ物になりませんでした。
なお、2013年モデルからはギアシフトペダルのブッシュを金属製へとチェンジしているため、
ギアの操作が確実に、そして入りが気持ちよくなったとの事です。
個人的にはかなり高評価の1台!
乗る楽しさはかなりの物です。
お財布が許せばぜひ!
・KTM DUKE690&690R
かねてから乗りたかったビッグシングルです。
ドガシャン!ドガシャン!というドカティにも負けないメカニカルノイズがたまりませんでした。
走り出すとツインエンジンの強烈な振動を感じつつ、スロットルの捻り量に応じてゴリゴリと
前へ前へと走っていきます。
公道では無印690と690Rの違いは明確に判別することは僕には出来ませんでしたが、
間違いなく違うと言えるのは、低速での扱いやすさです。
確かに、無印でも低速の扱い辛さはありますが、なれれば何とかなるなと思いましたが、
Rの方はかなり神経を使いました。
印象としては 乗り難い ドカティ>>690R>>>無印690 乗り易い という感じです。
町乗りメインであるなら無印690の方がいいなあと思いました。
・KTM 990 スーパーモト T
書いている時点ではカタログ落ちしているのですが、一応。
990SMをツーリングモデルに改良したバイクです。
こいつの場合はタイガー1050やスーパーテネレとの比較になるのですが、
その2台と比べると、やはり乗りにくいです。
足つき性はタイガーやテネレと大差を感じなかったのですが、その2台に比べて990は低速がギクシャクします。
低速・低速コーナー…特に狭い道の低速コーナーでのギクシャク感は、
そのまま恐怖感へと直結すると思いますので、
こう言う背の高いバイクを初めて購入する方にはオススメしにくいなぁと思いました。
とはいえ、走り出してしまえば乗り易いバイクその物です。
フェアリング性能は高いですし、振動も心地良いなと感じるレベルの振動ですので、
長距離ライドでも疲れるという事はないと思います。
狭い道に入らなければ、問題なく良いバイクです。
以上が、KTMの試乗会で乗ったバイクです。
また、別のKTMのファン祭りで聞いたのですが、KTMは他の海外メーカーに比べ、部品の供給がかなり早いそうです。
なので、海外メーカーだからと敬遠せず是非KTMに乗ってほしいとの事でした。
海外メーカーに乗る上で1つ問題となるのはやはりパーツの供給がキチンとされるか?と言うことですからねぇ。
しかし、KTMの人が問題ないと言うので恐らく自信があるのでしょう。
外車の入門はKTM…なんてのもいいのかもしれません。
そして土曜日に出かけてきたYSP豊川にて乗った試乗車を紹介します。
直前まで猛烈な豪雨が降っていたそうですが、僕が到着するころには止んでおりました。
・YAMAHA MT-07
こいつが今回の大本命です。
ヤマハの新型エンジンを搭載した新型バイクとして注目を集めているそうです。
新型2気筒クロスプレーンエンジンは全域で扱いやすく、日本の公道で走るには
必要十分なパワーを備えています。
ライポジはネイキッドの様な姿勢になります。
足の指の根元までピタリと足が着くので、足つき性も十分良いと思います。
低回転では適度なドコドコ感でありながら、高回転ではV型エンジンのような独特なサウンドを
奏でて気持ちよく走っていきます。
しかしながら、このドコドコ感をヤマハは「単気筒エンジンや2気筒エンジンの“ドコドコ感”には、
技術的には不安定な燃焼から来る“ギクシャク感”が含まれていることがあります。
4気筒などのエンジンバリエーションが増えた今、そのドコドコ感は単気筒エンジンや
2気筒エンジン特有のフィーリングとなり“テイスト”と呼ぶ方もいるかもしれません。
しかし現在の技術をもってすれば、幅広い領域で安定した燃焼を獲得することができる。
これによってそのテイストから雑味を消し去り、今までとは違う新しい2気筒エンジンのフィーリング、
さらにはそのライディングフィールを提供することができたのです。それがMT-07なのです。」
と、ドコドコ感のあるエンジンであると言うことを否定しています。
ですので、僕が感じた振動はいわゆる「ドコドコ感」ではないのかもしれません。
足回りも不満はなく、地面をしっかりとつかみ、わだちをしなやかにいなす、
自分の大好きな「ヤマハの足」でした。
そして、何より驚いたのは「倒しこみの軽さ」これに尽きます。
CBRでは「蹴たぐる」と言う表現がピッタリな程の強さで倒しこまないと倒れてくれません。
しかし、このMT-07は膝で軽く押してやるだけでスッと車体が倒れこみます。
これは非常に楽しい!
CBRでツーリングをしていると、コーナーを三角目玉になってにらめつけていますが、
このバイクであればニコニコしながらコーナーを曲がれそうです。
車体重量はABS付きで182kgと大型なのに非常に軽い!
CB400SFですら200kg程度はありますので、それよりも圧倒的に軽い!
軽さは正義です。そして、安くて、軽くて、ちゃっちくない(と思う)!
競合車種としてはNC750S等があがるとおもいますが、カウル無しに限定すれば、
MT-07以外にないのでは?!と思ってしまうほどデキが良いと思います。
いやぁ、いいバイクだ。
ヤマハはホントにいいバイクをつくるなぁ。
・YAMAHA MT-09
これも新型3気筒クロスプレーンエンジンを搭載したバイクです。
こちらはマッタリ乗るMTー07と全くキャラクターが違い、完全にストリートファイターだと思います。
エンジンの吹け上がりに関してはSSの様な鋭い吹け上がりです。
ですので、マッタリ乗るようなバイクではないかな?と思いました。
が、モードチェンジで「Bモード」にしてやればややおっとりした性格になるそうなので、
あまり気難しいのは嫌だなぁというライダーさんには「Bモード」で乗ることをオススメします。
※路面が濡れていたこともあっって、自分はSTDモードしか試していませんでした。
ライポジとしては、本に書かれているようにモタードの様な姿勢で乗ることになります。
足つきも良好。足の指先がピッタリと付きますので不安はありません。
こちらもクロスプレーンエンジンなのですが、あまり意識しなかったですね。
デイトナ765よりはゾロゾロとしたエンジン音でしたが…。
そして走り出してみたら、まー速い。
友人がパワーは売るほどあると言っていましたが、その言葉が身にしみてわかりました。
だって、MT-07ABSは73ps182キロで、MT-09と9kgしか違わない191kgの車体に
110psのエンジンを載せてるんですよ?
・パワーウェイトレシオ
MT-07 182キロ 73ps 2.49
MT-09 191kg 110ps 1.74
YZF-R1 202kg 82.1ps 1.13
9キロしか違わないのに37馬力違ったら、もう別物です。
パワーウェイトレシオだけでいったら、僕の乗ってる国内向けCBR1000RRとタメ張りますからね。
恐ろしいですよ、このマシン。
それでいて倒しこみが軽く、走りやすい。
ギャップも上手くいなすし、不快な突き上げもない。
すべてのバランスが非常に良い!
まーアカン。良いバイクを作りますヤマハは。
僕のツボを的確についてくる。
たまりません!
オマケで前輪が2輪で後輪が1輪のトリシティにも乗ってきました。
キャッチコピーの通り「ナニコレー?!」なバイクでした。
バイクなんですが、前輪が2輪の為安定性が非常に高いです。
しかし、自立は出来ないので注意を。
動力性能は普通の125ccです。
でもこう言う試みをしたバイクは面白いなぁと思います。
是非是非、ヤマハにはチャレンジを続けてほしいですね。
以上、ラーメンやまだ。の試乗記でした!