
私の住む地域は小・中学校と完全給食でした。今あちらこちらの自治体で実施もしくは実施の検討がなされていますが、実施しない理由の中には「子供には親の手造り弁当を」という考えもあるようです。
親の愛情を込めた弁当をということですが、愛情は弁当以外でも表現できるように思いますし、朝の数十分がどれだけ手間かということにも配慮しないといけません。しかも、それを言っているのが、男性の公務員というところがポイントです。
今、夫婦共働きじゃないと生きていきにくい時代です。朝早くから弁当を作らないといけないことは、親には大きな負担です。公務員の方には社会情勢も理解する力が求められます。
私の同級生には親が夜中の仕事をしていて、給食が休みで弁当の日があった時、いつも焼いていない食パンと牛乳を水筒に入れて持ってきていました。他の子の弁当がうらやましいと言い、友達におかずをわけてもらっていました。
そこには子供のコミュニティがあり、協力し合うという関係はできていましたが、その子の劣等感は消すことができず、家族に対するDVが激しくなっていた時期がありました。今では更生し、一家の主になっていますが。
弁当を持たせたいという親がいるなら、選択制にしてもいいと思います。しかし、どんな環境の子でも、普通の昼食をとることができる環境の整備は、社会の責任であるように思います。
写真は神戸新聞より
Posted at 2012/04/21 16:34:18 | |
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