交通機関をはじめとした様々な危機による事故は防がなければなりません。
しかし、災害も今は防災より減災が大事と言われ、介護や認知症も予防という考え方が根強い中、本当に介護や認知症ケアをしてきた人は、介護予防や認知症予防が夢物語であることを知っています。
起こることを防ぐためには、色んな事象を想定しなければなりません。しかし、その多くは過去のデータに基づくものであり、未来の予測はあくまで予測にすぎません。
介護予防は、介護を受けることを防ぐことを意味します。まるで、介護を受けることがだめと言わんばかりに。認知症予防も、認知症が不幸であることから、予防しようという動きです。僕も亡くなった祖母が認知症だったので、認知症ケアの難しさは知っているつもりです。だから、予防できるならできた方がよいかもしれないと思います。
しかし、もっと大事なのは、認知症や介護が必要になっても生きていける社会です。車もそうですね。ぶつかることを防ぐだけじゃなく、ぶつかってもけがしないとか、軽傷ですむとか、そういった技術の方が、先の目的より優先されるのではないかなと思います。
データは過去の産物です。
Posted at 2012/11/04 00:27:54 | |
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福祉 | 日記