
毎日新聞の記事によりますと、救急車だけでなく、より現場に近い消防分署からもポンプ車(※消防車)を出動させ、先着した方が救命処置を始める「PA連携」について、様々な議論があるようです。
具体的に言いますと、ポンプ車には救命救急士などの資格を持つ消防隊員が乗り込み、救急車かポンプ車の早く到着した方が救命処置をはじめ、病院への搬送は救急車がおこなうとのこと。
PA連携は、阪神大震災をきっかけに神戸市が施行したのが始まりだそうですが、ポンプ隊の到着は平均約6分で、救急車より約3分早いそうです。
しかし、これに異を唱えるところが、都道府県公安委員会です。
消防車や救急車がサイレンを鳴らして緊急走行するためには、都道府県公安委員会から緊急車両の指定を受けないといけませんが、消防車の指定は消防活動であり、救急活動ではないとのことから、目的外使用で道路交通法違反の恐れがあり問題と指摘されているようです。
もちろん認めている公安委員会もたくさんあり、警察庁は容認しているとのことですが、裁量は公安委員会にあるので都道府県公安委員会と各消防本部で要調整との見解で、今後消防庁と警察庁が話し合いをするとのこと。
この件には、警察庁、総務省消防庁、都道府県公安委員会、各消防局または消防本部、など複数の機関が関わり、実現に向けてはそれぞれの調整が必要で、逆に言えばそれぞれの利益が相反すれば、実現できない可能性もあるわけですね。
まさに、踊る大捜査線の「レインボーブリッジを封鎖せよ」と似た構図です。
写真は加古川市のホームページより引用。加古川市はどうなのかな、調べてみよう。
Posted at 2012/01/18 22:35:48 | |
トラックバック(0) |
政治関係 | 日記