鍵を渡され、外に出ると白い718ケイマンが待っていました(#^^#)
小雨もパラパラ降り始めたので本命のボクスターよりもケイマンで逆に良かった(^^ゞ
とりあえず、ワインディングを楽しめる指宿スカイラインに乗って池田湖まで走ろう!と友人と決めていたので指宿スカイラインに向かいます。
エンジンをかけると「ブロロロッ~!」と元気なフラット4の乾いた低音が響きます。
M2ほどうるさくはないですが、早朝、深夜の住宅地だとちょっと気を遣うかも。
残念ながらMTではなくPDKですが・・・走り始めてすぐに「なにこれ、軽っ!!」と実感。
ところが車重は乗ってきた981ボクスターSが1390㎏、試乗車の718ケイマンが1360㎏と30㎏しか変わらないのです。
ということはトルクの差か・・・981ボクスターSが360Nmで718ケイマンが380Nmでケイマンの方が若干トルクが太いようです。
触った瞬間、ステアリングが非常に手に馴染みます。
非常に握りやすい(^^♪
M2のステアリングは握ると沈み込むようなクッションの厚いステアリングでしたがポルシェのそれはあまりクッションが厚くはありません。
かといって硬いわけでもなくスッと切り返しやすい適度な摩擦係数のある・・・何と言えばいいのか(*_*;
しかもステアリングの遊びがほとんど無く、1mm切っただけでタイヤが1mm動くような・・・そんな反応性の凄さ・・・かといってそれほど神経質にならなくてもいい・・・さすが歴史あるスポーツカーメーカーです!
初代ミニの重ステ好きな私ですが、ポルシェのステアリングは重くもなく軽くもなくまさしく理想形!!
以前、987ケイマンを試乗した時にはそれほど操縦系に感動を覚えず、「やっぱミニの方がずっと楽しい」と思ったぐらいですからこのステアリングフィールはものすごい進化を遂げたのではないでしょうか。
とにかく718は981Sよりもずいぶんキレがあります・・・ボクスターとケイマンの違いもあるかもしれませんが。
981Sに乗っている友人は「718の方が足がしっかりしている」と言っていましたが、私は逆に718は足が軽くなっていて、981Sの方は重みがあると感じました。
指宿スカイラインに入り、ワインディングを走るとさらに718の凄さを実感しました。
「なんだこれ!!もの凄く早いしすごく良く曲がる!」
とにかくパワフルで良く曲がります。
MRなので自分を中心に車がクイックイッととにかく軽く良く曲がります。
しかもハンドリングがかなり正確に反応します。
ミニのように地面と格闘しているゴーカートフィーリングはあまりありませんが、ちゃんと路面情報は伝えてくれます。
自分がすごく運転がうまくなったような錯覚に陥りますがスピードを出していてもコーナーで破綻する兆候すら見られません。
とにかくコーナーが来るのが楽しくて楽しくて仕方ありません。
しかもターボで過給されているため、トルクの波が常に背中から押してくれます。
素でこれほどパワーがあれば、日本ではSはいらないかも・・・
「これは・・・ヤバい!楽しすぎる!!」
乗れば乗るほど718に惹かれていきます。
背中からはフラット4の勇ましいエンジン音が車内に響き渡ります。
やはり718ボクスターやケイマンは車内で会話を楽しむ車じゃないです(笑)
981のフラット6ではそこまでうるさいとは感じませんでしたが、フラット4はとにかくうるさいです。
エンジンの音が聞こえたほうが安心する空冷育ちの私のような人間と、ポルシェというブランドにひかれてデートするために買った人とでは718の価値観が全く違うでしょう。
女の子にもてたいから718を買おうと思っている人はこの718は買わないほうがいいです。
あと、新型だからと言って、安易に981から乗り換えようと考えている方はやめといたほうがいいです981に乗り続けてください(笑)
このエンジンは日ごろ排気音に慣れているバイカーや空冷エンジン好きからは好評かもしれません。
あと、マツダロードスター乗っている方は981よりも718の方がかなり馴染みやすいと思います(特にNAやNB)
車雑誌でも「音が・・・」という記事をよく見ますが私はこの音はいかにもピストンが一生懸命頑張って動いてくれているという感じがしてどちらかというと好きです。
低速での「バッバッバッ」という音はまさしく空冷のフラット4エンジンを思わせる勇ましさがありビートルを思い出してちょっと目頭が熱くなるほど・・・ああっ、ビートルにまた乗りたい(^^ゞ
空冷ビートルに乗っていた方なら、「ああっ、あの音だ!」とわかっていただけるのではないでしょうか?そうです、ポルシェの手であのフラット4が現代によみがえったのです!!
(水冷&ターボになって)
ただし低速ではやかましいエンジンも高速になってくると途端にスムーズになりやかましく感じなくなります。
ただ、フラット6のような洗練された感じではないです。
不思議なことにi8に試乗した時のことを思い出しました。
i8はモーターで走っているときは超静かなのですが、発電のために3気筒エンジンを動かした途端に「バババババッ」と背中で頑張っている音が車内に響き渡るのです。
少しこもった排気音とピストンとピストンが行き来きしている感覚が非常に似ているのです。
ちなみに981Sに乗っている友人は「718は常に振動があって、ステアリングがプルプルしているからなんか疲れた。」と言ってました。
あと、「アクセルのレスポンスがNAに比べてやはり鈍い、アクセルを離した時に回転数が落ちるのにちょっと時間がかかるのでブリッピングしにくい」
以上、参考までに
私も低速でのエンジン音が脳に焼き付いて、次の日になってもエンジン音と背中の振動が身体から離れなかったです。
まぁ、たまに週末だけ乗るという場合は、このエンジン音でアドレナリンが誘発されていいのではないでしょうか・・・普段使いでは、やっぱちょっと疲れるかも(笑)
なんだかんだで池田湖に到着!!
ポルシェは大体爬虫類に似ているのですが、この718は爬虫類には見えません。
(私は爬虫類系の顔の方が好きなのですが)
いかにもスポーツカーというオーラを発散しており、非常にクールですね(^^♪
観光客もジロジロ興味深そうに見ていました。(私のじゃないけど・・・)
池田湖の駐車場であれこれケイマンを触っていると、リアの718エンブレムを触ったときにリアトランクが急に開いてびっくりしました(^.^)
まさかロゴがスイッチとは・・・驚きました。
あと、こんなところに小物入れ発見しました。
ケイマンだけでしょうね、ボクスターは幌収納部ですから
帰りは大雨に見舞われましたが718ケイマンは安定して走ってくれました。
もう一つ981との違いが、フロントのサイドフェンダー
サイドのふくらみが強く、車幅感覚がわかりやすいです。
大雨の中、Dラーに戻ると、「がいがんさんの好きなブルーのMTで見積もり作っておきました。」
900万円台・・・・絶対無理(-_-;)
私が買うなら素の718ボクスターでブルー系の6MT(これは絶対!)、OPはシートヒーターぐらいかなPASMもいらないし、スポーツサスもいらない・・・これなら700万円台(-_-;)・・・それでも十分厳しい(/_;)
「まだボクスターの発注枠あいてますけどどうしますか?」
「あっ、いや、ちょっと家に帰って妻と相談してきます(苦笑)」
と、お茶を濁してDから退散!!アブナイアブナイ・・・((+_+))
とにかく718は想像していた以上にパワフルでコーナリングが楽しくて、そしてうるさかった(笑)
さすがポルシェ!最高のコーナリングマシーンをありがとう!!
確かに車としては最高に楽しい車でしたがどうしてもフラット6と比較するとやはり雑味は感じられました。粗削りというか勢いというか・・・良い意味でも悪い意味でも・・・
雑誌でよく書いているように、今までポルシェのフラット6の音色が好きだった方にはやはりイマイチなエンジンではあるのでしょうけど、私のようにフラット6をあまり味わっていない新規ポルシェオーナーになりたい予備軍にはあまり関係ないのかなと思いました。
20代、30代にはこのフラット4エンジンは楽しいと思いますけど、40代になるとやっぱりフラット6の上質感や重厚感にやはり惹かれるところはありますね。
ただ、正直な感想としては、できれば981ボクスターはフラット6で販売継続していただいて、718はフラット4を積んだライトウェイトスポーツとしてマツダロードスターぐらいのサイズで500万円台で買えるようにして欲しかったですね。
お金があれば718の6MTをぜひともオーダーしたいところですが・・・(^^ゞ
ターボのトルクもあるのでMTだと最高に楽しそうですよね~(^^♪
ちなみに今注文したら年内ぎりぎり間に合うそうです(^.^)
結果として、718、こんなに楽しい車とは本当に思ってもみませんでした。
まさしく「最新のポルシェが最良のポルシェ」ですね(^_-)-☆