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2019年01月05日 イイね!

懐かしいミリオン・デラックス。

懐かしいミリオン・デラックス。とある方からこちらの地図を譲っていただきました。



今はなき東京地図出版から刊行されていた「詳密 全日本道路地図帖」。
当時は昭文社のグランプリシリーズと勢力を二分し、多彩なバリエーションを誇ったミリオン・デラックス。
今からちょうど25年前となる1994年版になります。
94年というとまだ最近のような気がしますが、四半世紀も経つんですから立派な「古本」です。


何と言ってもまず目を惹くのはその個性的な表紙。

当初は刊行当時最新の国産車がずらりと並んだイラストが特徴でしたが、94年版においても描かれているクルマはS130フェアレディZや初代ソアラ、A60セリカなど、80年代初頭のモデルがカラフルに並びます。

地図のデジタル化が進みつつあった時代ににおいて、前時代的な手作り感満載の誌面はレトロな雰囲気を醸し出していますね。

中身の地図も現代のカーナビでは得られない、旅情をかき立てられるもの。



特徴的な区間距離表示など、高速道路よりも一級国道に重点を置いているのがわかります。
地図の中の山陽道はまだ全通していません。

さらには「都市通過図」というラリーのコマ図のような地図もミリオンならでは。



高速道路や有料道路の料金表もETCが普及した現代では懐かしさすら感じますし、25年の間に無料開放された道路もたくさんありますね。






出発前に地図とにらめっこして目的地までの道のりを頭に叩き込み、その記憶力を頼りにドライブする…
当時は当たり前の作業だったことも今や昔語り。

まだ見知らぬ遠くの街へ思わず行きたくなる、懐かしいミリオン・デラックスです。
Posted at 2019/01/05 23:37:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館
2017年07月29日 イイね!

懐かしの日産サニー店と我が家のトラッド。

懐かしの日産サニー店と我が家のトラッド。昼間に何シテル?でレトロな看板を紹介しましたが、その続きです。





今度はお散歩中に別の修理工場の軒先で見つけた、今は無き「日産サニー中部」協力店の古い看板。

「サニー」の書体やトリコロールの色使いからして、1970年代のものでしょうか?

サニー店というのが無くなって久しいですが、地元では比較的早い時期にプリンス店へと吸収合併されているため、特に懐かしく感じますね。

我が家でも自分が子供の頃、母親の買い物グルマ&親父のアウトドアギアとしてトラッドサニーを購入した先というのが、まさにこの日産サニー中部の店舗でした。

トラッドを購入したのは世の中が平成になったばかりの1989年。

屋根の上には「スタンザ・サニー・シルビア」と描かれた、旧型トリコロールのサイン看板が残っていたサニー店。




当時両親に手を引かれて訪れたショールームには、こんなニューカーたちが飾られていたのを今でも記憶しています。



(車両写真:日産ヘリテージコレクション)

看板車種のスタンザはもう絶版寸前でしたが、代わりに登場したアッパーミドルのA31セフィーロやスペシャリティの雄であるS13シルビア、安定した人気のK10マーチが輝いていました。

90年代を目前に控えて段々と流線型のクルマが増えていく中、絵に描いたようにペキペキなトラッドサニーのスタイリングは子供ながらにも古臭く思えましたが、やって来たのは何やらボディに横文字がたくさん並んだクリスタルホワイトのトラッド。



その名もトリプルビスカス・フルオート・フルタイム4WDスーパーサルーンEスプレンド。

それにしても長いグレード名ですね(笑)

山間部ならともかく、雪の少ない地域にあるサニー中部でトリプルビスカス4WDのサニーなんて買ったのはウチぐらいじゃないでしょうか(^^;

前述の通り、四駆を選んだ理由は親父の趣味である山菜採りと渓流釣りで林道を走るため。
そして親父のGX71を大きくて運転したがらない母親の希望と、セダンへのこだわりでサニーが選ばれました。

別にサニーである必要は無かったでしょうが、当時実家の周辺にはこの辺りでは珍しく、日産全4チャンネルの販売店が全て徒歩圏内に立地していました。
その中で一番近くに有ったのはサニー中部のショールーム。

ちょっとハイソな感じだったプリンス店や、オヤジクサイ雰囲気のモーター店は何故か両親は気に入らず、キャッチフレーズの通り若々しいイメージのサニー店は我々庶民にも親しみやすい店だったと思いますね。

サニーの納車から数年後、購入したサニー店は残念ながらプリンス店への合併を待たずして閉店、現在跡地には立派な分譲マンションが建ち、あのショールームも遠い記憶の彼方へと消え去ろうとしています。

今やどこの日産ディーラーに飛び込んでも買えない日産車はないですが、以前は系列ごとに個性があって、ディーラー巡りも楽しいものでした。しかしそれも昔語り。

日産ディーラーの姿もあの頃とは随分変わりました。
しかし自分の記憶の中であのサニー店はこれからも「健在」であり続けます。
Posted at 2017/07/29 21:47:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館 | 日記
2017年07月12日 イイね!

ドライバー 1971年6月20日号を振り返る

ドライバー 1971年6月20日号を振り返る蔵書の中から今日は46年前のドライバー誌を引っ張り出してきました。

残念ながら保存状態はあまり良くないのですが、誌面よりいくつかの記事や広告をピックアップしてご紹介したいと思います。





巻頭を飾るニューモデル速報は軽自動車の3台。



「ミニGTO」の雰囲気たっぷりの三菱ミニカスキッパー。
このサイズでちゃんとクーペしていたのはスゴいですね。
自分も好きな1台です。



N360とは違った落ち着きあるスタイルを持つホンダライフ。
当時の軽では珍しかった4ドアというのがポイント。
まだ2サイクルが幅を利かせていた中、水冷4サイクルだったのがホンダらしさ。

その他にも水冷エンジンの加わったフロンテ71が紹介されてます。



特集の1つ目は「人気中古スポーツの実力をさぐる」。
当時既に生産終了していたトヨタ2000GT、ダットサンフェアレディ2000、ホンダS800、トヨタスポーツ800の中古車4台を徹底検証。



高速からダートまで名車2000GTをガンガン走らせちゃってますが、当時の中古車の売値は160万円台とのこと。
現代の価値に換算しても700万円以上は下らない高級車ですね。
因みに5年落ちのヨタハチは24万円だそうです。



特集2つ目は「国産ハードトップ全員集合!」。
今ならミニバン集合なら簡単にできますが、HTは絶対無理な企画になっちゃいましたね。

登場するのは…
・コロナ1900SL
・コルトギャラン1500GS
・コロナマークⅡ1900GSS
・スカイライン2000GT
・ローレル2000GX
・クラウン2000スーパーサルーン
・セドリック&グロリア2000GX

そんな中で一番排気量の小さなギャランをピックアップ。



近年のギャランからは想像できないほどコンパクトですが、アイデンティティともなる逆スラントノーズと2分割のグリルが精悍な印象ですね。

ここからはクルマの広告を見ていきます。





似たようなシチュエーションのハコスカと510ブルーバードですが、コンセプトの違いは明確な2つの広告。
川の中に車を入れるという、今なら環境破壊とクレームが付きそうな事が当たり前に出来た時代だったんでしょうね。




レビンが登場する直前だったカローラクーペは5MTと95psのツインキャブを搭載した「スポーツ&ラリー」、1400SRを発売。
SRはシリーズきっての硬派なモデルとして位置付けられ、サイドストライプやボンネットのSRデカールも特徴的でした。




新車速報にも登場したフロンテ71。
今はワゴンRのカスタムモデルとして名前が残っていますが、元祖スティングレイはこちら。
70年代を感じさせるショットに独特のプレスラインが映えます。




疾風を意識する"熱いGT"のベレット。
限られた広告の中でクルマ好きの感性に訴えかけてくるものを強く感じます。

因みに右下には「いすゞは無個性な車はつくらない」というフレーズが。
現代の自動車メーカーも学んで欲しいところですね。




1000cc以上のクルマというのがポイントの三菱カークーラ。
逆にそれ以下ではまともに走らなそうな気もしますがどうだったんでしょう。

「冷房車」のステッカーがステータスアイテムだった時代です。

最後は中古車の広告を。


当時2年落ちの初期型ハコスカGTが51万というのはなんとなく理解できますが、4年落ちのS54スカイラインGTは同年式のベレGより安い24万円。
個体差もあるでしょうが、今となってはどれも羨ましすぎるプライスタグを掲げたモデルばかりですね。

半世紀近くの時が流れて自動車産業も大きく変わりましたが、見ているだけでワクワクするのはこの時代ならでは。
あの頃に生まれていればなぁ、とつくづく思いました。

Posted at 2017/07/12 16:50:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館
2016年02月06日 イイね!

昭和30年代のオーナーズマニュアル

昭和30年代のオーナーズマニュアル今回はカタログではなく、なかなかお目にかかることのない「取扱説明書」を見てみようと思います。

車種は312型初代ダットサン・ブルーバード。
昭和38年6月発行ですから、2代目の410型にモデルチェンジする直前のものになります。
今は亡き祖父が乗っていたブルーバードの説明書だけがそのまま残っていました。



まずは主要諸元から。


新車の取扱いについて。

当時は町の修理工場がスタンドを併設していることも多かったようで、コウモリマークの日石のスタンドにも時代を感じます。
ここから「日石チューンナップ」に発展していったのでしょうね。


運転席その他の取扱い。

メーターはとてもシンプル。
水温計は現在と違い、キーOFFで高温側へ振り切れます。
ヘッドライトのHI/LO切り替えは足元のディマースイッチで。
当時は街灯も少なかったでしょうから、使用する機会も多かったのかもしれません。


サイドブレーキはステッキ式ではなく、初代エスティマのような運転席右側。

ヒューズはなんと4個だけ。
電子制御の塊な現在のクルマからは想像できませんね。


今や当たり前の装備の数々も、もちろん贅沢なオプション品でした。


エンジンの始動方法。

ボタンひとつでエンジンがかかる現代では隔世の感があります。
チョークを使用するのはもちろんですが、始動しない場合は燃料ホースやプラグコードを外して点検せよ、とまで書いてありますね。

エンジンのオーバーヒートについて。

今ほど冷却性能も良くなかったでしょうから、オーバーヒートも別段珍しい事では無かったのでしょう。
しかしページ下部にある「エンジンオイルをプラグ孔よりウイスキーグラス2杯位入れる」という荒療治にはちょっと心配…(^^;
後が大変そうな気がしますし、常にオイルとジョウゴは積んでおけ、ということでしょうか(笑)

ここからはメンテナンスに関して。

当時、日産純正オイルは「エレフアント」という愛称が付いていました。
その名の通り、象のイラストがユーモラスです。
現代風に復活させたら面白いと思うんですがどうでしょう。

洗車方法の項目でもエレフアントは登場します。
未舗装道路が大多数だった当時は洗車は必須のメンテナンス作業だったと言えそうですね。


足回りのグリスアップから、点火時期調整、エンジンタペット調整など、今ではメンテナンスフリー化が進んだ整備はオーナー自身が行うものでした。






こうやって今のクルマと見比べてみると、たった半世紀のうちに凄まじい進化を遂げているのがよくわかります。

白物家電化したエコカーよりも、「維持り」甲斐のあるアナログなクルマの方が楽しい乗り物のような気がしますね。
Posted at 2016/02/06 12:15:34 | コメント(4) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館 | 日記
2014年02月08日 イイね!

あの頃君は若かった!

あの頃君は若かった!今から遡ること27年前、1987(S62)年1月号のモーターファンを書棚から引っ張り出してきました♪

この本は20年ほど前に自分が某中古書チェーン店でゲットしたもの。
時には踏み台に、そしてまたある時にはプラモの製作台にと活躍(表紙が汚れているのはそのため)してきましたが、今改めて読み返してみるとコレが実に興味深い!

今回はその誌面から気になった記事や広告をご紹介です(^^)


まずは広告編から。

サニー・RZ-1


シルビアの弟分とも言えたサニーのクーペ。
ニスモバージョンもありましたね。

日立カーコンポ・ラグーンD

あまり日立のカーステ(←懐かしい響き)というイメージはないのですが、かつては「Lo-D」というブランドでオーディオを発売していましたね。
「キドカラー」を扱う日立チェーンストールの店舗でそのロゴを見たことがある方も多いでしょう。

ミラージュNOW・X1X

ポルシェデザインのハンドルとアルミでコーディネートされたミラージュは当時もよく街で見かけました

今残っていたらかなりの珍車ですね♪

ホシノインパル

写真のようなデザインのホイールは当時のトレンド。
黒いY30グロリアはインパル630Rを彷彿させます。

富士通テン・バイヨDシリーズ

グラフィックイコライザーとシンセサイザー、当時は最先端でしたね。
ハルトゲの「ベンベー」も良き時代を感じさせます。

レックスコンビ・ヴィキ

今やスバルの軽も自社生産から撤退してしまいましたが、スバリストの心を満たす「キャーな乗りもの」をまた造ってほしいと思っている人も多いはず。

出光・ダイハードバッテリー

このCMは今でも記憶に残っていますね。
子供だった私でもバッテリーの凄さがよく伝わってきました。

ホンダ・シティ

初代の背高スタイルから一転し、低くなったスタイルが特徴の2代目初期型。
ジムカーナで大活躍のCR-iはまだ登場していませんでした。

ブリヂストン・レグノGR-11

フェラーリ365GTBが高級なレグノのイメージをよりアピールするショット。

ヨコハマのASPEC、ダンロップのLE MANSとともにコンフォートラジアルのイメージリーダでしたね。


スズキ・カルタスGT-i

今や「グ~ン、ダ~ン!」なんてやっているタチさんですが、やっぱり硬派なこちらの方が素敵です♪
できれば現代でもスイスポのCMあたりに出て頂きたいですね(笑)


ここからは記事をピックアップ。


広告にも登場したシティ、カルタスに加え、フェスティバGT-Xを加えた3台で比較試乗。
どれも走りが楽しそうなコンパクトホットハッチです。

6気筒2リッターターボのAT比較試乗。

ちょうどATの多段化や電子制御化が一気に進んだこの時代。
マークⅡのECT-S、ローレルのE-AT、ルーチェのEC-ATはどれも甲乙つけがたい性能のよう。

ニューモデルのダイハツ・リーザ。

ミラをベースとしたスペシャリティ軽のリーザは女性にも人気でしたね。
当時友達のお母さんがソバージュヘアをなびかせて「チャチャ」に乗ってたのを思い出しました(笑)

モーターファンと言えば市況の記事が特徴でした。

この号では西武自動車を取材していますが、ショールーム内の素敵なラインナップ!

新車価格表も載っていますが当然まだ消費税導入前。

GX71マークⅡグランデが228万で買えるのに対し、ルノー4は251.8万もしていますから、輸入車はまだ高嶺の花。

こうして見ていると時代の流れを感じずにはいられませんが、今とは比べものにならないくらい楽しいクルマがあふれていましたね♪

若かったあの頃を懐かしく思い出される方も多いと思いますが、そういう私は…


幼稚園児でした(爆)





Posted at 2014/02/08 18:00:44 | コメント(9) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館 | クルマ

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テールランプのデザインって絶対に∑ハードトップの二番煎じだよなぁwww」
何シテル?   09/07 10:57
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