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2016年02月23日 イイね!

そのドライバーズセダンは、ハードトップの名を持っている。

そのドライバーズセダンは、ハードトップの名を持っている。今回はスバル・インプレッサ(GC系)のカタログです。





1992年に1.5Lクラスの新しい小型セダンとして、初代インプレッサはデビュー。

インプレッサといえば、クルマ好きなら誰もが知っている「WRX」が有名であり、イメージリーダーでもありますが、今回取り上げるのはベーシックモデルのNA車。
アプライドモデルC型のセダンになります。





WRXは「ピュアスポーツセダン」というサブネームが付いていましたが、NAモデルはスバルのセダンの伝統を継承した「ハードトップセダン」。
豊かな曲面で構成されたボディは、数値以上に立派に見えましたね。



スポーティグレードのHXエディションSは新たにWRXとほぼ同様の外観となり、大型フォグランプ付エアロバンパーも装着。



インテリアは兄貴分のレガシィにも通じる、ラウンドシェイプのインパネが特徴的。



後年にはフォレスターと同意匠のインパネに差し替えられますが、こちらの方が操作性やメーターの視認性は優れていたような気がしますね。



高めのルーフの恩恵もあり、実用的なセダンとしても居住性は充分でした。

エンジンは水平対向4気筒SOHCの3種類。
HXエディションSにのみ用意される1.8LのEJ18型(115ps/15.7kgm)をはじめ、4WD専用のEJ16型(100ps/14.1kgm)、2WDにはEJ15型(97ps/13.2kgm)を搭載。
どのエンジンもピークパワーよりフラットトルクを重視した特性で、扱いやすさが美点のユニット。


4WDシステムはMT車がWRXと同じビスカスLSD付センターデフ式、AT車は電子制御アクティブトルクスプリット式。


スバルならではのシンメトリカルレイアウトは安定感ある走りが印象的でしたね。

装備については特に目新しいものはありませんでしたが、ハイデッキフォルムによる大きなトランクルームが美点。

リヤシートの中央部だけが抜ける珍しいトランクスルーも装備していました。


インプレッサハードトップセダンのラインナップ。


充実装備のCXは1.5Lのみの上級グレード。
カローラのSEサルーンやサニーのスーパーサルーンあたりを意識したモデルだと思います。

インプレッサシリーズ中、最廉価となるCFは受注生産で5MTのみのグレード。
走っている姿を見ることはほとんどありませんでしたが、どことなくコンペティション仕様のWRXタイプRAに通じる雰囲気がありますね。

WRX風のHXエディションSはインテリアにもWRXと同じバケットタイプシートやナルディのステアリングを装備した唯一の1.8Lモデル。
同グレードはその後もマイナーチェンジの度に進化を続け、中期型では2.0LのSOHCを搭載した「HX20S」、後期型ではAVCS付のDOHC搭載の「SRX」と改良されました。

後期型2.0SRX


インプレッサの販売のほとんどがWRXおよびスポーツワゴンだったこともあり、セダンのNAモデルというのは今や非常に貴重な存在になりました。



どうしてもインパクトのあるWRXに目が行ってしまいますが、ベースとなるNAモデルも真面目なスバルらしい、いぶし銀の良さがありますね。



2016年02月10日 イイね!

走りへの新しき情熱。

走りへの新しき情熱。今回はトヨタ・カリーナ(A40系)のカタログです。






1970年に登場したカリーナは、兄弟のセリカとともに第2世代へとフルモデルチェンジ。
初代のキャッチコピーであった「足のいいやつ」というコンセプトはそのままに、スポーティなキャラクターを深化させました。


今回のカタログは1979年にマイナーチェンジを受けた後期型。
前期型では丸型4灯ヘッドランプだったフロントフェイスは、新たに角形4灯に。
この時代はマイナーチェンジでヘッドライトを丸→角に変えるのが流行でしたね。


ハードトップは先代からの正常進化といえるスタイルで、リヤウインドウ左右の背びれのような形状が特徴的。


セダンはトラディショナルな3BOXスタイルながら、スポーティかつ実用的なオールマイティーさが魅力のモデル。


もちろんDOHCエンジンを搭載した伝統のGTも排ガス規制に負けず健在。

セダンにイエローのボディとガンメタの通称「GTホイール」との組み合わせは文句なしのカッコ良さですね。

室内はウッドを各部に用いた豪華な仕上げ。
質感も随分と向上し、格上のマークⅡにも迫るほどのものがありました。




装備も現代と大差ないほど。
この頃のトヨタ車定番のOKモニターをはじめ、クラス初の4速AT、オートエアコンなど、高級車と大差ないほどの充実ぶりでした。




搭載されたエンジンは1600~2000ccの全6種類。

全車53年排ガス規制に適合したのもトピックで、GTにはレビンやセリカでお馴染みの2T-GEUと18R-GEUを搭載。

ソレックスキャブの荒々しさはEFI化により影を潜めましたが、他のモデルが排ガス規制で軒並み骨抜きになっていた時代、DOHCのインパクトはスポーティモデルとしての風格は充分でした。

そんな「足のいいやつ」の足回りはFストラット、R 4リンク。
大衆車は板バネが当たり前の時代、贅沢に4輪コイルサスを採用していたのはさすがですね。


カリーナのラインナップ。




最上級のGTを筆頭に、豪華版のSE、量販グレードのSTとスーパーDX、そして普及版のDXという品揃えはセダンとハードトップ共通。

写真にはありませんが、セダンの1600DXとスタンダードにはカリーナ史上最後となる2ドアセダンの設定がありました。

ハードトップ専用となるSRは、GTよりもさらに装備を厳選し、走りにこだわった硬派な仕様。

カリーナの代名詞ともいえる特別仕様車「マイロード」も、登場したのはこのモデルからでしたね。

この40系カリーナは父親が前期の白いセダン1600GTに乗っていたので、思い出深い1台でもあります。
カンパニョーロのアルミにADVANのラリータイヤを履かせた我が家のファミリーカー。

余談ながらカタログ内のワンカットを見てはっとしたのですが、ドアポケットにはカタログ写真とまるで同じ、懐かしい「ミリオンデラックス」の道路地図帖も常備されていました。


トヨタからスポーティな大衆車がなくなって久しいですが、カリーナのようなセダンは今でも魅力的な存在だと思いますね。
2016年02月06日 イイね!

昭和30年代のオーナーズマニュアル

昭和30年代のオーナーズマニュアル今回はカタログではなく、なかなかお目にかかることのない「取扱説明書」を見てみようと思います。

車種は312型初代ダットサン・ブルーバード。
昭和38年6月発行ですから、2代目の410型にモデルチェンジする直前のものになります。
今は亡き祖父が乗っていたブルーバードの説明書だけがそのまま残っていました。



まずは主要諸元から。


新車の取扱いについて。

当時は町の修理工場がスタンドを併設していることも多かったようで、コウモリマークの日石のスタンドにも時代を感じます。
ここから「日石チューンナップ」に発展していったのでしょうね。


運転席その他の取扱い。

メーターはとてもシンプル。
水温計は現在と違い、キーOFFで高温側へ振り切れます。
ヘッドライトのHI/LO切り替えは足元のディマースイッチで。
当時は街灯も少なかったでしょうから、使用する機会も多かったのかもしれません。


サイドブレーキはステッキ式ではなく、初代エスティマのような運転席右側。

ヒューズはなんと4個だけ。
電子制御の塊な現在のクルマからは想像できませんね。


今や当たり前の装備の数々も、もちろん贅沢なオプション品でした。


エンジンの始動方法。

ボタンひとつでエンジンがかかる現代では隔世の感があります。
チョークを使用するのはもちろんですが、始動しない場合は燃料ホースやプラグコードを外して点検せよ、とまで書いてありますね。

エンジンのオーバーヒートについて。

今ほど冷却性能も良くなかったでしょうから、オーバーヒートも別段珍しい事では無かったのでしょう。
しかしページ下部にある「エンジンオイルをプラグ孔よりウイスキーグラス2杯位入れる」という荒療治にはちょっと心配…(^^;
後が大変そうな気がしますし、常にオイルとジョウゴは積んでおけ、ということでしょうか(笑)

ここからはメンテナンスに関して。

当時、日産純正オイルは「エレフアント」という愛称が付いていました。
その名の通り、象のイラストがユーモラスです。
現代風に復活させたら面白いと思うんですがどうでしょう。

洗車方法の項目でもエレフアントは登場します。
未舗装道路が大多数だった当時は洗車は必須のメンテナンス作業だったと言えそうですね。


足回りのグリスアップから、点火時期調整、エンジンタペット調整など、今ではメンテナンスフリー化が進んだ整備はオーナー自身が行うものでした。






こうやって今のクルマと見比べてみると、たった半世紀のうちに凄まじい進化を遂げているのがよくわかります。

白物家電化したエコカーよりも、「維持り」甲斐のあるアナログなクルマの方が楽しい乗り物のような気がしますね。
Posted at 2016/02/06 12:15:34 | コメント(4) | トラックバック(0) | 昭和レトロ館 | 日記

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「現行アルファードの後ろで信号待ちしてふと思い出す…
テールランプのデザインって絶対に∑ハードトップの二番煎じだよなぁwww」
何シテル?   09/07 10:57
ステップワゴンに乗っているみみ助です。 まだまだ子育て世代のお父さんですが、希少車や旧車が好きなせいでよく年齢詐称だと言われます。 それでもありきたりの...

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