• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

みみ助のブログ一覧

2016年06月14日 イイね!

シティ感覚のスペシャルティ・ワンボックスカー

シティ感覚のスペシャルティ・ワンボックスカー今回は日産・バネットラルゴ(C22型)のカタログです。






1982年にバネットコーチの上級版としてデビューしたラルゴは、1986年にフルモデルチェンジ。



よりクオリティの高いミドルクラスのワンボックスとして新登場しました。
因みにこのカタログは後期型となる1990年のものになります。

スタイリングは80年代ワンボックスの王道とも言えるスクエアなフォルム。

異形4灯のヘッドランプにクリスタルフィニッシャーが特徴的なエレガントマスク。



一方、新たに設定されたクルージングシリーズには異形2灯でグリルレスのスポーティマスク。



北米仕様に倣い、ライト内側のフォグランプに見えるのはポジションランプでしたね。

大きなリヤガラスが目を引くリヤセクション。
上級グレードにはワンボックスとしては珍しいガラスハッチを装備。
ガーニッシュに埋め込まれたテールランプもラルゴの特徴でした。



運転席は日産らしい所謂「絶壁インパネ」。
セダンでは評判は今ひとつでしたが、ワンボックスのラルゴでは開放感があって好感が持てますね。



後席も回転対座になるのはお約束。



ライバル車に比べてゆとりがあり、3列目でも広々としていた記憶があります。

ラルゴでは装着率の高かったパノラマルーフ。



後期型からはセンターがアウタースライド可能になり、トヨタの「スカイライトルーフ」に対して大きなアドバンテージを持っていました。

装備の数々も80~90年代らしく充実しており、電動カーテンやクールボックスといった、今ではあまり見かけなくなったものもたくさん有りましたね。



しかし丸いデザインのシャンデリア風ルームランプなんていうのも時代を感じます。

搭載されたエンジンは3種類。



メインは2.0LガソリンのCA20S型(88ps/14.8kgm)とディーゼルのLD20T・Ⅱ型(79ps/17.0kgm)でしたが、ラルゴ最大の飛び道具と言えばブルーバードSSSにも搭載された1.8LターボのCA18ET型(120ps/18.5kgm)。

アンダーパワーのエンジンばかりで眠い走りのクルマがほとんどだった当時のワンボックスカーにおいて、ラルゴは目の覚めるような鋭い加速を体感させてくれましたね。

4WDは副変速機をもたないビスカスカップリングのフルオート・フルタイム4WD。
ラルゴに限ってはスイッチひとつで切り替え可能なセンターロック機構も備えていました。

バネットラルゴコーチのラインナップ。



サルーンシリーズはCA20とLD20にそれぞれ2駆と4駆の組み合わせ。
但し最上級グレードのエクスクルーシブサルーンに限っては2駆のガソリンのみの設定。



CA18ターボのクルージングシリーズには全車に5MTを用意。
ワンボックスらしからぬ走りを満喫できました。

また、忘れてならないのがオーテックの特装車である「ウミボウズ」の存在。



派手な3トーンの専用カラーに、カンガルーバーやシビエの大型フォグランプなどを装備したRV仕様。
こんなワンボックスはもう2度と出てこないでしょうね。

さらにラルゴには4ナンバーのバンが有ったのも記憶に残るところ。


角目2灯にチェンジされたフロントマスクに、シンプルな運転席は5速のコラムシフト。






エンジンは伝統のA15型(67ps/11.5kgm)を搭載。



大径のマッド&スノータイヤを履く4WDはコーチとは違い、パートタイム4WDでした。
4WD車はスペアタイヤが荷室側面に設置されるのが珍しいですね。

93年に後継のW30型が登場するまで7年にわたり生産されたラルゴですが、さすがにすっかり見なくなってしまいました。

当時近所の友人の家にもターボのグランドクルージングが有ったのでよく乗せてもらいましたが、ずっとセダンだった我が家からしたら、子供心には観光バスのような存在にも思えましたね。

そんなラルゴは今でも魅力的に感じる一台だと思います。


2016年06月04日 イイね!

世界最高級のグランド・ツーリングカー

世界最高級のグランド・ツーリングカー今回はトヨタ・2000GTのカタログです。







もう言わずと知れた、日本を代表する名車のひとつでもある高級スポーツカー。
今回は1980年頃、当時カローラ店で配布されていたと思われる復刻版の珍しいカタログを紹介します。



1967年に日本初の本格的GTカーとして登場した2000GT。




当時考えられる最新の技術を惜しみなく投入し、世界に通用する高性能グランドツーリングカーの記念碑的存在でした。



滑らかな流線形のボディは、今見ても充分に通用するデザイン。



写真で見るより実物はずっとコンパクトで、4175×1600×1170mmというサイズ。

GTとしては典型的なロングノーズ・ショートデッキのフォルムですが、とにかく美しさが際立ちますね。



埋め込まれた大型のフォグランプが特徴的なフロントマスク。



リトラクタブルヘッドランプは近頃のモデルとは違い、ゆっくりと優雅に上昇します。

ファストバックのリヤスタイル。
本文中にもありますが、「走る機械と呼ぶには、あまりにも華麗すぎる。」
まさに2000GTにはぴったりの謳い文句ですね。




整然と計器類が配置されたコクピット。



ウッドを多用したその仕立ては、開発にも携わったピアノを得意とするヤマハならでは。




カタログの後期型ではさらなる高級化が進められ、グランドツーリングをより快適にする3速トヨグライド(AT)やカークーラーなど、現代に続く新たなGTのあるべき姿を明確に打ち出していたといえますね。

搭載されたエンジンは3M型直列6気筒DOHC。



ソレックス3連キャブを介して150ps/18.0kgmを発生、空力特性に優れた2000GTのボディを215km/hまで引っ張ります。
黒色結晶塗装のヘッドカバーも、2T-Gや18R-Gなどといったトヨタツインカムのアイデンティティになりました。

サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンの独立懸架。



ステアリングギヤにはラック&ピニオン、ブレーキは4輪ディスクを贅沢に奢り、さらにホイールはセンターノックオフのマグネシウム製。

スポーツカーと言えど大衆車をベースとしたモデルが多かった中、専用部品を数多く採用された2000GTは格が違いますね。

最後には2000GTの生産終了以来となる「4独GT」のセリカとカムリが紹介されています。



セリカはマイナーチェンジでリフトバックGT系のリヤサスペンションを4リンクリジッドからセミトレーリングアームに変更。
写真はセリカ誕生10周年特別仕様車のLB2000GT、今となってはとても珍しいモデルですね。

この特別仕様車については、ST162-3SGELUさんのブログ
★トヨタ セリカ 10周年記念特別仕様車 フロントグリル バッチ
で詳しくご紹介されています。

カムリはカリーナの兄弟車ながら、セリカの4ドア版という位置づけ。
中でも写真の2000GTは出色のスポーティさが売りで、GT=ツインカムにこだわるトヨタらしさが溢れた一台。
T型のグリルもトヨタ2000GTのオマージュともいえるものでした。

今やGTの系譜も途絶えて久しいですが、それまでトヨタが生み出してきた数々のGTには、常に2000GTの血統を感じることができた気がします。



ハイブリッドやダウンサイジングターボも良いですが、トヨタでないと生み出せないようなこだわりのGT再来を切に願いたいものですね。

プロフィール

「現行アルファードの後ろで信号待ちしてふと思い出す…
テールランプのデザインって絶対に∑ハードトップの二番煎じだよなぁwww」
何シテル?   09/07 10:57
ステップワゴンに乗っているみみ助です。 まだまだ子育て世代のお父さんですが、希少車や旧車が好きなせいでよく年齢詐称だと言われます。 それでもありきたりの...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2016/6 >>

   123 4
567891011
1213 1415161718
19202122232425
2627282930  

リンク・クリップ

懐かしの名車カタログアーカイブ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/08/28 23:00:09
 

愛車一覧

ホンダ ステップワゴン ホンダ ステップワゴン
5ナンバーミニバンの中で走りも良くて室内も広い、RP1型ステップワゴンをガレージに迎え入 ...
スズキ アルトエコ スズキ アルトエコ
通勤快足をスバルR2からアルトエコにチェンジしました。 最近カムバックした個人的趣味を楽 ...
三菱 eKワゴン ライラ (三菱 eKワゴン)
今まで乗っていたステラが廃車となってしまい、急遽代わりのクルマとして違う車種を探していた ...
スバル R2 スバル R2
環境変化に伴い、二輪×2→軽四輪×1に鞍替えするため足代わりに導入しました。 車種選定に ...

過去のブログ

2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation