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オダジーのブログ一覧

2016年02月03日 イイね!

ロールスロイスのエンジン発展史?

ロールスロイス マーリンの記事を書いていて、少々調べた、ついでのお話。

歴史的に見ると、ロールスロイスって名門なんだけど、ちょいちょいと失敗作もあったらしい。

********

本格的に飛行機用のエンジンを作って成功した例としては、ケストレルだろう。
1927年に量産された700馬力級エンジン。

このエンジン、豚の飛行機に搭載(改修後)されて日本では有名(架空だが?)。

V12シリンダー 21.2L 700馬力。



で、この辺りから 第2次大戦に突入するのが見えてきた。
国家の存亡をかけたエンジン開発が急ピッチで行われる。

ケストレルは、この後、スーパーチャージャが追加され、ペリグリンに進化する。(1938年)

885馬力。 ちょい過給エンジン。 9psiだから、ブースト 0.6kgfってところか。。



離陸馬力って感じではなく、高空での性能低下を嫌ってだろうなぁ。。
あんまり馬力もなく、ぱっとしない。

さらに欲がでたのか、これをベースにして並行開発でヘンタイエンジンに突入する。

バルチュラ エンジン。 (バルチャーとも読んだりする)





X型エンジンであるw

ペリグリン エンジンを背中合わせで合体。 X24気等エンジンに変身!

やってみると、クランクは焼きつくわ、だめだこりゃってことで、ペリグリン エンジンと共に開発中止。
焼きつきとか潤滑不良でエンジンの信頼性が確保できなかったのが敗因。

***

一方、大元になったケストレルにも大胆な改造を施し、テストが行われた。
スリーブバルブのディーゼル化であるwww
(ユンカースの影響ってすごいね)

これがまた失敗。

ベースが悪かったんじゃ?と思ったのかイギリス人。

今度は懲りずにX24形式で、スリーブバルブ、ガソリンエンジンで1200馬力を狙った。
エクゼ エンジンの登場である。



これがまた、飛ばしてみると、燃料消費よりオイルj消費が多い(ホントかよ?)。
つーか、搭載燃料タンクの燃料が尽きる前にオイルタンクのオイルが無くなるって事だったっぽいね。

まだまだ、懲りず、今度は排気量アップ。 45Lの排気量。
ペニン エンジン。



今度は更にスリーブリングやピストンの焼きつきに悩まされ頓挫。。
(外観的にはカッコイイ気がするけどね)

さすがに、これだけ失敗すれば懲りるだろう? イギリス人。

でもしつこかったw

今度は基本(?)に戻りV12 クレシーエンジンに発展する。



ここでも欲が出たのか? なんと2ストローク化である。
4ストロークでもダメだったのに熱負荷が高い2スト化である。 バカなの?ww
更に更にで、燃料直接噴射の層状燃焼にチャレンジしたのであった。
(ネンピ狙いで爆撃機用にでもしたかったんだろうね)

当然、燃料ポンプにトラブル。 (高圧なんで、潤滑不良になっって焼きついた) 
でも、ちゃっかり鹵獲したBMWのエンジンのポンプ構造をマネしてクリアww(←ズルイね)

最大の難関はピストンで、とにかく壊れたっぽい。
ピストン温度が高すぎてもたなかったらしく、あの手、この手で冷却したが解決できず。

ついにお蔵入り。 ちーん。

だが、まだまだイギリス人、あきらめない。

今度はH24エンジン。 46L 3500馬力のイーグル エンジン。




やっとうまく行きかけたんだが、時既に遅し。 1944年の完成で戦争が終わってたwww

で、結局、台頭してきたジェットエンジンに押され、時代の波に飲み込まれて行ってしまった。。。



素直にマーリン エンジンの改良だけやっていれば良かったんじゃないの?と思わせる。
でも、この余裕が戦勝国なのかもしれないな。 イギリス人、奥が深いぜ♪
Posted at 2016/02/03 21:56:04 | コメント(5) | トラックバック(0) | 変なエンジン あれこれ | 日記
2016年01月20日 イイね!

傑作か、駄作か。

世の中、傑作と言われるエンジンも多いが、迷作、駄作と言われるエンジンもある。
傑作、駄作の明暗を分けたのがタイミングや使い方だったりして、
元の設計とは関係ない場合もある。


第二次世界大戦で最高傑作と言われた、ロールスロイス、マーリンエンジンなんかは、
使われたタイミングでは駄作だったらしい。

ロールスロイス マーリンエンジンとは?

ドイツDB600に対抗して作られ、

液冷V12気筒 OHC 4バルブ 排気量27L
790馬力

という、素では何でもないエンジン。

しかし、2段過給、燃料の改良によって 2780馬力まで発展したエンジン。

約60オクタンの燃料から始まり、100になりさらに越えてRONでは表示できずPN(パフォーマンスナンバー)で呼ばれる。 150グレードなんて燃料だったらしい。
(どこぞの国とは反対だ。)

そうなると、アンチノック性能もあがり、ブーストが上がって馬力が出せた。

ターボでも出せそうなもんだが、戦闘機では、急にパワーが欲しくなる場面もあり、
スーパーチャージャが良かったとか。
エンジンレイアウトにも貢献して、すらっとしたノーズができて、空力性能にも影響した。
(P-38なんかはターボのレイアウトがうまくできたけどね)

とまあ、いいことづくめのエンジンだったのだ。

初期型。


スーパーチャージャ駆動方式。(ギア駆動)


後期型。 遠心式コンプレッサーが2個見えるね。(見にくいけど)


スピットファイア、ハリーケンに搭載され、イギリスの主力となった。




アメリカも高性能ぶりに思わず、P-51 マスタングのアリソンエンジンから載せ変える始末。


傑作エンジンは戦闘機だけじゃ、もったいないってことで、爆撃機にも搭載。

アブロ ランカスター


マーリンは結局、27万台も製作されたベストセラー(?)になり、
このエンジンが活躍したせいか、単に物量の差かは知らんが、戦争も終わり、平和になった。



平和になると、爆撃機も不要で、同じような大きさでも旅客機になる。
エンジンもあるし。

で、先のアブロ社は旅客機をこさえた。

アブロ チューダー。


これは傑作エンジン搭載だし? いけるだろ~?って誰しもが思った(かも?)

だが、実際飛ばしてみると、トラブル続出。 しかもエンジントラブルだ。
排気バルブが焼損するのである。

原因を探ると、どうやら、燃料に添加された鉛が悪さをしていたらしい。
当時、オクタン価を上げるのに、もっとも貢献した鉛(4エチル鉛?)が原因という皮肉。

旅客機なんで、離陸してしまうと、後はそんなにエンジン負荷も高くなく、吸気温度も低め。
そうなると鉛が反応せず、添加剤として働かず、しかも気筒配分も悪くなった。
で、排気バルブにしわ寄せが行ってしまったらしい。

結局、使用する燃料の改良で解決したっぽい。

一方、V型エンジンならではのトラブルもある。
とてもウルサイのだw

星型エンジンでは、丸く集合させるのも簡単だが、横にずらっと並ぶ排気管では集合させると性能が落ちた。 
でも、客室側の排気管だけでも。。。ってことで取り回しを変更したりで、苦労したっぽい。
平和だと贅沢なもんだね。

じゃ、爆撃機でも同じ問題があったんじゃ?と思うが、いつ敵が襲ってくるかわからん状態では
スロットルをちょいちょい開け閉めしながら、すぐに加速して逃げられるようにしつつ、
ネンピ飛行ではなく、エンジン回転も、ブーストも、ちょっと高めで飛んでいたそうな。
だから鉛の問題はなかったらしい。

騒音は我慢しろってことでww

***********

さらには、アブロ チューダー、運も悪く、アブロ社の設計チャドウィック氏(アブロ ランカスターも設計)が機体トラブル対応で乗り合わせたプロトタイプ2号機が離陸直後、横転、墜落。
搭乗員、全員死亡という、おまけまでついてしまった。

さらに、さらに、改良4型は、あのバミューダ海域に遭難。

5型も墜落、乗客も含め80名死亡となり、当時では最大の飛行機事故となり、決定打になってしまった。

戦争中は傑作エンジンでも、使い方でダメになったり、さらには機体のせいでダメにもなる。

エンジンってのは難しいですなぁ。



Posted at 2016/01/20 23:22:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | 変なエンジン あれこれ | 日記
2015年10月24日 イイね!

サークル サイクル エンジン

今日も変なエンジンネタから。 (よー、続くとか思わないよーにw)

本日はサークル サイクル エンジンだ。
無理やり訳すと 円周サイクルエンジンって感じか (訳になってないね)


まづは外観。



なんじゃこりゃ?

中身。


さっぱりわからんねぇww

カットモデル。





やっぱ、わかんねえよw

どうやら、こんな動きをするっぽい。


ふーん? ピストンがガチャガチャするのはわかるが。。?
ガス交換がどうするのか不明だ。

でもまあ、バージョン違いも存在するらしく、外観が違うモデルもあるっぽい。


じゃ、完全にアイデア落ちなのかというとそうでもなくて、なにやらハードをこさえてる感もある。


うーむ。 どこまで本気なのか?
ところで、出来ると何か画期的なのかというとそうでもなさそうで、単純に変わったエンジンってことになりそうな予感がする。

やはり現在のピストン、スライダ機構がベストなのか??

動きが気になる人は下のリンクで確かめてほしい。

動画リンク


https://www.youtube.com/watch?v=yXuJ4s7aAGw

やっぱりガス交換が鬼門だと思うが、入り口のブロアで加圧してなんとなく排気させようって魂胆なんだろうなぁ。 ダメだなこりゃ。。
Posted at 2015/10/24 17:43:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 変なエンジン あれこれ | 日記
2015年10月23日 イイね!

ラジアル バイ ロータリー バランス(ド) エンジン

なんのこっちゃ?なタイトルですけどw

訳すと、放射状の2つ回転バランスしたエンジンって感じ??

こんなん。



全然わからんな。。。



大してかわらん。。

じゃ、カットモデルで。


さらにわからんよ。。。

じゃ、動画なら。 って最近 Youtubeの動画ってみんカラで貼れないんだよなー。

動画リンク


URLだとこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=1ZqCdNU8MlA 

なんとか動画ならわかるね。 2対のピストンがハフン、ハフン しながら回るっつー感じ。

で、これを載せたバイクを作ろうとしていたらしいが、考案先のWebページもなくなっちゃったみたい。
残念。 完成形を見たかったぜー。

デザイン的にはありがちな感もあるが、走っていたらインパクトはあるな。
Posted at 2015/10/23 21:28:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 変なエンジン あれこれ | 日記
2015年10月02日 イイね!

5ストローク エンジン

通常のエンジンは2とか4ストロークで1サイクルと言う事で、略して2ストとか4ストとか呼んでいる。

ご存知の通り、4ストロークでは吸入-圧縮-膨張-排気を各ストロークでやる。
だが5ストロークのエンジンが存在するんだよね。


ちょっと待て、2と4は偶数って事で、クランクの上死点を基準にするじゃないか、
5だと、毎回、上と下が入れ替わっちゃうのでは??

そりゃそうだ。
だが、この奇数にはからくりがあって、ちゃんと成立する。

ちなみに各ストロークでは、こんな役目がある。

吸入-圧縮ー膨張-膨張-排気の5個をなっている。

ちょっと待て、膨張-膨張ってなんだよ?

最近流行のサイクルではアトキンソンサイクルがあるが、あれはストローク中の工夫で、
膨張行程を長くとっている、なので効率が良い。
膨張エネルギーを通常よりも多く取れるためだ。

膨張を沢山して大気圧付近まで燃焼ガスを使うと良いってことだ。
(乱暴な言い方だが)

そこで、膨張サイクルを2段にして取るのが5ストロークエンジンなのだ。

構造を見てみよう。



これで2気筒のエンジン。 真ん中はカラクリの正体。
(U字型エンジンの記事を見た方は、驚かないね)

通常の燃焼をして膨張し終わって、いざ排気ってタイミングで隣のピストンに流す。
するとガスはまだ膨張するので、ピストンを押すんだね。

で、排気となる。このカラクリで5ストロークで1サイクルのエンジンになる訳だ。
両端に通常の燃焼ピストンがいて、交互に燃焼すると、
真ん中のピストンは毎回、膨張-排気だけを繰り返せるので無駄が無い。

なかなかやるな。



記事じゃ難しいので 動画のリンクを参照すると動きがわかると思う。

https://www.youtube.com/watch?v=Ey8hi6JQENU


現在はイルモアが研究してるけど、発想は古くて、実はオットーが考案してて、実験してたらしいので、古い話なんだが、実用はまだこれからのエンジンな所が面白い。

Posted at 2015/10/02 20:41:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 変なエンジン あれこれ | 日記

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「@銀ねこ. えーー? 怖いっすww ←子供か!」
何シテル?   08/17 23:45
がちなクルマオタでなく、 アニオタ(しかもニワカ)で、残念系♪ コミケなどイベントに、よく出没。 基本的にリアルな友達が少ないので、 興味が...
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