
フジテレビの
『エチカの鏡 ココロにキクTV』に取上げられていた
Voyager『航海者』と名付けられた、
NASAの無人惑星探査機と、そのプロジェクトに関わった女性研究員、プロジェクトチームのエピソード。
1977年9月5日。
Voyagerは、太陽系の惑星の写真を撮るという地球史上初めてとも言える大役を担い、宇宙へと旅立った。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
惑星間航行・惑星撮影の他、Voyagerには
ゴールデンディスクも搭載された。宇宙人へのプレゼント『地球の音(THE SOUNDS OF EARTH)』
役目を終えても、決して地球には帰る事の出来ないVoyager。
そのVoyagerにゴールデンディスクを搭載する際、チームメンバーの一人が何気なく発した一言。
「“ジョニー・B.グッド”」なんて流したら、Voyagerは地球が恋しくなるんじゃないの?」その言葉にハッとするメンバー達。
その搭載する時のチームメンバーの姿は、まだ幼い我が子の背中にリュックサックを心配そうにかけてやる母親の様であったと言う。
女性研究員がインタビューに応える。
―Voyagerは、どのような存在でしたか?
―
子供と友人の中間のような存在。家族の一員であった。
旅立ったVoyagerは、人間が目にしたことのない美しい惑星の数々を見事に撮影していった。各惑星の傍まで近づき、望遠鏡では明らかにならなかった個々の惑星の特徴を見事に捕らえ、沢山の写真を地球に送ってきた。
1990年、いよいよVoyagerとの交信が途絶えてきた。それは、Voyagerの役目が終わることを意味していた。
いよいよ最後の交信となる時、女性研究員は
「
坊や、こっちを向いて」と、咄嗟にプログラムしたそうだ。
13年にも及ぶプロジェクトが解散して一週間後。
交信の途切れた筈のVoyagerから、写真が送られてきた。
学術的には価値のない、小さく、青く光る小さな地球の姿。母なる地球の姿。
それは、Voyagerが女性研究員の切なる呼びかけへ応えた、
生きた証―。
たまに空を見上げて、彼のことを思い出そう。地球から宇宙へ、旅立っていったボイジャーのことを。地球の皆が覚えているかぎり、ボイジャーに託された夢も、ずっと生き続けていくだろう。
儂といすてぃは、この数分間のエピソードから目が離せなかった。
決して「他人事(ヒトゴト)」ではない体験をしているから・・・。
儂等のジムニー。
ボロボロになった彼(?)は、エンジンが掛かることさえ奇跡的な状態であった。機械にとっては猛毒であろう海水を浴び、体中に砂を載せ400km.を超える距離を走り続けた。
ありがとう、ジムニー2008年9月17日ブログより。
あの時のジムニーは壊れた身体で、間違いなくその機能以上の力を振り絞っていた。必要最低限の機能をフル活動させて儂等を無事に送り届けてくれたのだ。
「
ものに潜む魂」
これは、元々はいすてぃが心理学を専攻していた頃に学んだ言葉だ。
コラージュ療法という、既に作られたものを壊し、それを寄せ集めて新たなものを作り出す事でその人間の心の内側が作品に現れる・・・、大まかにはそう言ったものだ。
だが、儂といすてぃは、この言葉をそれだけの意味では捉えていない。
形あるもの全てに、魂は宿っている。Voyagerやジムニー、その他諸々の『もの』と呼ばれるものにはその形をとった日から、魂を宿し・・・、心は健気に、複雑で難しい『人間サマ』の傍にいるのではないだろうか?
だから人間も好きな『もの』に対して愛着を抱き、大切な『もの』を身近に置いて離さないのではないだろうか?
それこそ、魂を持ったもの同士が惹かれあったことなのだと儂といすてぃは考える。
人や動物だけではなく、気持ちや感情・・魂・・全て、繋がっていると思わずにはいられない!!
Posted at 2008/11/10 03:33:07 | |
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