2011年07月25日
地デジ・誰が得をした?
つまんないワリに嘘ばっかりのテレビを見なくなって久しい私なので、
基本どっちでもいいのですが、アナログ放送の終了は寂しいです。
白黒→カラー
モノラル→ステレオ/音声多重
すべて互換性を保ったまま進化してきたアナログ放送。
50年前のテレビでも昨日までは映った筈です。
時間のパズルのような信号処理を当時のデバイスで達成した技術屋さんには感服いたします。
NHKも技術開発の先陣を切っていたのですが、大罪を犯しました。
それが地デジです。
人様から預かった受信料で地デジを推進し、まだ使えるテレビを買い替えさせる首謀者となってしまいました。
公共放送とは一体なんぞやと考えさせられます。
もちろんデジタル化がけしからんと言っているわけではなく、もっといい方法がたくさんあったろうにと思うんです。
・VHF帯域を空けるなら
飽和していると言われる携帯電話に帯域を明渡すというのが名目ですね。
確かにもっと早く解放していたら大震災の際も混乱が少なかったかもしれません。
しかし、UHF帯域のアナログ放送まで止める理由が分かりません。
地上波デジタル放送はUHFで放送しています。
すでに以前から地方ではUHF帯域にアナログとデジタルが共存していましたよね?
VHFが主だった都市部でもUHFアンテナの整備だけで充分だったはずです。
・高画質化するなら
ケーブルTVでもよかったはず。
双方向性も十分確保できるし、インターネット回線も同時に賄えるので情報格差も是正されます。
光ケーブルを日本の全世帯に普及させるには予算も必要でしょうが、
きっとお好きでしょう公共事業としては悪くないはず。
将来への投資としては有効だったと思います。
・安くあげるなら
たとえばスカパーは民間資本で同様以上のチャンネル数とクオリティーを提供しています。
今の地上波放送をBS放送に加えることは普通にできたはずです。
地上局を分散すれば災害時にダウンし難い事もメリットにいれて良いと思います。
放送衛星(バックアップ含めて数基)を打ち上げ・運用するのに1000億もかからないでしょう。
おそらく2兆円くらいは地デジに国家予算を投資してしまった事は理解できません。
・スカイツリーの疑問
スカイツリー完成前に地上波停波に踏み切ったのにどうして今後東京タワー以上のものが必要なのか意味がわかりません。
しかも折角数十年に渡って東京タワーに向けてアンテナを設置してきたのに、付近の人たちはもう一回工事しなければなりません。
スカイツリーに切り替わるときにもうひと騒動ありそうですね。
数千万台のまだ使えるテレビを買い換えさせられた国民も数兆円を出費したと思われます。
総額10兆円近くのお金が動いたのでは?
これだけの金額が動いても景気が良くなる気配が無いということは、
どこかでお金が止まっている(=ピンはね)ということだと思います。
残念です。
*追記:BS放送はそもそも難視聴地域の名目として始まり、NHKのハイビジョンはBS放送を前提としていたと記憶しています。
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Posted at
2011/07/25 23:50:25
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