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2009年04月04日 イイね!

ロケットとミサイル

政治家もマスコミも宇宙や技術について分かっていないと感じるこの頃なので、ちょっと書いてみます。

そもそも、ロケットとミサイルには技術的、歴史的に違いはありません。
「何を」「何処へ」運ぶのかの違いです。
目的のため、最終的に到達する速度、高度(つまり軌道)が違います。

多くのロケット、ミサイルが大戦中にドイツが開発したV2ロケットをルーツにしています。
終戦時2大国、ソ連とアメリカが技術と人材を接収し自国で開発したためです。
大型ミサイルを転用し、人工衛星を打ち上げることも普通に行われています。
その昔、日本がロケット開発を始めた頃は、日本は再軍備か?と周辺諸国から反発されたそうです。

搭載物
ロケット・・・人工衛星、宇宙船、観測機(数十㎏~数t)
ミサイル・・・弾頭(数十㎏~数t)

到達速度
ロケット・・・約秒速8km
ミサイル・・・秒速5km程度(ICBMはもうちょっと速いか?)

到達高度
ロケット・・・約300km(低軌道の人工衛星の場合)
ミサイル・・・数百km(を頂点とする落下軌道をとる)

↑とまあ、ほとんど同じですね。

・人工衛星の打ち上げの方向
人工衛星を軌道に乗せる為には一般に東に向けて打ち上げます。
これは地球の自転を利用し、初速度を稼ぐためです。
そのため世界の宇宙基地の多くは東側が海に開けた土地にあります。
(種子島、フロリダ、ギアナ等)

・人工衛星の打ち上げの高度とルート
空気抵抗のロスを少なくする為に、垂直に上昇し、(一刻も早く大気圏を通過したい)
その後東に進路をとります。(大気が無ければ、水平に東に発射したい)

・落下物
宇宙ロケットや長距離弾道ミサイルは多段式ですので、燃焼を終えた第一段目や、補助ブースターを切り離し、通常は海など安全な場所に落下させます。
衛星を覆うフェアリングも大気圏外で切り離し、落下させます。
燃焼途中でトラブルにより予定のコースから外れてしまった場合は自爆させ、地上への被害を防ぐようです。(機密保持の意味もあると思いますが)

・どこからが宇宙か?
一般に上空100km以上が宇宙と定義されます。
つまり高度100kmを越えてしまえば領空ではありません。

・打ち落とすことは可能か?
可能でしょうが、今の技術ではかなり確率は低いと考えられます。
最終段の燃焼停止まで、弾道軌道か周回軌道かの判断は出来ませんし、その時点で迎撃しても遅いでしょう。
人工衛星を攻撃したら非難されるべき事態ですし、外れた場合、自国のレベルの低さを露呈する以外の意味はないのです。

人工衛星を打ち上げる技術があれば、長距離弾道ミサイルを作れるということです。
これは日本にもあてはまる事です。
Posted at 2009/04/04 02:03:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | 宇宙 | 日記

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