
昨日(13日)のことなのですが、社用車(つまり仕事)で久しぶりに北九州市の西部方面を巡回することになりまして、車でこの方面に行くのは本当に久しぶりでしたので、昼食は以前からとても気になっていたラーメンを食べることにしました。
私、実は入社後すぐの配属は北九州の小倉でして、北九州方面の地理は大丈夫なのです。以前も長浜(元祖!)の時にも書きましたが、元来のラーメン好きでもありますので、北九州のラーメンも小倉に住んでいた時から、色々なお店に行っています。
九州のラーメンと言えば、博多・長浜・久留米・熊本・鹿児島と、JRの鹿児島本線を博多を起点にして南に下るルート沿いのラーメンが有名(あっ、長浜は正確には少しだけズレてる。。。)ですが、博多・長浜・久留米とは同じ福岡県の北九州市にも美味しいラーメンはたくさんあります。
その数ある北九州ラーメン(こんな呼び方はないですか?)の中でも、入社してすぐに会社の先輩に教えてもらった、戸畑区にあります『龍王』さんがこれまで私の中での一番でした。(ちなみに、昨日行ったのはこの『龍王』さんではありません。)
この『龍王』ですが、私が行き始めた頃はまだ先代の頃でした。先代、とても頑固で怖そうな人でしたが、カウンター席に座った際に見る麺の湯切り動作の無駄のなさは、見ていてカッコ良かったのを今でも憶えています。お客さんと話している姿はほとんど見たことがありませんでしたが、カウンター席でスープまで飲み干した後に顔を上げて目が合うと、なんとなく先代の目が『どうだ?ウマイだろ?』と言っているようで、とても優しい目だと感じていました。
で、肝心の『龍王』のラーメンですが、博多とも久留米とも少し違うと思っておりまして、なんとなく独特です。
まずスープ。ほんの少しだけ甘味のある黄色がかった油が浮いていまして、その下にスッキリとした後口の白濁の豚骨スープがあります。麺も中太のストレート麺でして、これまた独特の食感。具材の特徴は、何と言ってもメンマ!このメンマもなんと少しだけ甘味があるのです!日本全国数あるラーメンの中で、このメンマの味付けはここだけでは?と思えるような最大の特徴だと思っています。初めて行かれた方や慣れていない方には少し微妙な味付けのようですが、私は大好きです。他には、少し多めのチャーシューも嬉しいですが。。。
ところで、前置きがとてもとても長くなりましたが(スミマセン)、昨日行ったのは八幡西区の三ヶ森というところにある『らーめん工房 龍』さんです。(北九州のラーメン店さんにはみんな『龍』が付くのか?と思われた方、別にそういう訳ではありません。。。)
この『ラーメン工房 龍』さん、以前より気になっていたのですが、これまでなかなか行く機会がなく、昨日たまたま昼食をまだ済ませていない時にこの近くを通りがかりましたので、行ってみることにしました。
以前ネットで14時半頃には閉店するとの書込みを見ていましたので、私がお店に到着した14時少し過ぎはギリギリ(私が食べ始める頃には写真のとおりシャッターが半分閉まりました)でした。しかし、さすがにこの時間だともう待たなくても大丈夫だろうと思ったのが甘かった。。。店内は満席で1組お待ちの状況。
お店自体が少し狭い(大人4人では少し狭いテーブル席に4人が座ったとしても全部で13席程度。この席数でちょうどうまく回るように考えられているのだと思います。)と言うこともありますが、この時間でも待ちが居るというのは、お店に入る前からやはり期待させられます。
程なくして、立って待っている状態で店員の方に注文を聞かれ、この時間でしたのでかなり腹が減っていたこともあり、ラーメンと焼き飯を注文。私、このラーメンと焼き飯の組み合わせが大好きなのですが、現地元の博多ラーメンのお店にはほとんど焼き飯がありません。。。ですので、今回のように焼き飯のあるお店では、必ず焼き飯を注文します。(この部分では、久留米の食堂系ラーメン店のメニューに近いですかね?有名どころでは『ひろせ食堂』や『沖食堂』など。さらに地元ネタでスミマセン。。。)
で、その後5席あるカウンター席の真ん中が空きましたのでそこに誘導され席に座ると、店主さんがカウンター越しに目の前に。。。さすがに手際よくテキパキとされています。しかも、店主さんも店員さんも皆さん愛想がいい。
先に焼き飯の方が目の前に来ましたので、ラーメンを待てずに少しだけその焼き飯を食べながらラーメンを待ちました。焼き飯は少しだけ量が少な目と感じましたが、ラーメンと一緒に食べる方がほとんどだと思うので、そう考えるとちょうど良い量でしょうか?味は昔懐かしい素朴な焼き飯の味で、この味付けも私の好みでした。
そうこうしている間に、ラーメンができあがりそうな雰囲気。待ちきれずカウンターの奥を少しだけ覗き込むと、店主さんができあがったラーメンの器の底を丁寧に拭いて、もう一度ラーメンを上から確認して私の目の前に出してくれました。とても丁寧で職人的な印象を受けました。
いよいよ待ちに待った実食です!まずはスープから。器の壁面から静かにレンゲを下ろし、スープをすくい上げてまずは一口。第一印象は『とてもやわらかい!』少し“とろみ”を感じるほどの口当たりです。しかも、とてもサッパリしているのに口の奥に広がる旨味。
ズバリ!噂になるのが『なるほどぉ~』と一口目で分かりました!
麺は、前述の龍王さんと同じような中太ストレート麺。気持ちこちらの方が細くて歯応えがある印象を持ちました(最近、龍王には行けてませんので記憶が曖昧。。。)。当然のごとく麺とスープとの相性は抜群。
具材の特徴は龍王ほどではありませんが、シンプルにまとめられた内容で、チャーシューもなかなかの味。次はぜひチャーシュー麺を食べたいと思ったほど(いつのことやら)。
全体的な印象は、『まとまりがあり後味スッキリ。特徴が無さそうで実は他の店にはない色々な特徴が見え隠れするラーメン。』と言ったところでしょうか。。。
『龍王』さんと『らーめん工房 龍』さん、私の中での北九州地区ラーメンのトップ2であることを昨日は確認した次第です。正直どちらも甲乙付けがたい!!
スミマセン。なんとなくダラダラと書いていたら、予想外にえらく長くなってしまいました。。。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
Posted at 2009/02/14 23:23:43 | |
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