
赤バッヂ。
単にエンブレムが赤くなっただけのこのバッヂに意味を見出している人は多いと思う。
モチロン単純に「赤いエンブレムがTYPE-Rの特別感を醸し出しているから好き」って人もいるだろうけど、その特別感は何もエンブレムを赤色に仕立てただけで完成するワケもなく。
ボクはその拠り所は歴史だと思ってる。RA271から始まるHonda F1の系譜、なにせRA271でのF1参戦時にはスデにアイボリー色(後にチャンピオンシップホワイトと呼ばれる色)のマシンのノーズには赤バッヂがその存在を主張してたのだから。モチロン翌年のメキシコGPでの初優勝を飾ったRA272にも赤バッヂが誇らしげにあったのは言うまでもなく。
第二期と呼ばれるマクラーレンとの蜜月にはエンジンサプライヤーという観点からか赤バッヂは姿を消すけど第三期のBARとのコンビネーション時には再び赤バッヂが復活する。その後2006年にエンジンサプライヤーとしてでなく、第一期と同様にコンストラクターとしてマシン・エンジンの双方を開発する立場となってからはチャンピオンシップホワイトも復活することになる。
だから2005年と2006年のマシンカラーリングはよく似てるけど、白の部分が普通のホワイトからチャンピオンシップホワイトに変わったことが大きなポイント。ホンダがコンストラクターとして38年ぶりに復活したことの歴史を感じさせる。
と同時にマシンの名称もBAR000~007という従来の名称からRA106と往年のRAを復活させた。もちろんRAのRとはRacingの略、TYPE-Rのと通じるところは一緒だ。
余談だけどS2K発売時にエンブレムを赤色に付け替えている人が大勢いた。
普通に考えるとS2Kの方が車格が上なんだから格下のTYPE-Rを真似て赤いエンブレムに付け替えることってナンセンスだと思う。ハイエースにレクサスエンブレムを付ける人は居てもレクサスにトヨタマーク付ける人は…居ないよな(苦笑)
何もTYPE-Rが格下って言いたいワケじゃない、赤バッヂってのはそのくらい魅力的だってことが言いたいんだ。
ホンダはそれを知ってかS2Kの赤色にはニューフォーミュラレッドと強烈にフォーミュラ1(F1)を印象付ける名前を付けていた。
S2K乗りも憧れた赤バッヂ、今それを付ける唯一のクルマはFD2だけ。このクルマを選択することでホンダF1の歴史を勉強し直していいんじゃないかしら?(苦笑)
最後は説教っぽくなっちゃったけどホンダにしか体現出来ないものはアシモよりもFCXよりも純粋なレーシングの歴史だ。トヨタが急いでF1に参戦しても歴史では適わない、そこに魅かれる。
Posted at 2008/09/12 00:44:16 | |
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