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2009年01月29日 イイね!

S2000

※このブログは自分の今の気持ちを忘れないように「備忘録」的な意味合いで書きました。読み難い点はご容赦下さい(苦笑)

S2000が発売終了だという。

思い返してみればボクとS2000との出会いは14年前まで遡ります。1995年、当時ボクは学生でした。その年の東京モーターショウに突如として現れたSSMというスポーツカー。それはホンダとしては久しぶりの後輪駆動でしかもオープンカー。その流麗なデザインにボクは心ときめかずにはいられませんでした。しかもその屋根なし後輪駆動車はデザインスタディではなく発売を前提としているというじゃないですか。少しでも情報が欲しくてSSMの載ってる自動車雑誌は片っ端から買い漁りました。どの雑誌も同じような角度から撮った写真ばかりでしたが、それでも嬉しくて嬉しくて。雑誌を読むたびに「いつか必ず手に入れよう!」と自分に言い聞かせました。それがS2000とボクの出会いでした。

ところが発売までにはあと4年を待つ必要がありました。

待てど暮らせどS2000は発売されない。仮に発売されても学生の身分の自分にそれを買える財力はなかったのですが、それでも発売を心待ちにしてました。待ちきれなかった自分はCR-X Del-Solを中古で購入しました。駆動方式の違いはあれど同じホンダのオープンカー、ボクは屋根を空ける開放感とVTECの気持ち良さの虜になりました。雨さえ降ってなければ真冬だろうが高速だろうがいつでも屋根は全開です。そういえば冬はマフラーを巻いてヒーターをガンガンにかけてましたね(苦笑)。
そうそう、雨上がりにトランストップを空けると屋根に残った雨が運転席に滝のように降ってくるんですよ。学習能力の無いボクは何度も濡れてしまいました(苦笑)
ところが残念ながらCR-X Del-Solはローンを残したまま廃車になってしまいました。原因はオーバースピードです。未熟なのは自分の腕ですが、今思うとたいしたスピードでは無かったです。4本1万円の安物タイヤを履いてたことも理由なんでしょうね。今なら絶対に選ばないタイヤ選択です。屋根を空ける楽しさやメンテナンスだけでなく、そういったことまで教えてくれたクルマでした。

1999年のことでした。当時まだCR-X Del-Solのローンを払い続けている時にS2000は発売されました。初めて走る姿を見たのは六甲山でした。すれ違ったその白いS2000は眩しいほど輝いてて、思わずボクはUターンして追いかけました。借り物の親のセダンではまったく追いつけません。ワインディングを軽やかに駆け抜けるS2000のテールが見えなくなるまで目で追ったことを今でも鮮明に覚えてます。
それから懸命にお金を貯めました。取り合えず頭金だけ貯めて残りはローンです。当時まだ20代前半だったボクは銀行で300万のローンを組むのも一苦労でした。それでもS2000が自分の愛車になった時の感動は今でも覚えてます。納車当日があいにくの雨で、雨が止むまでずっとS2000の中で待ってました。雨脚は強まるばかりでしたがそれでも。
それから7年もの間、相棒として過ごしました。正直お金は掛かるクルマでした。車両保険は年間30万円も必要でした。悲しいことですが自分の不慮でエンジンをブローさせたこともあります。中古エンジンを選択しても良かったのですが自分自身納得できず高価でしたが新品のエンジンに乗せ替えました。中途半端な中古エンジンで9000回転まで一気に回るエンジンの魅力をスポイルする訳にはいきませんでしたから。こうやって色んな部品を交換しながらホントはずっと乗り続けるつもりでした。ところがどうしても手放す必要に迫られました。

理由は結婚と子供でした。

セカンドカーを持てる余裕は自分にはありません。でも3人家族に2シーター1台というのも有り得ない選択です。正直悩みました。悩んで悩んで子供が1歳になるまで結論は出せませんでした。出した結論はS2000を手放すということ。S2000は手放す最後の日まで快調でした。お金は掛かったクルマでしたが9000回転まで回るエンジンなのに故障など皆無、買ったその日のままのようなコンディションでした。

今はセダンのタイプRに乗ってます。正直言ってタイプRの方が明らかに性能は上だと思います。エンジンだってタイプRの方が遥かにスムーズに回ります。でもS2000の断末魔の叫びのようなエキゾーストノートを思い出すと身震いがします。あの刃物の上を歩くようなハンドリングのシビアさも忘れられません。いつかまた新車で買おうと思ってただけに今回の生産終了は辛くって仕方ないです。

S2000を手放す日、ボクは子供とS2000とで記念撮影をしました。1歳の子供はそのコトを覚えているハズはないでしょう。でもS2000が10年後20年後に名車として語られる時が来たとき子供に「覚えてないかも知れないけど、キミはあのS2000に何度も乗ったことがあるんだよ」と言ってあげたいです。そのための証拠写真です(苦笑)

なんか感傷的な文章になってしまいました。反省です。でもボクにとってのS2000はそのくらい今の自分を形成する重要なピースなのです。

それだけに生産終了はただ悲しい。

追伸
伏木悦郎さん召集の元、S2000乗りの緊急オフミ今週来週開催されるらしいです。伏木さんは当時からS2000の記事を多数書かれてました。雑誌を買い漁ってたボクは伏木さんの記事も何度も読みました。FRで2000cc前後のスポーツカーこそが理想形という伏木さんの持論、ボクも正しいと思ってます。オフミ行きたいなぁ…。
Posted at 2009/01/29 02:13:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | 徒然なるままに | 日記

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「グランツーリスモで各社のブランドが並んでるブランドセントラルが好き。創業者本田宗一郎とか載ってるページね。
そこにグランツーリスモ創業者山内一典ってしれっと載ってるのが気持ち悪かった。
どんだけ自己満足やねんオマエ。」
何シテル?   10/23 18:32
kiitos(キートス)といいます。 F1好きが高じてHonda好きになってしまいました。 車歴はCR-X delsol Sir(EG2)→S2000(AP...
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