2010年04月18日
休日の午前中にランニング。午後から時間ができた。
と言うわけで、ゆとりの時間を映画鑑賞に。
(車に朝刊を積んでいて良かった!)
テレビのコマーシャルで興味を持っていた作品、
「シャッターアイランド」
を鑑賞。
今後見る予定の人は,読まないでね。
ネタバレあり。
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精神を患った者がどのように周囲を見ているのかを、スコセッシはこう理解したんだな。
自分とほとんど変わらないところが大変興味深い。
患者は、環境や自分に関わる人々を自分の経験と知識で把握し、その場に応じた行動をとる。
しかし、経験が本物でなかったら、その人間は虚構の世界で生き、現実の世界では異常者と見なされる。
経験が本物でないとは、自分で創り出した脳内の経験のことである。
たいていの人間は現実の経験を記憶するが、トラウマを抱える患者は現実を受け入れることができず、想像の世界を現実として記憶してしまうのだ。
だから、頭の中には、二つの現実が存在する。
そのほとんどが、創り出された記憶だが、治療によって、現実がフラッシュバックする。
そのフラッシュバックは、睡眠時に現れる夢のようなものである。
健常者としては,現実を認識させたいが、現実は患者にとって絶えられない記憶である。
治療することが、患者の幸せになるとは限らないのだ。
絶えがたい現実から逃れられないことを悟った時、人間は死を選ぶこともある。
この映画は,どんでん返しで驚かせるミステリーではない。
私達も精神分裂症の患者も変わらないことを気づかせようとしているのかもしれない。
この映画の分析は、2回見ないと私には難しいな。
Posted at 2010/04/18 22:25:47 | |
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映画 | 日記
2010年04月04日
なぜか、この季節、涙もろくなる。
一年が過ぎ、また新しい年度が始まる。
その隙間の数日間。
心が無重力状態になったようにふわふわしている。
昨日、1年以上会えなかった友人と一杯やるために、道央道を南下していた。
山沿いは電波状態が悪い。
普通なら、チャンネルを変える。
しかし、そうしなかった。
ギターの伴奏に合わせて、「おばあちゃんがこう言った。」という歌詞が聞こえた。
一気に引き込まれた。
おばあちゃんを回想する台詞がゆったりと流れる。
想像や思い出が頭の中で映像化される。
ところどころ歌詞が途切れる。
だが目頭が熱くなる。
鼻水が止まらない。
DJが曲を紹介している。
「トイレの神様」 ウエムラカナ
PAに停車し,忘れないうちに手帳に書き込む。
今日、CDショップに寄ってきた。
店員が、「わたしのかけらたち」(植村花菜)を教えてくれた。
すぐに、マッキンで再生。
6曲目が、本命。
最初から最後までしっかり歌詞を聴いた。
「♪どうしてだろう?人は人を傷つけ、大切なものをなくしてく・・・・・」
俺も自分を愛してくれた多くの人を、何のためらいもなく傷つけてしまっただろう。
もう涙が止まらない。
Posted at 2010/04/04 15:50:02 | |
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雑感 | 日記
2010年03月13日
3ヶ月ぶりの登場です。
バックナンバーを読んでくれている人がいてうれしいな。
「ランニングは、鬱病に効果あり!」を実感しています。
この時期、雪に埋もれる北海道は、ランニングのオフシーズンなんですが、今期の私は違いました。
正月から、とことこ、とことこ、ランニング。
コナミスポーツクラブで、トレッドミル。
ホテルのトレーニングルームで、トレッドミル。
屋内スケートリンクの観客席後ろの通路でジョギング。
体育館のランニングコースをジョギング。
1週間に4日から6日は走っていました。
我ながら、よく頑張ったものです。
なんでそんなことができたのか?
1通のメールが、届いたのです。
それは、
「東 京 マ ラ ソ ン に 当 選 し ま し た。」
えええええええ~~~~~~~~
以前に、抽選漏れしていたので、倍率8.9倍で当選するなんて全く期待していませんでした。
出るからには、完走したい。
一歩も歩かずに、フィニッシュしたい。
昨年、ハーフは完走したけれど、フルマラソンは全然違います。
30キロ以降は、気持ちとは逆に、足が動かなくなります。
完走するためには、42.195キロに耐えられる足に鍛えなければなりません。
小出義雄監督の本を熟読して、トレーニングメニューを作りました。
・とにかく走る。できれば、週6日。
・長い距離を走る。(30キロまたは3時間以上)
平日は、仕事の後で、トレッドミル。
休日は、ジョギングで長距離練習。
くたくたで帰ってきてからの雪かきは一仕事。ひどいときには、2時間続く雪かき。
それでもできたのは、やはり「完走」という目標があったから。
フルマラソンで完走できれば、元気な頃の自分に戻れたと確かめられる。
目標のおかげで、雪かきもトレーニングだと考え、苦になりませんでした。
体重のグラフは右さがりが続き、3キロの減量にも成功。
いよいよ、当日。
東京は、雨。待っている間に、ウエアーに浸みてくる。
道路を埋め尽くすランナーとともに、スタート。
沿道は、途切れることのない応援。声援、演奏、ダンス・・・・。
すごい!ランナーのために、雨の中、こんなに人が集まるなんて。
ずぶ濡れで、ドリンクを配るボランティア。「ランナー以上に、寒かったろうに。」
とことことことこ・・・・・
決して、飛ばさず、沿道の応援に感謝しながら足を運ぶ。
30キロ地点、通過。
「ここからがスタートだ。」
自分を応援してくれた友人・知人の顔を思い浮かべた。
「自分を好いてくれてる人がいる。」という思いが、推進力となる。
あと3キロ、あと2キロ、あと1キロ。
笑顔で、フィニッシュ。「みんなありがとう!」
最高のマラソンでした。
自分の存在価値を自他共に認められたイベント。
当選がなければ、この時期、頭を空っぽにして、ランニングすることはなかったろうし、
多くの人とマラソンの話題で関わることもなかったと思います。
今まで、自分を否定的に批判する言葉に苦しんできたが、
ランニングに没頭し、大会で成績を残したことで、超越することができたんじゃないかあ。
Posted at 2010/03/13 11:52:30 | |
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健康 | 日記
2009年12月16日
網に乗った椎茸のヒダを見つめる。
「ホントかなあ。」
何でも、椎茸をあぶると、ヒダの処に汗をかくそうだ。
それが、椎茸汁。
その椎茸は、ジューシーで、すごくうまいんだと!
一昨日、大雪の中、宅配便が届いた。
中身は、「ちびちびしちりん」。
石川県珠洲市の天然珪藻土を切り出して、職人が一品ずつ生産する一生ものの七輪だ。
名前が表すように、一人か二人でちびちびと肴を炙るのにちょうどいいやつ。
高さは、15センチくらい。接地面が焼けないように足が着いている。
広さは、A4ペーパーより一回り小さい長方形。
テーブルの上に置いても、邪魔にならない。奥ゆかしく、つまみを焼いてくれる。
二日間、塗料を焼いたり、小物をそろえたりするのに手間取ったが、それも楽しみのうち。
今日は、いよいよデビュー。
選んだ食材が、冒頭の生椎茸。さらに、手羽、なす、宗八、長ネギと続く。
百円ショップで買った粉ふるいに、2キロ3300円の紀州備長炭「細備」を入れて、ガスコンロで火熾し。
さすがに、高い炭は違うわ。煙を出さず、熱せられた鉄のように真っ赤になった。放射熱も高カロリーだ。
熾きた炭を七輪に並べ、テーブルに置く。
石突きを切り落とした生しいたけのヒダを軽く炙る。
裏返して、カサを炙る。
静かな時間が流れる。
プシューと蒸気の漏れるかすかな音がした。
カサから湯気が出た。おや、しずくのようなものも・・・。
「ホントだあ!」
ヒダに玉のようなしずくが浮かび上がった。
皿に取る。
熱々の椎茸を、あむ。
おー、ジューシーーーー!
炭じゃないと、この味は出せないな。
たかが椎茸に、これほど感動できるなんて。
続いて、塩を振った手羽先。
皮はぱりぱり、中身は熱々。
たまりません。
焼きなすは、さんざん網の上を転がして皮を真っ黒に。
そして、その皮をむくと・・・、じゃーん。
とろとろのナスの実に、おろし生姜と鰹節をのせて、たらりと醤油をたらす。
あちちちちぃ。
ナスもこんなに甘くジューシィだったとは。
一枚97円の宗八も、炭火にかかれば、ニシンにも負けはしない。
日本酒飲みたいなあ。
物足りなくなり、台所へ。
やっ、長ネギ発見。
5センチくらいに切って、炙ってみる。
皮が焦げた。
しかし、その皮をむくと、きれいな食べ頃のお肌がお目見え。
うまい、うまい、うまい。
あっという間に、一本完食。
あー、楽しかった。
七輪のおかげで、実に豊かな宴であった。
明日は、キノコのホイル焼きをしてみようかな。
しばらく、七輪料理で楽しめそうだ。
Posted at 2009/12/16 21:48:39 | |
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食事 | 日記
2009年11月23日
なにげにテレビを見ていたら、「ゴミ屋敷」がおいしい商売になっているという特集をやっていた。
点在するゴミ屋敷をかたづける引っ越しサービス社員の活動を撮っていたが、「ゴミ屋敷」とはすごいものだ。一軒家などは、ゴミに埋まって壁が見えない。近所の人は、「臭い」とか「虫がわいている」などと非難囂々であった。初めて知ったのは、マンションにも「ゴミ屋敷」が存在するんだと。マンションに住む住人がゴミ出しをしないでため込んでいるようだ。一部屋がゴミ収集所のようにゴミに埋め尽くされていた。すげえな!!チラ見しただけなので、これ以上のことはわからないが、笑ってばかりはいられない。
何たって、俺自身も、「前回、掃除をしたのはいつだったかなあ。」という堕落ぶりなのだ。
2年前なら、毎朝ベッドメークして、突然、お客が来ても、「どんなもんだい。」と見てもらいたいくらい、整理整頓を自慢していたのに。
変化は、入浴中に起こった。
テレビの映像が、脳に焼き付いていたのかもしれない。
浴槽の水垢をこすり始めた。オレンジっぽい水垢がおもしろいようにはがれて、クリーム色の下地が現れた。次は、浴室の壁。スポンジでこすると、みるみる黒カビが消えていく。ガラスの縁は歯ブラシを使うとおもしろいように取れる。ついでに排水溝も歯ブラシでこすると、髪の毛が綿菓子みたいに絡みつく。「えい、面倒だ。」とふたを取って、お湯をかけながらシャカシャカこする。ぬるっとして気持ち悪いのは最初のうち。汚れが取れてくると、気分もどんどん良くなってきた。
風呂が終わったら、次はリビング。散乱している新聞紙を縛り。雑誌は本棚に。「おー、床があらわれた。」。テーブルの上の雑誌・郵便物・筆記用具なんかも、それぞれの収容場所へ。広いテーブルが現れた。、ぞうきんで水拭きすると、ホコリや食事の汁の汚れがさっぱり消えてなくなった。久しぶりに、ダイソンのクリーナー登場。すごい吸引力で、ホコリとかテントウムシの死骸なんかが透明のダストボックスにたまっていく。そのまま、クリーナーは寝室に移動。ベッド周りのホコリもすごかったが、あっという間に終了。続いて、浴室・トイレへ。トイレは、床のホコリをすった後、ドメストで便器もピカピカに。クイックルで汚れをしっかり拭き取って、ジャーと流す。最後に、玄関のホコリを吸い取って、縛った新聞やゴミ袋を、すぐに出せるように置く。
3時間くらいかかったけど、気分爽快。さっぱりした。
おかげで、面倒くさかった、このブログもすらすら文を打ち込める。
こんな風に掃除ができるようになったのも、病気が治ってきているおかげなんだろうなあ。
Posted at 2009/11/23 16:06:38 | |
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雑感 | 日記