
そんなわけで予定通り、新型オデッセイの試乗に出かけた。
グレードは「M」のMOPナビ装着車である。
ディーラーに着くと、今回のオデッセイについてしばし雑談、その後試乗開始。
ここから先はあくまで私の私見ですんで、一意見として、参考にしていただくのは構わないが、お買い上げ希望の方はきちんと自分の目で見て、五感で感じて買ってくださいね。
さてさて、車に乗り込みエンジンをかけ、走り出すと否がおうにも「新型なんだな」という感じが伝わってきた。
すっとアクセルを踏み込むと素直に反応するエンジン、CVTは磨きがかかり極めてスムーズ、室内も静か。
旧型比13馬力もアップした標準車のエンジンは力強く、1.6tの車体を意外とストレス無く加速させる。
足回りも低床低重心コンセプトが生きているのか、しなやかでとてもいい。
乗っていて楽しい類の車ではないが、箱型ミニバンに比べれば運転は十分楽しめるね。
この辺までは旧型の美点をそのままに正常進化だね。
で、旧型オーナーとしてここだけは新型がいいと思ったところがある。
些細な改良点かもしれんが、Aピラー付近の死角が減ったこと。
これは歴然!
我がオデッセイのAピラーの太さから来る視界の悪さは天下一品、三角窓もある意味おまけな感じだもの、今回の改良は素直に素晴らしい。
それから、めったに使うことは無いとは言え、サードシートへのアクセスと居住性が良くなったこと。
これはたまに乗る妻が「出入りしやすい。座って膝元も余裕だし、うちのより変な圧迫感が無い」と言うのだから間違いないだろう。
アクセスはドア開口部の見直し、居住性は2列目シート下に足先が入るスペースが増えたのがその要因だろう。
と、ここまでは新型がいいなと思った点。
じゃマイナスは?というと、やはりチープな内装に尽きるかな。
今回の試乗車はグレー内装だったのだが、ダッシュ周り、ドアパネルのプラスチッキーさと、天井内張りもなんとなく上質感に欠ける。
あとはこれ見よがしのダミー木目だな。
小物入れも減ってる感じ、長男坊が「このオデッセイ、上にサングラス入れないね」と言うので見上げると確かに無い。重宝してるだけに意外な点でマイナス(笑)
いわゆるホンダの乗用車型ミニバンではトップブランドなんだろうから、値段上昇相応にしつらえて欲しかったね。
もっとも原材料の価格高騰が、車両価格上昇と相反したコストダウンを生んだのは仕方ないかと思うけど。
と、ざっと感想を書いてみたのだけど、旧型になった我が家のオデッセイから乗り換えたいか?
外観を含め、さほど訴えかけてくるものはなし、旧型の正常進化型ゆえのアピール度の低さっていうの?旧型がある程度完成形であったがため、今回の新型は損してる感じかな。
ただ、これからオデッセイをとお考えの方には、自身を持って走りの楽しめるドライバーズミニバンですよとお勧めできます。
全体的には旧型より、ほんとよく出来てます。
さて、今回は標準グレードの試乗であったが、営業さん曰く「アブソルートもグループ内持ち回りで試乗車来ると思うんで、その時は連絡します」というので、そっちが楽しみかな。
走りの面も含めて、アブに乗ってみないとアブ乗りのオレの正確な新旧比較にはならないもの。
Posted at 2008/10/19 13:02:53 | |
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