2024年03月05日
正式名称は違いますが言い易いのでこう呼びます。本当は燃料添加弁とかなんとか
クリーンディーゼル車は排気ガスから黒煙を出さないようにする為にマフラー内部にセラミック製のフィルターがあり一定量まで煤を溜め込みます。
一定量以上溜まったら再生モードに入りミスファイヤリングシステムの様に未燃焼ガスが排気菅に行くようにインジェクターを頑張らせ燃料をダダ吹きしマフラー内部で燃焼させて煤を焼きつくします。煤は燃えるんです。
炭と同じですから
ただこのシステムにはデメリットがあってエンジンオイルに燃料が大量に混じります。
コレを燃料希釈と言ったりダイリューションって呼びます。
エンジンはこの様なシステムを搭載してなくても燃料希釈は起きてますが日本車の場合にはオイル消費と増える量が同じ位なので知らない人が多いです。
もちろんエンジンオイルに潤滑作用の無い燃料が混じるのはあまりよかないです
でクリーンディーゼルに戻って、煤が出やすい状態の走行や不調で煤が溜まるのが早いと再生が頻発してオイルの増加量が多すぎてオイル交換の頻度が増えてしまいます。トラックのエンジンオイルは大量なので輸送コストが上がるし、エンジンも潤滑不良で痛んでいきます。更に言えばインジェクターが詰まって来ると未燃焼ガスが生成できずにフィルターが加熱出来ず再生時間が伸びたり、煤が燃やせなくなってしまいます。
一応はインジェクターの詰まり具合を検知して補正はかけるのですが補正にも限界が有ります。
なので定期的なインジェクタークリーナーの投薬が必須になってきます。
メインインジェクターの依存性を下げデメリットのオイル増加を無くし、未燃焼ガスを使うより再生時間を短くする為にマフラーの温度を上げる方法として
排気インジェクターが搭載されました
マフラーに直接燃料をぶち込むって荒技です
オイル増加量は格段に減りましたし、再生時間も短いです
ただ…部品が増えたら故障も増えます。
で、上司が言う所の排気インジェクターを交換したのにチェックランプが消えなかったのでディーラー送りにしたら衝撃の事実が判明
排気インジェクターがツインインジェクターだった…
上流下流とあってエラーコード側を変えれて無かった
最新のトラックは予想より複雑ですw
不良箇所のイラストがテスターに出たらいいのにって思ったり。
窒素酸化物NOXをなくす為にアドブルー尿素水を排気管に噴霧をしますがこれもよくわからんのがNOXセンサーが上流下流にある物と下流側にしかない物があったり、尿素タンクに尿素の濃度を監視するセンサーが付いてたり空白の期間によくわからないことになってるのよ
ちなみにですがディーゼルトラックの方がガソリン車より排ガスが綺麗だったりします。NOXの濃度監視してアドブルーでほぼ無くしてしまうのです。
直噴ガソリンエンジンは排ガスに煤がボチボチ入ってます
余談ですがアドブルーの尿素の濃度は32%位でハンドクリームの尿素量の数倍有ります。有効成分なのですごく手にいいかと思う人もいるかも知れませんが濃度が濃すぎて手が溶けてヌルヌルして肌荒れしますw
更にクリーンディーゼル車のインジェクターはピエゾインジェクターって反応速度が半端ない高性能なものです。一回の噴霧しか出来なかった普通のインジェクターの7倍位の反応速度が有り、一回の燃焼に必要な燃料を多段階噴射する事で燃焼効率を向上してますが燃料に超高圧力を掛けてる弁を開け閉めしてる影響で汚れが堆積し易い繊細なインジェクターでも有ります。
同じく最近のガソリン車の高効率インジェクターも穴の数が多いが一個の穴が小さいので汚れると噴霧が歪になりやすいのでこちらも定期的なクリーナーの投薬が良いですがホームセンターに有る商品では効果が低く安物買いの銭失いになります
ただし古い規格のインジェクターだと穴の数が少なくてデカい分詰まり難いし、めちゃくちゃ汚れるまで影響が少なく体感は余り出来ません。
そもそもゆっくり詰まるのでどちらの場合でも気が付き難いし、クリーナーも汚れをジワジワ溶かすのでわかり難いのです。強力過ぎる薬剤だとインジェクターやつなぎ目のシール材が痛むので、そう言う濃度の処方です
ただ、フソウのスーパーグレートって大型トラックがインジェクター詰まりでアイドリング不調を起こすのだが添加剤を入れて1時間位回転数高めでアイドリング放置すると驚きの回復をする。そんな強力な添加剤でもアイドリング不調を起こす位に汚れを溜め込むと、洗浄しきれず、しばらくすると再発する
鉄則は不調じゃなくても定期的にやること
これを守ると健康寿命が伸びます。近年の車の統合制御だとエンジン不調をカバーする為にATが頑張り過ぎて壊れます。
面白いです
Posted at 2024/03/05 23:28:30 | |
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