2013年もいよいよ数時間となりました。
今年の振り返りとともに昨日の続きを記載させていただきます。
事故からの翌日、とりあえず仕事の通勤にはセリカがないのでうちで
唯一の緊急時に便りになる軽トラを使用することにしました。
会社に到着後に上司に通勤途中で事故をしてしまったということを報告。
今度は会社での事故報告と事故報告書を昨日の事故報告関連と
同様に行いました。
会社での事故報告は簡易的なものなのですぐ終わりました。
仕事中はどうしても事故のことが頭から離れませんでしたが事故から1日が経ち、
改めて冷静に考えてみたり、客観的に考察してみたりといろいろ考えてました。
そこで1つ思ったのがエンジンを押してしまいもう修復不可能と言われたMyセリカ、
よくよく考えてみると修復不可なのに今は一時的に入院(保管ともいう)している状況。
修理できればそのまま作業にかかるということになりますが
修理はしないというか不可能なのでただ廃車にするか否かの連絡待ちの状態。
というのもMyセリカは事故してからそのままレッカーで移動させてきた状態で
車から降ろしたのも手荷物のみ。
車を自分で弄ってる方ならわかると思いますがド・ノーマルならともかく
セリカには今まで10年間の間に取り付けてきたパーツがたくさんあるわけで…。
廃車にするにしてもこれらのパーツを積んだまま…というのはなんとももったいない。
オーディオ、計器類、エアロパーツ、エンジンパーツ、足回り...etc
この問題は前日にショップの社長さんには話をしていたのですが
なんと言っても不便なのが車自体が自走できないこと。
レッカーで移動して降ろしたらその場所でしか作業ができないということになります。
社長さんからは敷地内でよければ空いた時間にでも来て車両から残したいパーツだけ
外していってくれていいよとも言われたのですが外したいパーツ数が多すぎるのと
屋根のない場所での保管ということになっていたのでこれも問題でした。
仕事が休みとなる週末の天気予報が雨。
さらに保管場所は下が砂利道となっているためジャッキアップ作業ができないこと。
ジャッキや工具は自分で持っていかなければならないし、10年かかって仕上げてきた
セリカのパーツ類の取り外し作業が1~2日で終わらせる自信がなかった。
終わらなければまた翌週の週末にお邪魔してということになって…とループになる。
いくらショップの店長からOKが出ているとはいえ、いつ終わるかわからない作業だし
終わるまでずっと保管、そして勝手に敷地内で車を寄りつけての素人作業...。
これはかなり迷惑がかかると思いました。
それ意外でもいろいろ悩んだんのですがショップのご迷惑を考えると最終的に
パーツの取り外し作業は自宅の車庫でやったほうがいいという判断になりました。
しかし、自宅の車庫に運ぶには再びショップから車庫までレッカー移動が必要となります。
当然、自宅車庫に入れればまた移動の際には再びレッカーとなります。
これが不動車の不便なところなわけで...。
とりあえず車庫に入れるにも上記の理由から一度入れたら安易に動かせないこと
見た目痛々しい事故車を長期にわたって車庫に入れっぱなしになることということで
家族の了承を得る必要がありました。
仕事の休憩時に家族に連絡をとってみるととりあえずOKがでました。
ただ、母がすでにその件で勘付いていたみたいですでにショップの店長に
レッカー移動の手配を交渉してくれていたみたいです。
母も素人がいつ終わるかわからない作業を人様の敷地内で勝手に行うということが
迷惑をかけると同じことを考えていたようです。
そんなことならなんで最初のレッカー移動で自宅車庫にしなかったのかと後で怒られました。
確かにレッカーの運転手さんにどこに運びましょう?って言われたときに自宅車庫と
言えば問題なかったのですが見た目の破損状況から修復は無理っぽいなぁと思いつつも
一度はプロの方に症状を見てもらいたかったのもあり、とっさにショップへの移動を
お願いしてしまったわけで...。
上記のようなやりとりを仕事の合間に電話でやりとりしてました。
そんなこんなで仕事を終えて帰宅してみると自宅車庫にセリカが帰ってきていました。
もう日は落ちて暗くなってしまっていたので細部までは確認できませんでしたが
実に1日ぶりの帰還、昨日の朝の出勤時とは異なりその姿は痛々しいものとなっていました。
翌日、出勤前に車庫内を除くとやはり痛々しい姿のセリカ。
事故後、明るいところで見るのははじめてだったので改めて見るとかなりのダメージです。
アップでみるとこんな感じ。
自分的に正面でぶつかってたような感じでしたが改めて見ますと助手席よりの方で
ぶつかったのがわかります。
助手席側のLoビーム、Hiビームは跡形もなく吹っ飛んでいます。
もう1枚。
ボンネットもボンピンのステーも突き破って大きく曲がり、フロントタイヤの
インナーフェンダーが外れてタイヤに乗る形で干渉しています。
昨日、警察官の方が2人がかりで押しても動かなかったのはこれが原因でした。
そして昨日、事故後にハザードスイッチ以外の電装系が使えなかった原因も判明。
画像の左下の部分よーく見てみるとヒューズボックスが...。
見事にヒューズボックスがあらぬ方向へ投げ出されてところどころでヒューズが外れたり
配線が引きちぎられている状態でした。

これでは電装系はほぼ機能しませんね。
そんなこんなでこの時点で4/20ぐらいでしたのでここからゴールデンウィークを
途中に挟んで5月末まではパーツの取り外し作業が続いていくことになります。
ここからはパーツの取り外し作業ですがダイジェストで↓↓
まずは外装関係の取り外し、エアロ、ウイング、バイザー類
続いてマッドフラップ、エアロミラー、テール、ヘッドライト類
綺麗に取れました。
フロント
リア
パッと見て大掛かりの感じですがこの辺りのパーツは取り付けも自分で行っていたので
ヘッド、テール、ウイング、バンパー外しの作業手順はほぼ頭に入っていたため
サクサクやっていきました。
ちょっと細部を見てみましょう。
今回、一番ダメージが大きかったフロントバンパー
もともとフロントバンパー自体はぐにゃぐにゃで柔らかいものなので
曲がりやすいと言えば曲がりやすいのですがあらぬ方向に曲がってというか
ねじれてしまっています。

バンパー中にあるエネルギーアブソーバ(発泡スチロール)も粉々になって
ナンバーステーも ぐにゃぐにゃになってます。

バンパーとライトを外したらこんな感じ。
事故車とは言えライトとバンパーを外しただけでグロテスクな感じは消えて
なんだかスッキリします。
ただ正面から見ても左右対称でないぐらいにボディが歪んでますね。

エンジンルーム内はこんな感じでもうぐっちゃぐちゃです。
バッテリーを取り出すのも大変なぐらいに助手席側は潰れてます。
上でも書いたヒューズボックスはこの位置までいってます。

やや斜めから見るとこんな感じでエアクリとバッテリーがあったところは
何が何だかわからないぐらいになっています。
お気に入りだった貴重なC-ONE製のカーボンボンネットも無残な状態。

一方の運転席側はこんな感じでほぼノーダメージです。
とくに押されてるとか潰れてるとかの損傷はない模様。

事故現場でレッカーの運転手さんと回収した残骸パーツの入った麻袋。
吹っ飛んだグリルとフォグランプ、ウインカー、ラジエータクーリングパネル...。

同じく吹っ飛んだ助手席側のフロントフェンダーと事故の衝撃で中央から
真っ二つに割れたフロントアンダースポイラー。

去年の車検の際に交換したKOYO製の銅2層ラジエータ。
アッパータンクの変色が気になってたところ車検で新品での投入でしたが
1シーズンも使わないうちに大破しました。

エンジンルーム奥の部分は意外と無傷。
自分のセリカはST205バンパーをST202に移植した仕様のためST202の
リインフォースメント(鉄の棒)はST205バンパーに干渉するため外してました。
ST205用のリインフォースメントは取付金具も含めて調達が出来なかったので
リインフォースメント自体はなかったのですがそれでもなんとかエンジンルームは
潰れずに済みました。
今回の事故みたくフロントの事故の場合にてリインフォースメントがないというのは
かなり危険というか自殺行為に近いですね。

反対側はこんな感じ。
こちらは今回ぶつかった側となりますので見てわかる通り、純正のタワーバーと
後付けの社外タワーバーが事故の衝撃で押されて上に曲がり浮いてしまってます。
ある意味この補強も事故時には硬さとして一躍かったかもしれませんが
タワーバーはデメリットとして事故時にはぶつかった反対側にも衝撃を伝えてしまうため
反対側のフレーム自体にも歪みを発生させてしまう可能性があります。
補強パーツはいろいろありますが補強のしすぎも問題ありということですね。
事故時は補強パーツのせいで事故した部分とは関係ないところにダメージが
出たりしてしまうこともあるようです。

こちらはエアクリのフィルター部分。
ぶつかった衝撃でヒューズボックスに押されて変形してしまってました。

バッテリーを外してみてビックリ、なんだか様子がおかしいということでよく見てみると…。

うわっ、思わず叫んでしまいましたが穴が開いてました。
そういえばエンジンルームが水浸しでバッテリ周辺に謎の粉が出てましたが
これは穴から漏れ出したバッテリー液だったようです。
ちなみに事故当日に機能していたハザードランプも翌日自宅の車庫に来たときには
機能しなかったのでこの穴が原因でバッテリーが事故後、数時間でダメになり
唯一、機能していたハザードランプも機能を失ったんだとこのとき判明しました。

タイヤに干渉しているインナーフェンダー部分。
フェンダーが吹っ飛んだため固定ができずさらに事故で押されたことにより変形し、
フロントタイヤにピッタリくっ付いています。
幸いなことにタイヤとホイールは無傷のようでこれは不幸中の幸いでした。

またまたヒューズボックス周辺。
エアクリへの自作ダクト、ヒューズボックス、アーシングケーブルのアースターミナルなど
もうグチャグチャのゴチャゴチャです。

フロントウインカー。
助手席側はレンズが割れて吹っ飛んでいきました。
運転席側は綺麗ですがST202用を自作ステーでST205バンパーに加工して
取り付けていたのでステーも事故の衝撃で壊れてしまい使用不可になりました。

ST205用のC-ONEカーボンボンネット。
カーボンボンネットですが純正ブラック(202)に塗装されていてかなり気に入ってました。
ダクトのデザインもカッコよくてとても良い品だった。
事故の衝撃でボンピンのピン側にキャッチが残る感じでボンネットが浮いたときに
キャッチがボンネットを突き破ったため、ボンネットに大穴が開いています。
こんな状況でも先端や真ん中から真っ二つに割れたりせずに耐えてるので
カーボンはやはり硬いですね。

エンジンルーム最後の1枚、奥側から手前側を見るとこんな感じ。
フロントのフレーム部分が大きく歪んでますね。

そんなわけで外装関係の取り外し終了。
次は内装パーツです。
とりあえずまずはダイジェストから。

ダッシュボード上の追加メーター類、ドアの内張り関連からドアスピーカー、
ツィーターといったオーディオ関連、メーターパネルやメーターの照明球など取り外し。

スカッフプレート、インパネ、ヘッドユニットの取り外し。

エアコンパネル、シガーソケット、シフトパネルの取り外し。

それ以外にルームミラーなど細かいパーツも取り外し。

内装のリア側も取り外していきます。
純正リアタワーバー、リアスピーカー、トノカバー、サブウーファーの取り外し。

車内からリアを撮影した感じはこんな感じです。
リア側の内張りもパーツの取り外しに必要な部分は外せるだけ外します。
内装パーツの取り外しはこんな感じで完了です。
次は足回り。

まずはキャリパーカバーとスリットローターの取り外し。
ローター、カバーともにぶつかった助手席側もノーダメージでした。

ステンメッシュブレーキホースとダウンサスも無事でしたが取り外しは見送り。
ブレーキラインはブレーキオイルが絡んでくるし、ダウンサスも作業が面倒なので。

フロントは無事に取り外し完了。
パッドも外しましたがパッドはそのまま戻しました。
リア側はキャリパーカバーは外れたものの、ローターはキャリパーを固定している
ボルトが固着してしまっていたため外れず断念。
このボルト、取り付けのときは外せたのになんでだろ??
ここまでで取り外しは90%完成。
ここから先は旅立ちへの準備となります。
今まで外した内張りやパーツ類を元に戻していきます。

まずはホイール。
社外17インチホイールから純正の15インチホイールに変更。

内装も上で外していたときは車上荒らしにあったかのような悲惨な状態でしたが
パネル類を元に戻していきます。
ドアパネルとインパネを戻しただけでなんかカタログの写真のようになりました。

運転席シートも社外セミバケットシートから純正に戻しました。
ステアリングは純正ステアリングがないのでまだ取り外していません。
ステアリングはまだ積載車に載せるときなど、車を動かす際に必要なので
廃車する寸前で取り外すことにしました。

リアハッチには事故の際に出た残骸を入れた麻袋や事故の衝撃で破損した
ヘッドライトやフォグランプ、ウインカーなどを積みました。
またストックしてあった純正のエキマニ、マフラー、触媒、サスなども入れてあります。

リアハッチを閉めるとこんな感じ。
純正のリアバンパー、ナンバーガーニッシュ、リアウイング、前期テールランプと
純正パーツが付いてほぼST202セリカ純正のリアスタイルです。
ハイマウントランプとRX-7のリアサイドマーカーの外したところはマスキングテープで
埃の侵入の防止と簡易防水しておきました。

純正のアンテナユニットも取り外したので開いたところにもマスキングテープ。
それとマフラーですがマフラーは事故の衝撃でエキマニを押してしまっている
可能性があったのでエキマニから触媒、中間パイプなど一体としてつながっている
マフラーも歪んでいる可能性があるため外しませんでした。

リアのリアハッチに続き、フロントもボンネットを閉めました。
ボンネットの固定はフロント部分が破損しているためマスキングテープにて固定。
ヘッドライトはストックしてあった前期ヘッドライトを付けてあります。
助手席側もあったのですがフレームが歪んでいるので取り付けできませんでした。
ウォッシャーノズルとWRC限定仕様車に装備されているエアツウカウルガイドを
取り外した穴もマスキングテープで塞ぎました。

ドアミラーもエアロミラーから純正ドアミラーに戻し、一番最初に取り外した
フロントバンパーと助手席側フェンダーをマスキングテープで取り付け、
助手席側フロントフェンダーはボディと固定できる部分がないのでテープでの
固定個所を増やして固定しました。

以上の作業で旅立ちの準備が整いました。
ここまで来るのに約1ヵ月半かかりました。
今まで10年間ともに過ごした愛車ですのでパーツを取り外していくたびに
そのときの気持ちやら状況が頭に浮かんできて名残を惜しみつつ作業しました。
ゆっくりとかみ締めながら時間に余裕を持って1つ1つ確実に作業をし、
時間を要したのもありますが途中、作業を止めて遠目から眺めてみたり、
セリカのシートに座ってステアリング握ったりシフト操作したりして
最後のセリカとの時間をゆっくりと過ごしてました。
はたから見ると変な光景だったかもしれませんが今までともに歩んだこと、
一緒に出かけたこと、そして事故になった際も怪我一つなく守ってくれたこと
ただ、ただ、ありがとうという気持ちとこんな素晴らしくカッコいい車に出会えたことを
感謝してこの1ヵ月半を含めたセリカと過ごした10年を思い起こしてました。
この時点で5月末でしたがこの段階ではまだ次に乗る車は決まってませんでした。
事故をしてから1ヵ月半経ってますが通勤は相変わらず軽トラック…。
自分の中でST20系セリカ以外に乗りたいと思う車が見つからなくて…。
時間だけが過ぎて行きました。
でもそんなこと言っても壊れてしまったMyセリカは戻ってこないので自分にとって
次の愛車となる車を探さなければいけないわけで...。
セリカへの思いを引きずりつつ毎日、ネットなどで次期愛車を探す日々...。
次の車はどうしたものか...。
2013年春、いろいろあったけどセリカ、10年間充実したカーライフをありがとう!!
たぶんセリカとの思い出は一生忘れないだろうな。

Thank you CELICA !!
とりあえず今日はここまで。
それではよいお年を...//