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2009年06月19日 イイね!

【私点論点】臓器移植法改正→A案可決。週明けにも参院へ 2

【私点論点】臓器移植法改正→A案可決。週明けにも参院へ 2結果、430人中、賛成263、反対167となった。
鳩山民主党代表は反対、小沢・管代表代行は賛成、小泉元総理は賛成、麻生総理は反対と党内でも様々だが、そもそもこのA案提出者は中山太郎(自民党)、河野太郎(自民党)らである。


民主党・無所属クラブは賛成41人、反対65人、棄権・欠席6人で、反対が多数派だった。小沢、菅両代表代行、岡田幹事長が賛成したのに対し、鳩山代表は反対した。鳩山氏は記者団に、脳死を「人の死」とする立場に疑問を呈し、「D案が良かった」と語った。

公明党も反対の方が多く、賛成12人、反対18人、棄権・欠席1人だった。北側幹事長は賛成したが、太田代表は「B案を考えていた」と反対に回った。

社民党・市民連合は7人全員が反対。「国民新党・大地・無所属の会」では国民新党所属の5人全員が棄権した。社民、国民新両党は、党議拘束は掛けていないとしている。

共産党は、9人全員が本会議に出席した上で棄権した。棄権は党で決定した。穀田恵二国会対策委員長は採決に先立つ記者会見で、「4案はどの案も、その根幹で国民的合意が得られていない問題を抱えている。今後、合意が形成されることもあり得るので反対はせず、『保留』の態度を取ることにした」と説明した。

また、衆院には厚生相・厚生労働相経験者が8人在籍しているが、7人が賛成、1人が反対だった。
(読売新聞)


167という大きな反対票。
どうしてこの様に反対者も過半数に迫るほどいるのか?
そこには
「脳死を人の死と認めてよいのか?」
という、日本人の死生観が大きい。また、これこそ改正を10年もの間棚上げしてきた要因だろう。

この正解の無い問題を盾に、議員でも様々な見解が生まれている。
C案では、臓器移植の場合のみ脳死を人の死とすることや書面による意思表示要件は変えずに、脳死判定基準を明確化(厳格化)し、年齢制限に関しては、現法に準ずる。
B案は、改正内容は、臓器移植の場合のみ脳死を人の死とすることは変えずに、年齢制限を現在の15歳以上から12歳以上に引き下げる。
また、代替案として浮上したD案では、第三者による確認をした上で家族の同意があれば15歳未満からの臓器提供を可能とし、15歳以上に関しては現法で対応するというものだ。

今回の臓器移植法改正案の問題点は、脳死を人の死か?という話でも、審議時間でも、議員の死生観でもない。今後、海外渡航移植が極めて困難になる事を踏まえて、どうしていくか?である。
つまり、年齢について審議されていないC案では前進できず、12歳に引き下げたB案でも前進とは言いがたく、全年齢を対象に改正したA案かD案となることが予想できる。

党議拘束で全員棄権した共産党は、短時間でこのような重大な法案が採決され、きわめて遺憾と会見。
「4案はどの案も、その根幹で国民的合意が得られていない問題を抱えている。今後、合意が形成されることもあり得るので反対はせず、『保留』の態度を取ることにした」とのことだが、
棄権した議員にはあえて言いたい。
国民に投票に行けと言うなら、お前らも仕事をしろ!
党議拘束で棄権した共産党含め、棄権した議員の大多数は「採決までの時間」をその理由に挙げている。
あなたがたは、10年遊んできたのだろうか?
確かに、10年、365日、87600時間と8時間を比較すれば短い。

現法では、脳死を人の死としていないが、A案では脳死を人の死と定義し、本人が提供を拒否した証拠がない限り、家族の同意があれば、臓器の提供が可能となる。また、本人の意思が不明の場合のみ家族の同意が
必要で、基本的には本人の意思が通る事になる。

つまり、現在のドナーカードは意思が不明でも家族の同意でドナーとなれる為、基本的に不要になる。
逆に、提供を希望しない。「拒否カード」が生まれる可能性がある。

問題点は確かに多い改正案ではあるが、今日衆議院を通過し参議院へおくられた。
しかし、これでA案で決まったわけではない。参議院では代替案となるE案発案との話から、はやくも修正案の提出もささやかれ、筋縄ではいきそうもない。

D案賛成の麻生総理は、採決後に総理としてはコメントできないと前置きした上で、
「脳死については世の中の意見がきっちり固まっていないのではないかと思っていたので、D案を考えていた」と、A案反対について説明した。
ただ、「少なくとも臓器移植を望んでいる方々に、立法府として結論を出したのは良かった」と付け加えた。

今回は、麻生総理にも良いことを言ったと思った。
問題は山積みだが後退しては無い、少なくとも一歩前進である。15歳未満の移植に光がさした。
国民一人一人が考えていくべき問題なのだから、移植を待つ患者側はA案を歓迎すると思われるが、脳死移植でも生体移植でも、提供者側への配慮を忘れてはならない。

WHOの指針案の全体像を、きちんと把握した上での今後の議論も欠かせない。
Posted at 2009/06/19 01:36:23 | トラックバック(0) | 私点論点 | 日記

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