
「ニコイチ」とは、
ジャンク2台(以上)から使える部品を取り移植することで、1台に再生修理することです。
決して
ニコンの一眼レフのことではありませんw
また、事故車同士をぶった切って溶接して繋ぎ合わせる「接合車」という粗悪な意味もありますが、今回はあくまでも良い意味のニコイチです。
先週、ヤフオクを何気なく見ていたら以前からずっと探していたモノが激安で出品されていて即落札しました。それは、レカロシートの座面部分(フレーム付)です。
ウチで使っているデスクチェアのレカロLXは、タダで譲ってもらった時からサイドサポート(太ももの支え部分)のウレタンが崩れてしまっていて左右とも取っ払って使用していたのですが、鉄のフレームがむき出しだったため当たって痛かったり、冬場に触れると冷たかったりしてどうにか直したかったのです。ウレタンだけを新品で買うとレカロだけにとんでもない値段がしてしまうのでずっと中古のモノを探していた訳です。
部品が到着してすぐにサイドサポートの表皮を剥ぎ取って洗濯しました。ありえないくらいの黒い水が流れ出るほど汚れていましたが数回洗ってすごく綺麗になりました!それを一日乾かしているうちに右太もも部分のサイドサポートのウレタン崩れをガムテープで補修して翌日に表皮の取り付けを行いました。センターの座面とショック吸収用ゴムマットはそのまま再利用し新しいフレームへ組み付け。画像はそこまでやった状態です。この後、背もたれ部分とドッキングさせてニコイチ修理レカロの完成♪
サイドサポートが無くてパソコンデスク専用だったレカロがまた車でも使用できる状態まで復活させることが出来て大満足です!(^^)!
かかった費用はなんとたった3000円。この程度の良さでヤフオクに出したとしたら必ず10000円以上にはなる自信がありますが、そんなことはせずにこれからもデスクチェアとして大事に使っていきますよ♪
ニコイチは僕の生活の中でも前から意識せずによく行っていて、古くは小学生の時に僕のラジコンの「グラスホッパー」に兄の使っていた不動車の「ホーネット」から使える部品を移植していたことが始まりかもしれません(笑
そして現在の僕の大きな趣味の一つである「ハードオフ巡り」は、ジャンクコーナーに行って価値のあるモノを安く入手して自分で直したりすることです。オリンパスペンEE3はたった4000円だったし、リコーオートハーフは6000円という破格値で手に入れてモルトを貼り直したり分解して清掃したりして二つとも愛用中です♪
部品取りのカメラから壊れていた部分を移植したこともあります。
NAロードスターに乗っていた時はほとんどの部品が仲間から貰ったモノだったり、部品取り車から剥ぎ取ったモノで構成されていてお金を極力かけずに楽しんでました!
パワステポンプやスロットルバルブASSYが逝った時もヤフオクで中古部品を買って自分で直したし、後輩にあずき号を売ってすぐに事故で大破した時もフェンダーやサスペンションアームなどをヤフオクで手配して僕が仕事の合間にコツコツ直して復活させたりしました。
これらの「ニコイチ」に共通することは
どうしても直して使い続けたい魅力がある名品であること
です。
お気に入りのモノが壊れてしまった時に、直すことが可能なのに新しいモノに簡単に買い換えることが出来たならそれは自分にとって大して思い入れが無いモノだと思います。新しいモノは操作が楽で便利になっていることが多いけれど、決してそれだけが魅力とは限らないことがある場合もあります。特に最近の製品はコストダウンのせいで品質が悪くなっていることが多いのです。ちょっと昔の家電や車(90年代後半までのモノ)の方が丈夫で品質もよく長く使えたりしますし。また昔から形を大きく変えずに現在も作り続けているモノは本当に飽きずに何十年も使い続けることが出来るからいいですね。
カー用品で言えばナルディクラシックのステアリングやレカロSRとLXのシート、
服で言えばMA-1やM-65とかのミリタリージャケットなどは僕の中でも実際に使ってみてロングセラーである理由が感じられた商品です。
そして、NAとNBロードスターは現在でも多くのファンに支持され続けています。特にNAは今年でデビューから20年目を迎え、エンジンを載せ換えたりして延命され続ける車も増えてきました。2000年代デビューの日本車でここまでして乗り続けたくなる車が存在しないのは残念ですが、古いものを大事に使う文化が復活していきそうな感じもしてまたモノ造りも「品質重視」という原点に戻ってくることを願いたいです。