• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

soundproの愛車 [メルセデス・ベンツ GLCクラス クーペ]

整備手帳

作業日:2020年11月14日

AMG-GLCをお気に入りのコンポーネントでサウンドアップ♪

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
メルセデスベンツ・AMG-GLC43の事例紹介です。

GLCはメルセデスのSUVカテゴリの車で、GLA、GLB、GLC、GLE、GLSと順に大きくなっていく中の中程に位置するグレードの車です。
今回お迎えするのは、GLCの中でもAMGモデルのGLC43 4MATIC Coupeで、ベースグレードのGLC220dが2000ターボなのに対して、3000ツインターボエンジン積み、AMGならではの専用の足回りと内外装パーツで固めたハイパフォーマンスモデルです。

フルサイズのSUVで存在感があり、室内も広々ですが、全幅1890・全長4670・全高1645(mm)と、トヨタの現行RAV4と各3センチ内外の違いに収まるくらいのサイズで、とても取り回ししやすくパッケージされています。

車格については、GLCの最後の「C」が表すように、超売れ筋のCクラスと同等の位置づけとされており、同じプラットフォームで開発されているそうです。
なるほど外装こそ車高が明確に違いますが、内装の造りはCクラスと全く同じですね。

施工の様子をどうぞご覧ください♪
2
今回お迎えしたAMG-GLC43のメニューは前車からの機器移設+不足コンポーネントの補充です。
概要としては、純正デッキ→アンプレスDSP→4chアンプでフロント2way+センタースピーカー/2chアンプでフロント足元のサブウーファーというシステムです。

コンポーネントは以下です。
○DSPはaudisonのbit ten(税別38,000円)です。
当機は5chまで出力できるDSPです。
純正ヘッドユニットのフロントスピーカー出力を入力し、2chでフロント2way(片側1chをツイーターとドアスピーカーに分岐)、1chでセンタースピーカー、残り2chで足元のサブウーファー用のローレベル信号を出力します。

○アンプはJBL stage A9004と、RockfordFosgate Punch P200-2(税別41,000円)です。
JBLの4chアンプで前者の3ch(1chは空き)、ロックフォードの方で後者の2chをまかないます。

○スピーカーは新旧織り交ぜた複数ブランドです。
ツイーターはお預かり時からついていた、純正ブルメスター電動ロータリー3Dツイーターです。
電動でツイーターユニットがせり出すという、なかなか興味深いギミック付きの製品です。まじまじと見入ってしまいました(笑)
発生する振動が大きく、一定の容積のエンクロージャーを要するウーファー、サブウーファーに比べ、取り付けの堅牢度による音への影響度は低いので、こういうエンタメ要素を織り交ぜた企画はアリですね♪

ドアの中程についているウーファーは、BLUE MOON AUDIOのMX080(税別33,000円)です。
低損失に配慮して、オリジナル製作したアルミ製バッフルを使って取り付けました。
なお、配線については、アンプからのスピーカーケーブルがドアのウーファーに入り、分岐されたケーブルが途中のインラインフィルターを介して、ツイーターにたどり着く格好になっています。

センタースピーカーは、MATCHというドイツブランドのUP S4MB-CTR(税別13,000円)です。
これはエマージェンシーコールの際の通話用として取り付けられている純正スピーカーと交換できるように設計された専用品で、ダブルボイスコイル仕様になっています。
音楽再生時は片方のコイルだけで駆動し、緊急時にコールセンターと通話する際は、別系統で駆動されるアンプ経由で送出された相手の声が聞こえる仕組みになっています。

両足元のウーファーはJBLの2wayモデルGX600Cの16センチウーファーです。
純正ウーファーの構成部品であるブラケットを流用し、中身のウーファーだけ入れ替えて取り付けました。

○その他、補助バッテリー
アイドリングストップ機構をもった最近の車の場合、エンジン停止時にバッテリーから給電される電圧が降下しますので、バッテリーから直接電気を取っているDSP、アンプといった車載機器はその影響を受け、一旦電源が落ちてしまう症状に見舞われます。
現行の製品ですと、電圧低下の際に内蔵したキャパシタから放電させて降下を和らげるような仕組みを持っているので問題ありませんが、対策のない旧型の製品の場合は、別途対策を行う必要が出てきます。今回のbit tenは対策なし製品ですので、補助バッテリーをつけて電圧降下防止の対策を取りました。

機器の年代としては新旧織り交ぜた格好になりましたが、いずれも一定レベル以上の製品ですのでうまくまとまり、オーナー様も大変喜んで頂くことが出来ました。
3
フロントドアの外観です。

前述の通り、CクラスのSUV版のクルマです。高さがあるので縦横比が違いますが、デザインはまさにCクラスそのものです。

シートコントロールスイッチの前方が8センチ口径のウーファーで、サブウーファーは足元のキックパネルに取り付けられています。

上方に見切れてしまって恐縮ですが、ブルメスターの電動ロータリー3Dツイーターが文字通り輝いております。
これはご入庫段階で装着済みでした。
4
銀色の防振材は「純正品」ですね。当店で貼ったものではありません。
さすがのメルセデスでも、防振材は主張のないプレーンな素材です。が、こちらのハイブランド車ともなると、堂々のロゴ入りです(笑)

あと、話の前提として、防振の対象範囲について確認しておきます。

ドアのインナーパネルにスピーカーが付いている一般的なクルマの場合、アウターパネルとインナーパネルの間がエンクロージャーになりますので、その両パネルを防振します。それに対して今回は、ドアトリム側にスピーカーがついていますので、ご覧のインナーパネルとドアトリムの間がエンクロージャーになります。

よって、防振の対象も、写真の樹脂パネルと、ドアトリムの裏側ということになります。
5
取り外したばかりのドアトリムの裏側の様子です。

ほんとにベンツのドアトリムのパーツの取付は異様にガチガチです。
子供が見たら泣きそうです。

各パーツが密接した固定ポイントで一体化されていますので、反り、歪み、キシミの起きにくさはトップレベルですね。
これで素材の比重もドーンと重ければ防振の必要はなし。と言い切れるのですが、そこは燃費のこともあり、常識的な重さ(堅牢な分、ちょい重めではありますが)なので、共振は起き得ます。ということで当店の出番があるわけです。

純正スピーカーは左上のほうについております。
6
トリム裏に手をかけた後の様子です。

今回のドア防振は、制振力の高いデッドニンググレードでの施工ですので、Dr.ArtexのEarth Quatroを使って施工します。
貼り方は、トリム全面にまんべんなく負荷をかけられるよう、等間隔で貼っています。

スピーカーは小径な部類で、16センチクラスのウーファーほどドアトリムを振動させることはありませんが、微細な共振の排除に加えて、走行による振動の抑制の意味合いもこめて、しっかりと貼り込んでいきます。

スピーカー周りもしつこく貼ってありますね(笑)
ここはとくに振動の源となるところですので、集中的に貼って、重みを付けます。

フロント2way分のスピーカー配線は基本的に純正線を使っています。ラゲッジスペースに設置したDSPからヘッドユニット裏のフロント出力までは当店のケーブルで供給し、そこから先は純正線で送っています。

写真のスピーカー端子への接続に際しては、カプラーの手前で当店ケーブルをつかって分岐させて接続しています。
カプラーを切り落としたりはしてませんので、純正戻しも問題ありません。
7
最後に、インナーパネルを防振します。

ドアトリム側に加えて、インナーパネル側も防振することで、しっかりとした箱(エンクロージャー)となり、受け持ちの中高域はとてもクリアに聞こえるようになります。

その効果の多くはスピーカーから発せられる振動が、周囲の材料による共振で相殺されることを防いだ結果として得られますが、それに加えて、車の外から侵入してくる「外来ノイズ」の遮音による成果もあります。
8
今回はAMG-GLCのサウンドアップ事例のフロントドア編を御覧いただきました。

以前お乗りだったクルマからの移設を前提に、買い足してセットアップという前提でしたので、そっくりそのまま真似していただける内容にはなっておりませんが、オーナー様といっしょに歩んできたお気に入りの機器達を活かした、耳だけでなく、心も満たせるようなシステムになったと思います。

最近は、音の要となるスピーカーおよびドア周りの整備はしっかりやった上で、再生側はナビヘッドのみ、あるいはアンプ内蔵型のDSPというケースが主流ですし、ご紹介の機会が多いのもこのパターンですが、よりハイエンド志向になってきますと、ノイズと熱の影響を減らし、各部品の品質を上げたアンプレスDSPと外部アンプを組み合わせるシステムになってきます。

そうなるとケーブル・端子類の品質を上げたり、電源の安定化を図ったりと、システム全体で低損失・高効率を求める方向へ次第に目が向いてきます。
相応のコストは掛かってきますが、手をかけるほどに大音量と静寂のメリハリが際立ち、深く伸びる低域、ガラスのように繊細な高音域とディテールの表現力がアップして、どんどんと「特別な場所」になってきます♪

サウンドアッププログラムによるスピーカー交換のみでも十分ご満足いただけるお客様もいらっしゃいますが、満足できるポイントは人それぞれ。より深くオーディオを極めてみたい方には、それなりのご提案をさせていただきます。

軽作業からフルオーディオまで。
新規インストールだけでなく、前車からの移設も。
ご予算とご希望によって、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にお声掛けくださいね。

メールはこちらから
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!

イイね!0件




タグ

関連コンテンツ( GLC の関連コンテンツ )

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。
みんカラ+ 自動車業界人の日常をチェック

プロフィール

東京都荒川区のカーオーディオプロショップ サウンドプロです。 当店はゾクッ!とくるような「オーディオの感動」をどなたにも味わっていただけるよう、あらゆる...

ユーザー内検索

愛車一覧

ホンダ N-VAN+スタイル ホンダ N-VAN+スタイル
今回はホンダのN-VANの事例ご紹介です。 画像でも表現してますとおり、当店の車です♪ ...
日産 NISSAN GT-R 日産 NISSAN GT-R
R35GT-Rの事例ご紹介です。 GT-Rといえば、先日、完全な純正戻しが可能な、R3 ...
日産 NISSAN GT-R 日産 NISSAN GT-R
今回はR35-GT-Rの事例のご紹介です。 当サイトに遊びに来て頂いているお客さまな ...
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン
今回はメルセデス・ベンツCクラス向けにサービスを開始した、メルセデス・ブライトオーディオ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation