goriちゃんのブログ一覧

おばんです～

最近どうにも考える事が多く、かといって時間が無い訳でもなく、それなのにイマイチやる気が起きない・・・

梅雨に突入した新潟特有の湿った空気が、更に憂鬱さを加速させます。

これが噂の6月病でしょうか（違


さて、先日めでたく復活された方のブログに触発されまして、
たまには持論でも展開してみようかなと思います。

お堅い文章ですので、鼻クソでもほじりながらお読み下さいませ・・・


お題は、「ゴム」です。


世の中にある様々な機械製品には、その殆どにゴムが使われています。
車も勿論、駆動部や密閉部、摺動部などに多く見られます。

ゴムの役割は多岐に渡りますが、車でいえば、「緩衝材」としての役割が大きいでしょう。

サスペンション部分のブッシュ、スタビライザーのブッシュ、ショックのバンプラバー
エンジンマウント、ミッションマウント、デフマウント、ステアリング関連のブッシュ

思いつくだけでもこれだけありますが、細部まで見ればもっとあります。

これらは、設計段階において考慮される「振動」と「衝撃」を、「緩和」あるいは「減衰」させるための装置になります。

微振動を抑制し、多方向からの入力に対応し、万一の過大な入力に対して破壊される事で、機器の動作と安全を守っているのです。


さて、ここで問題です。

巷には、リジットカラー、ウレタンブッシュ、強化マウント、等が売られています。

さらに、バンプカット、ショートバンプ、ピロアッパー、ピロボールジョイント、フルピロ、等・・・

これらは、何の為にあるのでしょうか？

これらは全て、純正のゴムの働きを「抑制」または「撤去」させるものです。
製品の謳い文句として、

「ダイレクト感の向上」

「レスポンスアップ」

というような内容が必ずといって良いほど書いてあります。
文面だけ見ればカッコ良くて速そうで凄みがあります。

確かに、前半で書いた振動と衝撃をそのまま伝達するのですから、これ以上のダイレクト感はありませんね！

そして、入力に関してもダイレクトなので、瞬時に反応が伝わるのでレスポンスアップ！

これでアナタもタイムアップでスピードスター！

気になるあの子はアナタに夢中！

・・・


ワル乗りはこの辺で止めておいて本題に（汗

要するに、本来は緩和すべきモノを、させない、させ難く、している訳です。
当然、これによる弊害はあります。

微振動増大による、精密機器の不具合、部品の軋み、ボルト類の緩み。
過大入力時のおける、取り付け部のクラック、変形、他部品への伝播。

目に見える所にもそうでない所にも、多かれ少なかれ、こういった弊害は必ず発生します。
予期せぬトラブルの元になりかねません。

だからといって、それらの部品が悪いとは思いません。

要するにそれらの部品は、それ相応のリスクを負ってまでも、ダイレクト感とレスポンスを向上させる為のパーツであり、緩衝や減衰は二の次であるという考えだから仕方ないのです。


持論としては、車の為を思うのであれば、なるべく純正を使ってあげるべきです。
長く乗りたいと思うのであれば尚更です。

ただし、劣化したり、千切れたゴムは例外です。
直ちに交換して性能を発揮させてあげましょう。

交換の際、折角なのでと強化品を入れる人は多いでしょうが、その行為が車の寿命を縮める事になるかもしれません。

純正新品のゴムだって捨てたもんじゃありませんよ？


余談ですが、ジムニー時代にリーフのブッシュを何種類か使いましたが、結局は純正が一番長持ちしました。

純正よりも柔らかいゴムを使う、そんな車も世の中にはあるんです（笑



皆さんも、ゴムについて考えてみては如何ですか？