
昨日、定期検診でお休みを頂きました。
新宿区にある慶応病院にはかれこれ
私が記憶しているだけでも
25年以上お世話になっています。
私のような先天性患者はワケあって
30歳を超えたというのに
小児科扱いなんです。
だから待合室には産まれたばかりの
赤ん坊から、私のようなオッサンまで
いろいろ…
他の人から見ればおかしな光景ですが
私からすれば2ヶ月に1回の学校のような
感じで見慣れた環境。
今日のブログは私の体の事ではなく
昨日見かけた一人のダウン症患者さんの話。
多分、高校生くらいの女の子でしょう
父親に連れられて
待合室に入ってきました。
このお父さん、風貌はメチャクチャワイルド!
あごひげ、革ジャン、腰に鍵やチェーンがジャラジャラと
40歳ほどの方です。
女の子はお父さんが大好きなようで
独特な口調で一生懸命会話しています。
なんで私がこの親子が気になったかというと
本当に一切、甘えもない親子間なんです。
女の子が話す内容、私の耳にも入ってきますが
正直意味不明…で、そのお父さん。
「なんだ?はっきり話しないさい。◯◯はちゃんと
喋れるだろ!」とはっきりモノいいます。
女の子も何度も何度も話します。
デジカメに映ったカッコいいクルマ娘に見せては
「どうだ?かっこいいだろ!!」(たぶんアメ車!)
「お前この良さわかるか??ん?」
とこれまたワイルド!
歩くのも独特な女の子
お父さんは一切手助けしません。
一歩前を歩いて、娘が必死に後を追います。
でも、お父さんチラ見で娘をしっかり確認。
一見無茶苦茶な…と思えますが
これは父親の娘に対する愛情なんですよね…
お父さんは障害のある娘でも
社会に適応できるようにしっかり
教育をしているのです。
私が病院で見るほとんどの方は
◯◯ちゃん、大丈夫?痛いところない?
っという感じに。
気持ちは分かるけど。過保護…
私が言いたいのは障害があっても
過保護になってはその子の為に
ならないということ…
障害があっても、一人の人間。
社会で人間として生きていかなければ
ならない以上、過剰な優しさは時として
その子を苦しめることになる。
(障害の内容によっては難しいこともあるので誤解しないで)
あのワイルドなお父さん
格好だけでなく、教育もワイルドだった。
その中にも、父親としての優しさが感じられます。
その子にとって、何が一番なのか
それを活かすも殺すも親次第。
私も子の親…
他人事ではない…
Posted at 2010/12/02 22:59:28 | |
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