Cocco自身がこっこタイムでこの歌の想いを述べています。
「こっこタイム」(沖縄タイムス) 一部引用
その目が欲しい、と乞う微笑んでくれまいか、と願う たとえ私が道に迷っても辿り着けるように 鐘を大きく鳴らして、そこにいてほしいと、手を合わせる。 祈りを掛けた。 たくさんの想いを束にして、全部繋いで金網に結んだ。 潮風になびく色とりどりの「祈り」の、その美しかったこと。 でもそれは、あっという間に灰になって消えた。 「命どぅ宝」のこの島で。蹴散らしてやろう、と踏み出す こんな島沈んでしまえ、と叫ぶ もう何もいらないとあきらめたつもりで、それでもどこかに咲いているであろう赤花を探している。白妙の砂浜の向こうには、まっさらな雲。なんじゃそりゃ? 世界に向けて掲げられた、白旗みたいじゃないか。 ・・・・・・ 雨が降ればいい。 私を打てばいい。 できるもんなら撃ってみろよ。龍神よ出でよ 首里城を映す龍潭の水面を揺らして轟く稲光と共に、獅子よ目覚めよ 「生まり島」忘れたわけじゃなかろう? ・・・・・
「エメラルド」というアルバムが出来上がった。なぜ「エメラルド」なのかは、わからない。すでに、その名前は決まっていた。いつもそうだ。考えるよりも先に、歌は走りだす。
「三村節」を、嫌味(いやみ)っぽく「三村エレジー」と歌った。
この島の、失われしものを忍んで。理想郷への絶望を歌ったはずなのに、光り輝く言葉「ニライカナイ」。
賢者の道を踏み外しても、「蝶(ちょう)の舞う」春がまたやって来る。
世界共通の島国根性を小馬鹿(こばか)にしたところから始まったのは「Spring around」。
飛び降りる日の朝に歌うなら「玻璃(はり)の花」。
立派な支柱なくして、どうやって生きて行けるもんかと「4×4」。
極限状態は、案外ピースフルでハイテンションの「のばら」。
満ちて完璧(かんぺき)な円を描きたいのに、満ちることなき人生。しかも満ちる手前が最も美しいなんて、ひどく残酷な「十三夜」。
「Light up」お先真っ暗だから、灯(とも)して。
「クロッカス」が咲いたら、パンツ丸出しで大きなワルツ。
星の数ほど、果たされない約束「Stardust」。
小さな恋には「あたらしいうた」。
でっかい世界平和も、ささやかな家庭レベルから成る「カラハーイ」。
ウチナームンが、胸を張って恥ずかしくないウチナームンをやってやりやしょう。「絹(きぬ)ずれ~島言葉~」。
全14曲。
「エメラルド」と申します。
Posted at 2010/08/05 15:47:31 | |
トラックバック(0) |
MUSIC | 音楽/映画/テレビ