とりあえず速報版。
母乳から放射性ヨウ素が出たという発表を市民団体がしたというとで、さっそくパニックになっている方もいるようだが、データが3/23と放射性物質放出のピーク直後であり、一週間後には低下したことに注目。また、サンプル量が1人約120~130ccと少ないため誤差も大きいだろう。
しかも、報道は採取時期も示さず最大量を示すなど断片的すぎて危機感を煽る傾向が強い。
1ヶ月かけて生物濃縮して食べ物から入ったと思いこんで、やたらに「生物濃縮」と連呼している方も多いようだが、ピーク直後であるからおそらく飲み水あたりから入ったのだろう。
今更ヨウ素131?と思って欲しいところだ。まずはソースを当たれといいたいが、この市民団体自分のホームページにデータを出してないようだ。
ハイロアクション 福島原発40年
http://hairoaction.com/
データがきちんと出ているのが共同通信。引用する。太字・下線筆者。
母乳から微量の放射性物質 市民団体の独自検査
市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は20日、独自に母乳を民間放射線測定会社に送り分析した結果、千葉県内居住の女性の母乳から1キログラム当たり36・3ベクレルの微量の
放射性ヨウ素を検出したと明らかにした。
放射性セシウムは検出されなかった。
厚生労働省によると、原子力安全委員会は母乳に含まれる放射線量について安全基準の指標を示していない。今回検出された数値は水道水に関する乳児の摂取基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回っている。
ネットワークの村上喜久子代表は「安全性について判断はまだできないが、母乳は赤ちゃんが口にする。国は早急に広範囲な調査を実施してもらいたい」と訴えている。
検査した母乳は生活協同組合などを通じて呼び掛け、千葉のほか、宮城、福島、茨城県内の女性9人から提供を受けた。
3月24日と30日に1人約120~130ccずつ採取した母乳を民間の放射線測定会社で分析。
千葉県柏市の産後8カ月の女性から36・3ベクレル、茨城県守谷市の女性から31・8ベクレルを検出した。茨城県つくば市の女性2人からもそれぞれ8・7ベクレル、6・4ベクレルを検出。
守谷市の女性は2回目の検査で8・5ベクレルに低下したという。
宮城県白石市、福島市、福島県棚倉町、茨城県つくばみらい市の4人からは検出されなかった。福島県郡山市の女性の母乳は分析中という。
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042001001060.html
追記
素晴らしく詳細なデータを出している生協あり。常総生協と組合員、職員、地域の産婦人科の協力により測定とか。
称賛!
http://4sforsustainability.seesaa.net/article/196897954.html
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放射性物質・放射線 | 日記
Posted at
2011/04/21 12:59:35