2013年04月15日
ももクロ……ももいろクローバーZというアイドルグループについて、知識はほとんどない。
なにやら往年の戦隊ものをイメージしたようなグループの色づけで、いくつかのアニメの主題歌なども歌っていると言うぐらい。ただ、非常によくできた楽曲を歌っているなあとは思っていた。
で、昨日何となく番組表を見ていて、テレ玉でのコンサート中継が目に入った。ちょっと見てみるかな~と軽い気持ちで見てみたが、まあその内容のすごいこと。
「ももクロ春の一大事2013 星を継ぐもも Peach for the Stars」
埼玉の西武ドームに、昇降装置あり、クレーンありのお金のかかった舞台装置をくみ上げて、5台の表示装置には舞台に同期した様々な映像が流され、球場という広いが舞台とスタンド席の観客が離れてしまうという舞台の不利を逆に生かすためにスタンドに沿ってゴンドラ(バスの屋根を舞台の一部にしたような物)でぐるっと歌いながら一周してスタンド席にもサービスしてみたり。
このライブパフォーマンスを設計し、多くの分担を一つの物にくみ上げていく作業はとてつもなく大変だろうに。
かなりゲストの出演も豪華で、mihimaruGTとコラボしたり、南こうせつが現れて神田川を歌ったり。
着替えの間も派手なパフォーマンスグループのショーがあったり、観客に息をつかせない。
テレ玉での中継は、ステージがいったん終了しアンコールを叫ぶところで終わったが、続きはUstreamを見ろというのでパソコンを立ち上げ見てみた。
アンコールの長いこと長いこと。これはもはやアンコールとはいいがたい。
肝心のももクロの5人はひたすら動き回り歌いまくり喋りまくっていた。今どきのアイドルは全開系。相当に鍛えないととても務まらない。
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いくつかの舞台を創るのに関わった身としては、その舞台を創る人たちのすごさに圧倒された。もちろん自分が関わった舞台とはお金のかかり方が桁外れで、関わる人間の数も全く違う。様々なアイディアをぶつけあいながら練り上げられた舞台なのだろう。そしてそれを彼女たちは生かし切っていた。
彼女たちは全員学生というから、これまた驚く。
コンサート終了後には練習時の彼女たちの素顔っぽい姿の映像も流されていたが、その姿はそこいらの女子学生と変わりなく見える。
ただ、あえていうなら、ああいう舞台に立つ子たちはそこいらの女子学生とは全く意識が違う。そばにいても漂う気配が全く異なる。
大学生の時、大学前のセブンイレブンで弁当を見繕っていたところに、入ってきた同年代とおぼしき役者の人たちは、まさにそうだった。全く違う雰囲気の人々が入ってきて、周囲を確かめると撮影準備のスタッフが到着し始めていたのを見えてようやくこれからこの店舗で撮影を行うと理解したわけだが、それぐらい一般人とは違っていた。その時初めて見られるための仕事をしている人たちのすごさを肌で感じた。
宝塚の夢華亜海も、小学生の頃はただの子供に見えたが、高校生になって再会したときにはステージに立つ人間としてのプロ意識を持ち、全く違うオーラを放つ女性に変身していた。これは本物だと思った。
おそらくももクロの5人も、同年代の学生の中にいても異彩を放つ存在であろう。
舞台に立つ人とはそう言うものである。
Posted at 2013/04/15 01:22:26 | |
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