ふとピアッツァの入手時の塗装のことを思い出した。
ほぼ全面に再塗装されていた。
あちこち10円パンチされていて、それを何の処理もせず上塗りしてあった。
ラインテープは貼り替えず、マスキングだったし。安く済ますために、ラインテープがある場所で塗る面を切っていたらしい。そのため、あちこち色が合わず、マイカの並びも違って汚かった。
ドアの下部は、その塗装がぴらぴら剥げていたのだけど、アシ付けもされていなかった。
給油口の上には15センチぐらいの長さの何かと接触したあとがあり、地金までいっていた。そこをタッチペンで汚く補修してあった。
前オーナーは高校のクラスメートなのだが、お金をなるべくかけずに処理していたらしい。下地処理はしなくていいからと、塗装だけで安くしてもらっていたと言うことのようだ。
***
左リアフェンダーの部分に割れがあり、明らかにパテの割れだった。そのあたり一体に不自然さがあり、広範にパテ盛りがなされていることは明らかだった。
この部分、全塗装の際に工場の人と一緒に剥がして確認したのだが、接触あとのへこみを引き出さず、分厚くパテを盛ってあった。写真は割れ部分だけを剥がしているが、実際には広く厚く盛られ整形されていた。幸運にも錆穴はなかったが、とてもプロの仕事とは思えない。
工場の人曰く、整形にこんなに手間をかけるぐらいなら、引き出した方が早いと。
プロがパテ盛り整形に時間をかけるとは考えにくい。
恐らく、ここも学生だった前オーナーが自分でパテ盛りをして工場へ持ちこみ、塗装させていたのだろう。きれいに下地処理がされておらず、そのまま塗っているから周囲の塗面もおかしいし、パネル全体のひずみも修正していないからきれいに面も出ていない。
他にもボディに問題があり、さらにエンジンのピストンに穴まで開いている状態で当時の相場より高く売りつけられそうになったのだから、本当にとんでもない話だ。
下手に車をいじる人間が乗っていた車は、おかしげな問題を抱えていることが多い。
SVXは、ちょっと大きめの接触事故歴があり、ここはラリー車の製作も行うという工場が直していて、一部の部品が事故で変形した状態のまま見過ごされていた等の問題はあったが、そこには大きな問題は無い。ただ、オーナー自ら行った配線が多重にエレクトロタップを使い、接触不良を起こしていて、他の配線も電気系の常識と異なる処理がなされているので配線のプラスマイナスすら分からない。テスターで調べながら配線をやり直さねばならない。
『名車再生!』でマイクがオーナーが改造などを施していないノーマル車であることを高く評価するが、修理などを行う上では当然のことと言える。
中古車は、なるべく手をつけられていないノーマル車を探すべきだ。
当時社会人になったばかりの自分の初の自動車購入で、元クラスメートを信頼してレア車を買ってしまったが、相手の強引さに押されたりもし、買い方としてはよく無かった。
Posted at 2019/11/04 23:39:47 | |
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PIAZZA | 日記