
※この話はフィクションだと何回いったら・・・ry
前回の続きから
↓
彼女との連絡が突然途絶えた・・・それがどれだけショックだったことか・・
社会人になって仕事が忙しくなってきた。
そのおかげで、少しは気がまぎれたのかもしれない。
ある日一通の手紙が送られてきた。
差出人は彼女でした。
驚きのあまり3mくらいジャンプしたんじゃないかな?
冗談だけど(笑)
手紙の内容はというと
彼女と俺が出会った半年後くらいに彼氏ができたらしい。
その彼氏が束縛が激しく、何回も携帯のアドレス帳を調べられ、勝手に俺の連絡先も消去した挙句、着信拒否まで・・
そいつとはなんとか別れたらしいが、完全に俺への連絡先が分からなくなっていたそうだ。
昔、手紙を書いた事があった。
お互い出会うまで顔もしらんかったから、何度もプリクラなんてものをやり取りしていた。
そしてプリクラ帳なんて恥ずかしいものを貰った。
そこには思い出の全てが記録されている。
捨てられなかったんだよ!!
チクショーーめ!
それで実家のあちこちを漁りまくったらようやく俺の手紙をみつけたとのこと。
たった一通だけ彼氏に捨てられることなく残っていたそうだ。
そこでもし良かったら、連絡して欲しいと書かれていた。
すぐに彼女に電話した!すると久々に聞くその声にほっとする。
ずいぶん長い事話をしたのだが、その時にはすでに彼氏がいることを知った・・・
「おめでとう!今度こそ幸せになれよ!」
心にもない言葉だった・・・すごく悲しい気持ちになった。
それからあまり連絡をとる事はなくなった・・・
もう忘れよう!今度こそ必ず!!
俺は思いついた!彼女を忘れる為に自分も彼女を作ればいい!
来る日も来る日も、合コンに明け暮れた。
それなりに面白かった、告白もされたけど、誰とも付き合う事はなかった。
そこで先輩から思いにもよらぬ、いい話が舞い降りたんだ。
紹介の話だった。
その子は年下で、とてもおとなしくて、素直で優しい、まるであいつとは正反対だった。
2回目のデートの時に告白した!
今度はちゃんと言えたよ。
「好きです!」って・・
答えは・・・
YESだった!
それから付き合うことになった、願ってもいない初めての彼女だった。
色んなとこに行った、色んな話もした。
だけど・・なにか満たされてないことに気づいてしまう・・・
一生懸命否定した!認めたくなかった!!
忘れようとしていたあいつの事を思い出し、彼女とずっと比べてしまっていた。
どうしてだろ・・素直で、優しくて、家庭的で、兄弟思いで、まるで理想的な彼女なのに・・・
わがままで、無鉄砲で、バカで、強気なくせにさびしがりやで、ほっといたらどっか連れて行かれそうなあいつのことが忘れられない。
たまらなく好きだった・・
ある日を境に仕事を理由に彼女と会う回数も減っていった。
そして、そんな俺を笑って「それでもいいよ。好きだから。」と言って許してくれる、そんな彼女の優しさが怖くなった。
そして、逃げ出した・・・別れの言葉もないままに、彼女との連絡を切った。
とうとうこの日から、只の
落ちこぼれから、
人間のクズに成り下がった。
後に残ったのは、嘘で塗られた思い出と、とてつもない罪悪感だった。
もう誰も好きにならない!誰も傷つけたくない!一生孤独のままでいい!
そう思った。
だけども、人は愛さずにいられないとか・・どっかの誰かは言ってました。
俺はいつしか2次元の女の子を好きになっていった・・・
PCゲームやフィギュアを買い漁り、部屋はガラリと変わった。
いつしかオタクと呼ばれるようになっていた。
もともと漫画やアニメが好きだったから「原点回帰」といったほうがいいのかもしれない。
2次元の彼女なら傷つけないで済むし、自分が傷つく事も無い、それで良かった・・
俺にはそうすることしか出来なかったし、そうでもしないと生きていけそうになかったんだから。
それからは毎日が平凡だった。紹介の話もあったけど断った。
そんな俺に対して運命はあまりに残酷だった・・・
ひょっとして神様ってやつはこのことを見ているんだろうか・・・
11/11 PM16:22
メールが届いた。
アイツからだった。
かれこれ1年以上だっけ?忘れた。
久々に話たいねとかいう内容だったけど、夜勤だし今度にしようと思っていたけど、朝まで起きて待ってるとか。
帰ってとりあえず電話した。
プルルル・・・
プルルルル・・・
ガチャ!
「もしもし?起きてる?」
「んにゃ・・遅いよ寝てたわ!」
相変わらずの対応だった。
暫く会話した。
昔の話。
最近の話。
どうでもいい話。
「あのさ~なんかさ。また会いたいね」
「別にいいけど、彼氏は?泊まりおkなん?」
「なにそれ?いつの話?」
また会おうって話・・・
相変わらず波乱万丈な人生だったようで、付き合ってた奴とはとっくに別れていたそうだ。
なんで付き合ったのか分からん!とか言ってたけど、訪ねてみた。
「おめえな。どうせ寂しいんじゃろ?」
彼女はスグには答えてこなかった・・
「・・はい。」
「それで、連絡してきたってわけね。みえみえなんだよ。」
爆笑してやったら、怒りやがった(苦笑
色々苦労話は聞かされたが、俺はあまりにも彼女の変わって無さに安堵してしまう。
そんな風に思う俺もどうかしてるけども、、、
仕事がきつすぎて倒れてしまったという話には正直驚いたが・・
気づくと完全に朝だった、高校の時みたいに朝まで電話していた時のことを思い出して懐かしさを感じていた。
「そうだ!早く来てくれんとうち結婚しとるかもよ?」
「はあ!?おめえそれ最低だわ!」
「うち子供好きだし、でも旦那はいらん」
「バーカ!お前それ子供かわいそうじゃろ?」
「うちがちゃんと育てるもん!」
「ムリムリムリ!非行にはしる未成年者を増やす気かおめえ!」
やっぱバカ女だった!
そんな本気なのか冗談なのかワケ分からん会話してたら、だんだん疲れてきたのか会話が途切れ始める。
「もう寝るか?だいたい、寝てるとこ起こしてすまんかった。」
すると彼女は今にも寝入りそうな声でこう言った・・
「あのね。もし今度うちが倒れた時は助けに来てくれる?」
無論。即答だった。
「あたりまえじゃろ!スグに助けに行っちゃるわ!知ってるか音速の貴公子って?」
「ん?それF1の人じゃなかったっけ?」
「そう。俺さ音速超えるわ!さながら光速の騎士(ナイト)様ってやつだ!」
「なにそれ!ウケル!バーカ!」
笑われた!!バカにバカって!!笑われた!!
「まあ、それは冗談だとして。せめて救急車よりは早く助けに行ってやるわ。うちの車めちゃ速いし。」
「マジで?それ聞いて少しは安心したよ。また連絡する。」
「わかった。じゃあおやすみ~」
「おやすみ~~」
という夢を見たんだwwwwwwww
完