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2020年9月20日。私には、奇跡のような記念日となりました。

ボクは、母さんの、最後になるかもしれない夢を叶えるために、毎日ずっと考えてリサーチして、母さんが生まれた頃にイギリスAbingdonの工場で生まれ、アメリカにやって来たDarlin'を、復活させようとしていました。しかも、残された時間は、あまり無いかもしれない。。。

実は私は、パンデミックでロックダウンの最中の6月に、酷い腹痛で救急に駆け込み、一命を取り留めましたが、首から下腹部までパンパンに腫れるほど、癌で侵されていました。救急のお医者さまは、カーテン越しに祈りを捧げた後、私に言いました。

「検査の結果、癌を発見しました。とても広い範囲です。あなたには、選択肢があります。私達の病院で治療を希望するなら、すぐに入院の手続きをして、医療チームの編成をリクエストします。他の病院を選ぶこともできますし、ホスピスが希望でしたら紹介状を書きます。」

すぐに入院と治療をお願いしましたが、パンデミックの影響で、病院の規制は厳しく、隔離して癌治療をできるベッドの空きが無いとのこと。
８時間の点滴で痛み止めをして、６時間おきのオピオイドとその他諸々の
お薬を受け取って、自宅で待機することに。

すぐに抗がん剤治療が始まり、キャタライザーみたいな薬剤で癌を叩くこと３回、抗がん剤が効いて、手術可能な大きさになったとのことで、9月24日に、約８時間にわたる手術が受けられる運びとなりました。

Darlin'は、私が倒れる1ヶ月前に、Harveyのエンジントランスミッションのドナーとして、譲り受けたクルマでした。息子は、9月に入学した高校をバーチャルクラスにして、私の投薬や介助をしながら授業を受け、その後はガレージにこもって、３０年間も一切動いていなかった、全ての機関を掃除し、ハーネスを整えていました。

母ちゃんが大好きな、このエンジン音を聞かせてあげたい。
出来れば母ちゃんを乗せて、走りたい。

間に合いました！ありがとう。

私も命を吹き返した気がしました。

私も、走りたい。このクルマで😊