前回のブログや何してるで一部お知らせしましたが、
3月22日東海環状自動車道下り車線の土岐南多治見I.C(35.0Kポスト)付近でフル加速中に突然エンジンがストップする事態に見舞われました。
皆様にはご心配お掛けし、またお見舞いの言葉を下さりこの場をお借りてしてお礼申し上げます。
GPSの記録を辿るとふわわキロ出ていまして
「バフッ!」という音とともにタコメーターの針が落ち、それと同時にエンジン警告と油圧警告が出ました。幸い速度がそれなりに出ていましたので、惰性で走行車線に入り、土岐南多治見I.Cの直ぐ手前でしたのでさらに減速車線の路側帯まで安全に止める事が出来ました。車両を停めるまではなんとか負圧が維持されていたのでブレーキも効きました。
一旦キーを抜いて再起動を計るもエンジンはセルが回るのみ。警告もそのまま。
私は車内にノートパソコンとBMW用診断機「OPS」を積んでいますので早速DISで診断しました。するとかなりのエラーログが記録されておりディフェクト消去出来ない状況。エンジンルームからはオイルの焼ける臭いと白煙が立ち上る状況。これはかなり深刻だと判断し、即刻JAFを手配、dortさんにも連絡を入れました。土岐南I.Cから土岐JCTを経て中央道に入り、小牧JCTで名神に乗り換え一宮I.Cまで、JAFの運転手さんと話しながらも車の事が気がかりで非常に長く感じました。終業間近でしたが何とか間に合いdortさんで早速リフトアップ。アンダーカバーやフロントアクスルに沢山のオイルが飛散していました。
この時点で
クランクプーリーをクランクシャフトに締結しているHEXボルトが外れている事が分かり、翌日Dへ搬送となりました。
Dで分解作業していくにあたって事の深刻さがみえてきました。
まずは下の図にある3番のHEXボルト。クランクのセンターボルトでクランクハブを介してクランクシャフトに締結しています。このボルトが走行中に何らかの原因で緩みシールからオイルが噴出し油圧低下、VANOSを動かす5番歯車(スプロケット)が外れたことによりタイミングズレを起こしエンジンストップとなったようです。
ここで想定される最悪の事態がピストンクラッシュになります。
高負荷時にVANOSのタイミングがずれたということは本来ピストンが圧縮行程(上死点)にある場合バルブが閉じていなければならないのですがタイミングがずれてそれが開いたままだとピストンとバルブが衝突している可能性があります。
その最悪の事態が私のエンジンで起きてしまいましたΣ(゚д゚lll)ガーン
上の写真の通り4番ピストンにIN側のバルブスプリングが突き出しているのが分かると思います。正常ならばバルブステムエンドがありそこにロッカーアームが掛かるかたちとなっています。他のピストンバルブにも異常所見が見られるとのことなので1,2番ピストンでも同じようにクラッシュしバルブが変形してしまっていると考えられます。
Dの見解としてはこれ以上は修理しても完治させるのは困難でエンジン載せ換えが最善策とのこと。
私もこの状況を見て良く理解しこの見解に賛同し
エンジン載せ換えを決断しました。
昨日、Dから見積もりが上がってきましたが決してお安くはありません。
国産のコンパクトカーなら平気で買える値段です。
335を降りるかどうか頭をよぎりましたが、今までこれだけ手塩にかけて愛情注いできたクルマですし、札幌でお世話になっているDの国際興業さんアルファオートさんCPFさん、dortさんStudieさん始め多くの方が携わったクルマで非常に思い入れがあります。
このクルマを通して多くのお友達とお会い出来たし全国を駆け回ってきました。
確かに掛かる費用は莫大ですがそれをもってしてもこのクルマの命の灯火を消すことは出来ません。
私は何としてもこの335をまた元気に復活させるつもりです。
今回の件でdortさんには大変お世話になっております。
お客を一人の財産として大切にみてくれていることに非常に感謝しております。
今は1日でも早く良くなることを祈って待つのみです。
では、まずはご報告まで。
失礼致します。
nonby55
新しい心臓載せ換え頑張れよ〜p(^^)q
↓のパーツがdortで待ってるから!!
Posted at 2013/03/29 09:10:39 | |
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