2009年05月04日
近頃、日本では西洋医療に代替医療を取り入れた、「統合医療」が注目を集めています。
代替医療には多くの種類がありますが、その中に「栄養療法」というものがあります。
「栄養療法」とは、患者の栄養状態を改善することによって、病気の治療や予防を行う治療です。
不足している栄養素を補給したり、病状によっては制限することで、内臓や血液の働きを改善します。
そして細胞に必要な栄養素を送りこみ、人間が本来持っている、自然治癒力を高めてくれるのです。
栄養療法では、点滴などによる「静脈栄養法」と、食事や管によって腸から栄養を入れる「継腸栄養法」によって、栄養補給がされます。
これまで医療の中心となっていた西洋医学では、薬剤や手術によって、病気の原因を除去する方法が行われてきました。
しかし、薬剤や手術は副作用や体への負担が心配され、また人間の体の不調に西洋医療で解決できない問題が多いことなどから、栄養療法をはじめとした代替療法へ関心が高まっています。
人間は栄養が不足すると、単純にお腹がすくだけではなく、さまざまな病気を引き起こしていることがあります。
体をつくる最も基本的な栄養素を、最適な状態に整えることは、病気の治療や予防にとって重要なことです。
現代社会を生きている中高年に多い、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病は、栄養療法を取りいれることで薬剤の効果を高めます。
また、近年増加しているメタボリックシンドロームは、早い段階で栄養療法を行うことで病気のリスクを減らすことができます。
統合治療の進んでいるアメリカでは、栄養療法は難病の治療として既に効果をあげています。
しかし、日本ではまだ保険が適用されておらず、なかなか普及していないのが現状です。
Posted at 2009/05/10 22:26:03 |
統合医療の治療法 | 日記
2009年05月03日
現在、がんの統合医療では、「免疫療法」が多く取り入れられています。
免疫とは、人間がもともと備え持っている、異物に対する体の防御機構です。
免疫療法とは、免疫力を強化することによって病原を排除し、健康な体に戻す治療のことをいいます。
がんをはじめとするさまざまな病気は、免疫力の低下が大きな原因となっています。
また免疫力は、白血球と深い関係があります。
白血球は体内で有害物質や悪い細胞、細菌やウィルスを排除する、重要な役割があります。
免疫療法は、その白血球を活性化させて、病気の原因となる悪い細胞やウィルスを排除する治療法です。
免疫療法には、健康食品、免疫賦活剤、サイトカイン療法、ワクチン療法、心理療法、活性化自己リンパ球療法などいろいろな方法があり、単独で実施される場合と、他の現代医療と併せて実施される場合があります。
免疫療法は、現在も研究が進められ、新たな方法が開発され続けています。
西洋医学によるこれまでの治療では、薬剤が多く使われてきました。
薬剤には少なからず副作用あり、患者にとって肉体的な苦痛を伴う治療方法でもあります。
免疫療法は副作用が少なく、苦痛の少ない治療と言えます。
手術や放射線、薬剤によるがん治療で効果のあがらなかった人で、免疫療法で改善する例が多く見られます。
また、免疫療法はがん治療だけではなく、リウマチや生活習慣病などの改善にも効果が期待されています。
統合医療の必要性が高まる現在、体の基本的な機能に着目した免疫療法は、今後の医療において重要な役割を担うものと考えられます。
Posted at 2009/05/03 23:37:15 |
統合医療の治療法 | 日記
2009年05月03日
現代病とも言われる生活習慣病など慢性病の治療に関しては、西洋医療以外に代替医療を取り入れた統合医療が注目を浴び始めています。
代替医療の研究が進んでいる欧米では、既に統合医療を取り入れた治療で多くの人が病気を改善しています。
アメリカで行われる代替医療の中で、最も利用の多いものにサプリメント療法があげられます。
サプリメントは、近年においては日本でもかなり普及していますが、サプリメントの必要性が高まった背景には、食材自体の栄養が、昔より減っていることが考えらています。
たとえば、人参に含まれるカロテンの量は、50年前の8分の1から20分の1にまで減っており、50年前と同じ栄養量を摂りたいと考えれば、人参を8本から20本食べなければいけないことになります。
特に現代は、ビタミンやミネラルなどの栄養素の不足が、健康上の問題にまで発展してしまうのです。
栄養の偏りや不足によって引き起こされる病気は、数多く存在しています。。
食事だけで栄養バランスを調整できればよいですが、それは実際には困難なことです。
サプリメントを上手に活用することで簡単に足りない栄養を補うことができ、病気の予防や治癒、改善効果が期待できます。
最近の日本の治療でも、がんにはフコイダン、骨粗しょう症にはカルシウムとビタミンD、更年期障害にはイソフラボン、などのサプリメントが利用されています。
サプリメントは薬局などでも市販され、手軽で効率よく栄養を摂ることができる優れたものですが、病気になったからといって、すぐサプリメントに頼るのではなく、運動習慣やストレス改善の努力をすることも重要です。
Posted at 2009/05/03 23:35:54 |
統合医療の治療法 | 日記
2009年05月03日
最近では、日本でも導入し始めた統合医療とともに代替医療が注目を集めていますが、その代替医療の代表的なものに「温熱療法」というものがあります。
温熱療法とは、体を温めることによって血液の循環を促し、病気の回復能力を高める治療方法です。
人間の体は、冷えると血液の循環が悪くなり、さまざまな不調を訴え始めます。
肩こり、腰痛、頭痛、疲れ、内蔵機能の低下、生理通、生理不順など、その症状は人によってさまざまです。
そういった不調は体を温めることで、症状の改善が期待できます。
それは体を温めることで血液の循環がよくなるほかに、神経がリラックスして質のよい睡眠につながり、ストレスや疲れを解消してくれるからです。
もともと温熱療法は、がん細胞が熱に弱いという性質に着目し、がんの代替治療として開発された治療です。
がんの温熱療法には、全身を温める「全身温熱療法」と、がん細胞とその付近を温める「局所温熱療法」があります。
現在は、局所温熱療法が一般的に行われています。
最近では日本の病院でも統合医療が重視され、温熱療法は放射線治療や抗がん剤の効果を高める代替療法として、他の治療と併行して行われています。
がんと熱との関連性は昔から知られており、1960年代に本格的な研究が始まりました。
未だ温熱療法は研究段階であり標準的治療とはみなされませんが、治療の難しい局所進行がんや、再発がん治療の選択肢の一つとして、考えられるようになっています。
近年、日本の多くの病院で温熱療法が導入され、保険も適用できるので、今後が期待されている治療方法です。
Posted at 2009/05/03 23:34:44 |
統合医療の治療法 | 日記
2009年05月03日
近年、アメリカでは医療費が世界一の金額に膨れ上がり、医療費の増大が社会問題となっています。
そして、それまでの西洋医療に限界を唱える声や、代替医療の治療費が比較的安価であることから、社会的に代替医療を求める動きが始まりました。
現在アメリカで代替医療を利用している人は、国民の45%にまで上り、医療費は西洋医療による医療費を上回っています。
また、教育レベルの高い人ほど、なんらかの代替医療を利用していることも、明らかになっています。
代替医療を取り入れた統合医療の考えは、アメリカの医学教授、アンドリュー・ワイル氏によって提唱されたことから始まりました。
ワイル氏は、伝統医療や薬用植物などの研究を通じて、もともと人が持っている自然治癒力を最大限引き出すための医療が、必要だと考えたのです。
1990年代になると、アメリカではさまざまな代替医療が注目を浴び始め、公的機関による研究や調査が、活発に行われるようになりました。
1992年には、世界的な医学研究施設である米国国立研究所の中に、代替医療事務局が設立されました。
代替医療事務局では、今日も代替医療の研究が進められています。
ハーバード大学をはじめとする、アメリカの医療系の大学のほとんどが、統合医療の考え方を取り入れた講義を行い、統合医療の医師の育成に力を入れています。
アメリカでは代替医療は普及しましたが、西洋医学と代替医療を取り入れた、統合医療はまだ少ないのが現状です。
さまざまな医療のよい点を合わせた、効果的な治療が行われるために、医学分野の垣根を越えた医療の研究が進むことが求められています。
Posted at 2009/05/03 23:29:30 |
統合医療の治療法 | 日記