2014年のアメリカ横断＋αを振り返る⑤　大陸横断の本格スタート

大陸横断を思い付いたのはChicagoまでの航空券を買ってから。
最初から横断するならNYもしくはBostonまで飛ぶほうが楽だよね。
ま、そのおかげでAsbury Parkにも立ち寄れたんだし結果オーライかな。

で、前回はNYを抜けてロードアイランド州Providenceに泊まったところまで。
そこからマサチューセッツ州に入りスタート地点と決めたPlymouthに向かいます。

Plymouthはイギリスから入植者たちを乗せた船が最初に到着した、いわばアメリカ合衆国としての“アメリカ”が始まった、世界の歴史においても重要といえる街。

メイフラワー号という船から最初に足を踏み降ろした岩は、プリマス・ロックと名付けられ観光スポットになっており、せっかくなので海沿いのそこまで行ってみました。



このミニ神殿みたいな建物にプリマス・ロックが納められています。
最初はコレがそんな大切な場所には見えず何度か往復しちゃいました。
アメリカのがっかり観光地として知られているのを知ったのは帰国後（汗）。



街をブラブラしていると看板を発見。
PILGRIMS（ピルグリム）とはアメリカに渡った清教徒のこと。
清教徒革命とかクロムウェルとかは歴史の授業で習ったよね。



プリマス・ロックとご対面！
……うん……まぁ、がっかり観光地かな。
ナゼこうなったかは最後に詳しく。



続いて向かったのは最初にアメリカへ到着したメイフラワー号！
ただしコレは1620年に到着したメイフラワー1号じゃなく、1629年にアメリカへやって来た2代目、さらに実物じゃなく1956年に作られたレプリカだそうです。
とはいえオリジナルに忠実な設計だし同じ航路でPlymouthまで航海してきたとのこと。



内部を見学しようと思ったら翌日までメンテナンスでお休み。
係員に「日本じゃもう15日なので入れてくれ」と冗談で話し、パンフレットだけもらって「またおいで」と言われ撤収、そんな頻繁に来るような街じゃないっつーの（笑）。



さて、プリマス・ロックが何だか残念に感じる理由。

初めて清教徒が足を下ろした岩であることの信憑性はそれなりに高いものの、現在ココに展示されるまでの紆余曲折がある意味アメリカらしく大雑把というかテキトー。

まずは広場に設置しようとムリヤリ海から引き上げたところ、てっぺんの部分が剥がれたのでそこだけ移設、というか歴史的に重要なモノなんだし慎重に作業しようよ。

それが1774年で1834年に『ピルグリム・ホール』という施設へ移動し、1880年に再び海岸へ移動するとき上陸年である『1620』の文字が刻まれたとのこと。

しかしアメリカ合衆国にとっては建国神話みたいな岩でも、昔から住んでいたインディアンにとっては故郷を奪った侵略者の象徴ともいえます。

1970年に行なわれた上陸350年の記念式典では、反対運動の活動家らがプリマス・ロックを土砂で埋め、メイフラワー号には自分たちの団体の旗を掲げたとか。

この旅のテーマはEaglesの『The Last resort』ですが、曲中でも開拓者らが先住民の土地を略奪し、美しい自然を破壊しながら西へ進んでいく様子が歌われています。

ま、そういう意味ではココをスタートでよかったのかな。


当日に書いていたBlogはコチラ。
アメリカ横断中！　〜4日目〜