皆、凄まじい角度で抜けていく…飛距離、角度申し分ない。スキールもけたたましくあちこちから聞こえる。
また1台、オレの立つコーナーに差し掛かったようだ。フッとヘッドライトの光が向きを変え、辺りが暗くなった瞬間に車がコーナーから飛び出して来る。
オレの見ている前を、ガードレールギリギリで抜けていく。残ったのは、風圧と排気…それと、あのタイヤの匂い。
車が過ぎ去る毎に徐々に薄れゆく五感…だが、また次が来る。
もうこの時期、普通に寒さを感じる。しかし、何故か寒さより、暑さ…いや、熱さを感じる。
オレはアイドリング状態のままのエボ3の傍らで、静かにタバコに火を着ける。ふぅ




ため息なのか、自分への苛立ちなのか…静かに空を見上げる。
蠍が怖いオリオンは、冬にしか夜空に出て来れない。
オレもそうなのか。
星を見るたびに、オリオン座と自分を照らし合わせて愕然としている脇で、今日も皆、コーナーを誰よりも早く攻略し、ものにするとばかりに、蠍へと変わっていく。

Posted at 2009/12/05 00:34:43 | |
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