
噂ではこ最近、ある工業団地の一角で昼夜問わずシャッターの半分開いた工場(こうば)があるらしい。
昼間は爆音や金属加工の音がし、夜は中からストロボの光が外に漏れているという。話を聞くからに間違いなく工業機械等を製作している工場ではない。
夜になりオレたちはいつものように、いつもの場所で、いつもどうりに自己表現をし、その帰りにリーダーが話しだした。
『あるワークスチームのアジトが近くにあるけど行ってみない?』
みな黙って息を整えた愛機に乗り込む。
GTウイングの32を先頭に、5台は夜の静寂を引き裂かんばかりのサウンドで動きだし『不夜城』へ向かった。
『こんばん……は』
リーダーがその(アジト)へ入る。
出てきた彼は若く、腰が低い。
『あっ

どっ…どうも

え

もしかして……濃緑色中島系の皆さんですか?うわぁ

すごいなぁ

何でこんなトコロに?ボクなんか全然ダメダメですよ

』
と言いながらペコペコ頭を下げ続ける彼。
たぶんチームの車であろうか…馬に乗せられ、心臓を外されていた。
『あっ

これすか

これは……』腰が低くすぎる。
ひとしきり話をし、今度一緒に走ることを誓い、その日は後にした。
数日後、『不夜城』の前を通ると看板にこうある。
【オザワワークス】と
しかし、彼の走る姿は未だ見ることはない。不夜城が静かになる時はないから…

Posted at 2009/09/22 08:48:56 | |
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