台湾で仕事をして足かけ8年?
前半の2年半を過ごした台南ですが、市街地に比べて郊外に出かけてません。
以前に比べ、観光地図・道路網が改善されたので思い切って遠出しました。
と言っても、ちょっと贅沢にタクシー貸切です。
ホテルにパンフレットがあったので

塩の博物館へ
台湾は製糖業も盛んでしたが、製塩業も盛んだった様です。
この台南地域では明の末期からはじまった様です。
大きな塩田地帯があり、ここ七股(チーグゥ)もその一つでしたが、約10年前に最後の塩田が閉鎖され
ごく一部だけが文化を残す意味で残るのみとなっています。
その名残として

野積みの塩の山と塩田跡の設備の跡地利用とした観光施設があります。
先ずは塩博物館にて製塩のお勉強。
この台湾では、海水を利用した海水製塩法が採用されていました。
海水をくみ上げて徐々に塩分濃度を上げていき、飽和状態になったら結晶化させます。
これを自然の天日で行うので俗に『天日塩』と言います。
こんなに大きな結晶になることも。約20cm程有ります。

さあ、海水をつかっての製塩は海岸部で行われますが、内陸部でも製塩が行われています。
・岩塩採掘法
地殻変動等で、昔の海水が地下に封じ込まれ、そのうち水分が抜け、結晶化して岩塩帯として地中に残った物を掘り出す方法。
写真はその岩塩。

・塩湖製塩法
海水と同じく、内陸部にある塩湖の塩分を乾燥させる方法。
チベットの山中や、ソルトレーク等。
・地下塩水製塩法
地下にある塩水層の塩水を汲み上げ、乾燥して取りだす方法。
塩水層は日本にもあり、過去に長野県でも行っていたらしいとは、ある温泉の紹介番組で見ました。

博物館を後に、塩山へ、
御覧の様に階段も設けてあります。
しかし、一見すると雪山の様です。

アップで撮るとこんな感じです。
手で触るとザラザラしていて、風雨に曝されていると全体が固まった感じで益々、雪と間違う感触です。

約20mほどの頂上からの眺めです。
駐車場のループ状の道路も製塩設備の一部だった事がわかります。
しかし見渡す程、ホントに平ったいな~。
因みに右の奥の少し盛り上がった処が橋で、海岸線沿いを走っていますのでその先は台湾海峡です。
左の奥が台南市方面ですが、この視界では中心部のビル街が写っていませんね。
駐車場の先に見える池は、養殖池です。
中央部に給水・給餌用の水車がある池は全て養殖池です。
ニシンに似た”サバヒー”と呼ばれる魚、黒郭魚(イズミ鯛”ティラピア”)、蝦
新鮮な筈です。みんなこの池から安定供給されています。

博物館の紹介ビデオではこの塩山を橇で下る光景がありましたが、
下に降りてみるとこんな感じの物が・・・。
橇に書いてある”塩山雪橇”ですが、雪はいらないんじゃないのと思わずツッコミたくなる緩さで
少し涼しくなっちゃいました。
園内には塩の運搬に使用した機材とか、塩田を再利用した遊具施設など、
家族連れでも楽しめるようになってました。
機材の紹介は又の機会に。
Posted at 2010/08/15 08:00:47 | |
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台湾 | 日記