クラゴン親方のブログ一覧

ロードスターの半分はエンジニアのパッション、そして残り半分は寛容なオーナーのやさしさで出来ています、とはどこに書いたんだか。

オープンカーに全く興味なかったレーシング野郎がオープンカーについてアレしましょうか。

もともとは「オープンなんかいいから、屋根つけて剛性上げんかい」というタイプです。だからロードスターを買ったのも、個人的に「この方々はわかってらっしゃる」と思ってるみなさんの評価が高かったから。モノがあればハードトップ付きを選びそうな勢いでした。


オープンの良さといえば、解放感、空気感、風を感じる、などなどありますが、オレは環境との親和を挙げます。表現を換えると人にやさしくなれる。


いや、たまにあるじゃないですか。挙動不審な方がカラんで来たりとか。

ああいうのは、他のクルマがゲームの敵車に見えるんじゃないかなと思ったんですよ。たぶん予定と違うことがあって、防御反応から攻撃に転化すると思うんだけど、そのへんを歩いてるときにはそうそういない。ハンドルを握ると人が変わるとはよく言ったもんです。

その「敵車」にどんな人が乗ってるかわからんのに豪気なことだと思うけど。

クルマは人間の能力拡大器ですから、速い速度で移動する能力と同時に、認識や行動も高度にアレしなけりゃなりません。なのに実際のクルマを見ると、ボディはブ厚くなり（安全上はいいんだけど）、窓には濃いスモークのフィルムを貼り、車内はリビング化し、むしろ外界との関係を断ってるように思えます。



そこでオープンですよ。

オープンカーは能力と同時に情報量の多さから認識も拡大させます。自分がどんなところを走っているか、周囲にどういう人がいるか、音、気温、湿気、それこそ圧倒的な情報量です。物理的なオープンはそのままオープンマインドにつながります。

認識の変化から生まれる周囲の人や環境との親和。オープンカーにはそんな効能があると言っておくと、乗りたい人の背中を押せるかなと思って（笑）。

幌の寿命とか雨漏りとか、買う前には気になることはあるだろうけど、そんなのは小さなことです。日本車を選べば日本の工業製品ですから。一定のアレはクリアしてます。完璧さえ求めなければ、何年か楽しく乗るぶんには何の問題もありません。

オレのロードスターだって平成６年式だから１９年モノですぜ。気にするほどでもないですよ。

そしてオープンカーを維持できる時期は一生のうちでそう長くはないです。独身のうちか子供が独立したあとか、その間はなかなか難しいじゃないですか。無理する時期を間違えると、家庭がアレしてしまいます。

オープンカー２台持ちの全損上等親方からアドバイスをするなら、購入＆維持が可能なら、それだけで買い時です。無理は承知の上でブッ込んでください（笑）。