
ここ数年、一番続きを楽しみにしていた
作品かもしれません。
こうの史代『この世界の片隅に』
(上 中 下巻 双葉社)
ここしばらくの新刊で
何度も何度も読み返しているのは、
『ONE PIECE』
『月光条例』
と これです。
上記2作品は「ジャンプ」「サンデー」といった大看板ですが
こうの史代作品は掲載誌(「漫画アクション」)のせいもあり
一般認知が少なく、切ないのです。
もっと知られて欲しい作品です。
内容については
私はうまく語れません、タイトルをPC検索してください。
レビューサイトの諸先輩方が、詳細かつ熱いレビューを載せてくださっています。
私が改めて思ったのは、
あー 娯楽は疲弊しているう
ということです、今更ながら。
こんな良作が
マンガ読みの間でしか知られていない。悲しい。
…
私が小学生の頃は、みんな「週刊少年ジャンプ」を読んでいたもんですが
今の小学生の、何人が定期購読していることか!?
漫画誌の雄である「ジャンプ」にしてその程度。
ほかの漫画誌ではいかばかりか。
かつてマンガ読みの中間層である若者を対象にしていた「ヤンマガ」「ヤンサン」「ビッグコミックスピリッツ」は、その舵取りに苦戦しています。
(「ヤンサン」に至っては休刊、「ゲッサン」で仕切り直し)
今の十代、マンガ読まないしね!
中学生の息子を持つ職場の先輩M氏は、
「今の子ども、マンガ読まねー、
タバコ吸わねー、
酒とか飲まねー、
エロ本読まねー!」
と憤りながら不思議がっていました。
今の「趣味」業界を支えているのは、バブルの雰囲気を覚えている40~30年代。
それとそれ以下の、マニア(またはオタク)の人たちなんでしょうね。
今はまだその世代が 会社の現役でいるので
「(一般には)有名ならずともすげえ作品」が読めますが…
あと20年後にはどうなっているか…
服飾業界ではユニクロ独り勝ち、
遊びクルマは売れなくなり。
音楽業界に至っては惨憺たる有様、
このままでは戦中に生まれた子どもに
お婆ちゃんが大正モダニズムを懐かしく語る時代に逆りますよう。
で、結論としては
不況ってやあね。
で思考停止しているわけです相変わらず。なんとかならんのか、これ。
とりあえず今の蔵書は売らんでおこう。
Posted at 2009/05/26 00:13:06 | |
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