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2008年12月01日 イイね!

尾田栄一郎『ONE PIECE』(51)

尾田栄一郎『ONE PIECE』(51)読んだ人から「マイナーなマンガが多い!」とお叱りを受けることもあるこのブログ。決してそうではないと思うのですが… 昨今のマンガ業界の裾野の広さゆえと捉えてください。

なことで、今回はドメジャーな少年マンガ、
ワンピースことONE PIECEです。

連載開始1997年。
「鳥山明っぽいしパス」と思っていた私が、読みだしたコミックスが7巻、サンジ登場ころ。
「熱い!デカい!面白い!」と夢中になりだしたのがグランドラインを目指す「冒険は始まった」の回、11巻。

それからあれやこれやで51巻!!

いや、長期連載のマンガは今ではたくさんありますよ。
『こち亀』『ゴルゴ31』『美味しんぼ』『クッキングパパ』『弐十手物語』など100巻超えで殿堂入りの作品はもとより、

『あぶさん』『浮浪雲』などは昔からのペースだし、『ミナミの帝王』『静かなるドン』などオトナマンガも長期が多いです。

少年誌では現在進行形で『はじめの一歩』がつき進み、『NARUTO』も気付けば44巻。「~編」で区切っている作品を入れると『ドカベン』『ジョジョの奇妙な冒険』『コータローまかりとおる!』『スーパードクターK』…とさらに化け物度は増します。(私見ですが週刊少年マガジンは引っ張る傾向があると思います)

少女マンガ系では『パタリロ!』『ガラスの仮面』などの白泉社(「花とゆめ」)もの、『妖精国の騎士』『王家の紋章』などの秋田(「プリンセス」)もの、とこちらも出版社のカラーが出ますね。

で。

長期連載ものって、一話(もしくは数話)完結編が多いのはもう上を見てもわかると思います。そうではないなら、

①「~編」と称していったんストーリーを切る。
 (例:『将太の寿司~全国大会編~』)
②ストーリーをゆるやかにする。または、登場人物を極端にしぼる。
 (極端な例:ずっとマスターズ開催中の『風の大地』)
③似た話を繰り返す。
 (極端な例:さらわれては奪い返す『王家の   )

が多いパターンでしょうか。

なぜかって、そうしないと、
話を面白くしようとして登場させる新キャラ、
キャラに伴ってくるサイドストーリー、
面白さのために描いちゃったシーンを理屈づけるための新設定、
進むにつ入れて広がる新しい世界観、
…など、面白設定がどんどん増えて収拾がつかなくなるからです

『ONE PIECE』に私(たち)がドキドキさせられる理由のひとつには、

何またそんな新しい設定出してんの?
馬鹿じゃないの?死ぬの!?


と言いたくなるほどの大風呂敷の広げっぷり。いや、

幅100メートルのレッドカーペットを転がし続けているような
広がし続けっぷり。

現在回収していない、ストーリーに関わる根幹の謎だけでも、
謎の秘宝「ワンピース」とは何か
グランドラインの末にある地「ラフテル」とは
ポーネグリフに隠された古代国家とは
「D」の系譜とは
最近出てきた「覇気」って何
そもそも「悪魔の実」とは

…根幹の謎、多すぎ!!

これに「シルエット(または名前)だけ出てきたあの人物はいつ出るんだ」とか「意味ありげに出てきたあの言葉(道具)の意味は」「●人目、って」「●●島っていつ登場するの」とかもーアオるプロットだらけで進んできたこの作品。

そして51巻のこの表紙。
表紙11人のうち9人が新キャラ。全員、名うての賞金首!

………

何またそんな新しいキャラたくさん出してんの?
馬鹿じゃないの?本当に死ぬの!?


でも、それでも見続けてしまう『ONE PIECE』…

マンガブログの大御所、『漫棚通信ブログ版』さんでは、「物語の終わり方」について次の4つに定義しています。

(1)お話がきっちり終わって、もう書かれなくなる。「あしたのジョー」とか「アキラ」とか。
(2)きっちり終わってないけど、書かれなくなる。「幻魔大戦」ってどうなったんだっけ。「カムイ伝」第三部はほんとに書かれるのか。
(3)きっちり終わったけど、続編やら番外編やらが書かれていく。「巨人の星」とか「子連れ狼」とか。
(4)いつまでも終わらない、あるいは完結させるつもりがない。「ゴルゴ」とか「こち亀」とか。


(2)は読者にとって最悪のパターンで、熱心な読者ほど「いつかは…」と待つことになります。それでも「作者が死んだ」(例:『サイボーグ009』)というパターンならまだ納得できますが、雑誌が廃刊で中断(「ヤングサンデー」「月刊少年ジャンプ」掲載作品の今後は…)や、まして「作者が書かなくなっちゃった」「次出るのすげえ遅い」というパターンは泣くに泣けません。

有名どころでは
永野護『Five Star Stories』(生きているうちに新刊見られればいいレベル)
萩原一至『BASTARD!』(もう収集をつける気はない。気まぐれな発刊ペース)
美内すずえ『ガラスの仮面』(連載では失明した亜弓さん…単行本では…!?)

↑美内すずえ先生は、単行化の際に全て書き直しているそうですし、他の二人もむさむさ加筆が多いそうですが…完全主義はときに弊害をもたらすものですね。
そこらへんでバランスをギリギリ取っているのが冨樫義博『HUNTER×HUNTER』あたりなのは皆様ご存じでいらっしゃるかと思います。(※バランス取れてねえという意見の方もいらっしゃましょうが。)


『ONE PIECE』は、冒険あり笑いあり涙ありの大活劇。
このクオリティで、毎週毎週欠かさず、これだけ面白いまま続ける、
そのパワーに私(たち)は魅せられています。
何より、作者の尾田先生自身きっと楽しいんだよ!描いてて!!
と思わせる力があります。

この作品を読み進めるごとに、
眼前の壮大な風呂敷はあたかも大海原のようにまで広げられていますが
私(たち愛読者)は

それでも尾田なら…
尾田ならきっとなんとかしてくれる…

と信じています。たとえその航海の果てが十数年後でも!!!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

尾田栄一郎『ONE PIECE』(51) 集英社
週刊少年ジャンプ連載 「ジャンプ・コミックス」

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※追記。ある意味恐るべき長期連載といえば、『超人ロック』。1967年の同人誌から始まり、10誌以上の掲載誌を渡り歩きながら現在も連載を続けています。絶滅種といえるSF種という点も含め、まさに超人。
総集編や全集が出つつも、そののちに新連載が始まるため、私はファンでありながら「(作者の)聖悠紀が亡くなるまでは全集には手をつけまい」と誓っています。



Posted at 2008/12/01 23:34:27 | コメント(3) | その他

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