
10年ほど前になりますか、BIG3が大きな力を持っていて、フォードは、PAGを結成し、クライスラーは、ダイムラーと合併。GMは、まだ世界1位で、自動車業界再編再編と。大騒ぎだった頃です。そして、その後は、大不況。プレミアムグループは解体し、また新たなグループが形成が始まった。今、その動きは、激しさをさらに増してきた。目を離せば、何が起きたか分からなくなるほど。資本関係は、本当に複雑さを極めています。
そんな中、あのイタルデザインが、VW傘下に入るというニュース。VW社とイタルデザインといえば、とても深い繋がりがあります。そして、ポルシェ社にとっては、因縁の相手ともいえなくともないと思う。何しろ、予定していた、莫大なインセンティブを失ったわけだから。
それは、ビートルの次期モデルを開発。ポルシェも、もちろん次期モデルも開発したが、プレゼンで採用が決定したのは、ジウジアーロが提案した初代ゴルフ案だった。名誉の為にいえば、ポルシェ案も、良いものだったようだ。しかし、恐ろしくコストのかかる代物だっただけで・・・。
あれから、もう、35年程たった今、ポルシェとVWはひとつになった。その後の、ゴルフの成功もある。
しこりなどはないだろうと思う。
そして、現代に話を戻りましょう。
最近のVW社は、チーフデザイナーのシルヴァー氏、主導の元、ワッペンフェイスを捨て、VW顔を作ってきました。
そこに、イタルデザインです。
アルファロメオ時代のように、シルヴァ氏時代から、ジウジアーロ氏時代との変化したデザインを
売りにした時期もありました。この時はかなりの賛否を呼んだものです。
また、そんなことが起きるのではないか。ふと、そんなことも頭をよぎります。
VW社にとって、イタルデザインを持つことの意味は何か。イタルデザインは、デザイナーという言葉だけにとらわれてはいけない会社です。設計部門も優秀のようです。これは、デザインという言葉を、忘れて、小回りが利く、凄腕部隊と考えてみると、どうでしょうか。ポルシェ社も、優れた研究施設を持ち、世界中の会社の請け負い開発や実験などの仕事も行っていると言われています。VWグループの技術を持ち、小回りが利く凄腕の設計請け負い部隊。そんな存在で、これから各国で活躍するとしたら。うーん、VW社の首を絞めるかも・・・。さてさて、経営のそろばんってのは、なかなか難しいものですから。答えは、これからの動きを良く見てみる事にいたしましょう。
(写真は手元に無かったのでゴルフⅡ)
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Posted at
2010/05/25 23:20:46