
最近の低燃費車によく採用されている発電制御、充電制御車とはなんぞや?ということで今回は調査してみました。
充電制御、発電制御とは?
これまでの充電、発電はオルタネーター(ダイナモ)を使い、三相交流電流を直流電流に変換し効率良くバッテリーへ充電や車両に電力を常に供給していました。(公称電圧約14V
しかし、常に発電をしているオルタネーターは電力が高くなるにつれてモーターと同じ原理で回転方向と逆に回そうとする力が発生していました。
この力がエンジン負荷となり燃費に影響している。ということである程度発電電圧が上がれば発電をストップしてエンジン負荷を減らしてやろう!というのが発電制御、充電制御というシステムです。
構造としてはオルタネーター自体は従来と変わりませんがベルトが掛かるプーリー部にワンウェイクラッチやマグネットクラッチで発電電圧が高くなったときは空回りするようにしてエンジンに負荷がかからないようにしよう。という構造です。
これによりエンジン負荷を減らし燃費を向上させている反面、デメリットとして今まで常に発電していたものを発電しなくなるのでバッテリーに対してはかなり過酷な条件となります。
今までオルタネーターで電力を供給できていたところ発電しなくなるのでオーディオなどの電気をバッテリーからの供給になってしまいます。
今までよりバッテリーの使用量が増える。ということですね。
それを補うために減速エネルギー回生発電も行っていたりします。
減速エネルギー回生発電とは?
減速時の発電によってバッテリーを集中充電する減速エネルギー回生システム。
減速エネルギー回生システムは、減速時の発電によって バッテリを集中充電することにより、アイドリング・加 速・クルーズなどの走行条件下での発電の抑制を可能とす る技術です。
これによりエンジン負荷が軽減し燃費向上・ CO2低減に効果があります。
※三菱ホームページより抜粋
現在三菱ではパジェロCD、アウトランダーPHEV、ギャランフォルティスに採用。
しかしながらこのシステムでは、バッテリーが放電、発電を常に繰り返していることになり従来のカルシウム合金バッテリーでは電極部の消耗がかなり激しい状態になりバッテリーの寿命にかなり影響しています。
そこで最近主流になっているバッテリーが、カルシウム合金とアンチモン合金を合わせた電極を使用したハイブリッドバッテリーと呼ばれるバッテリーが使用されています。
アンチモン合金を使用する事により放電、充電を繰り返したときの摩耗性を向上させています。
アイドリングストップと発電制御システムが付いた車両にカルシウム合金バッテリーを付けると4ヵ月ほどでアイドリングストップしなくなりバッテリーを測定すると5時間率容量が新品時の85%まで低下していた。というデータが出ているそうです。
と、いうことでアイドリングストップ車や発電制御システム車には専用のバッテリーを付けましょう!という文章だけのブログでした(笑)
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Posted at
2013/07/19 11:53:36